第五回 スーパーロボットと。
――新たな章の始まり。というよりは、ここからが本当の始まりだ。
初となる戦闘で受けた身体のダメージ。
そして、メンタルのダメージの治癒へと専念する今日この頃。
僕は普通の、中学三年生に戻った。僕と言いながらも、女の子なの。白銀の敵に対する恐怖や、戦闘に対する恐怖で泣いちゃうことだってあるの。……それから、
……鞭が飛んでくるの。
飴は、始まりだけの一口程度。情熱系ではなく冷酷系だから。
僕が泣いても、容赦なく鞭が襲ってくる。もう少ししたらね、それをも乗り越えそうな僕自身が怖くて、どちらかといえば乗り越えるのではなく、癖になりそうなレベルで……
今や可奈でなければ、僕を満足させることができないので。これからも、ずっと僕の担当であるように、もう人事の上では決められているそうなの。
そして走る水上バイク。
免許を取得するには、一年待たなければならないけど、とっても気持ちの良い風と水飛沫。そのことさえも忘れそうな程……とは言っても、敷地内はOKなので遠慮は無用。
寧ろ、これこそが教習なのだ。
四季折々という名のスーパーロボットは、三種の可変を熟すから。ボート形態なら、その操縦は水上バイクと殆ど同じで、これもまた立派な訓練なのだ。そして同じように、横並びで僕と同じように教習を受けているのが、シャーロックスターシャ・ルイーズベルモット・エッフェルエンペラー・シャルル・ド・二十六世さん。僕より二つ上のお姉様だから、水上バイクの免許は取得している。そしてニッコリ言うの。
「シャルロットって呼んで」と。確かに、その方が彼女の名を呼びやすい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます