4話 二年前の冬

「よーやん!この投稿見た!?」

そんな内容と共にさっきの投稿のURLが送られてきた

「あぁ、見てる、りょうどう思う…」

「多分、いや確実にこの子、このままだと死んじゃう。」

ちきしょう!どうする。クソッ!

また主がコメントに返信した。

「最終的に昨日のところはやめて、ほかのところで飛び降りることにした。今はそこでみんなの話を見てます。」

それと一枚の写真が添付されていた。

夜景がきれいな高い場所、それ以外の情報は、見た感じない。

やべぇ、マジでやべぇ…

「そうだ!!涼!お前のフォロワーたちの力でこの主割れないか!?」

そうだよ、こいつには1万ちょいのフォロワーがいるんだ。多少は情報がでるだろう!

「OK!やってみる!よーやんもMuscarちゃんのコメ欄にもお願い!」

「分かった!!っそ!間に合えよ……!」




二年前の冬、今では忘れたい、いや、忘れることのできない

姉さんが亡くなった。いや、あの日のことを。

あれは、あまりにも突然だった。

学校の帰り、涼がいつも通り、俺の家に遊びに来ることになった。

ただ、この日はいつもと違った。


「ただいまぁ~」「おじゃましま~す」

(あれ?姉さんいつもなら返事するはずなんだけどな。)

「あみ姉今日いないのかな?でも靴あるし。」

「ん~なんか最近学校忙しいらしいから寝てんじゃねぇの?」

「えー、せっかく、あみ姉のチームに勝てるパーティー組めたのに~」

そんな、他愛のない話をしていた。


その瞬間だった。

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