3話 唯一の方法
「主、まずこんな投稿してる時点で、まだ死ぬの怖がってんじゃねぇの?」
そう入力してた。
確かによく考えてみろ。死にたい人間はいちいちこんな投稿しない。
死にたい人間は気づいたら消えてる。2年前に死んだ俺の姉さんみたいに
そんなことを考えていたら主から返信が来た。
「そんなことはない。本当は昨日死ぬはずだった、最初にすごい高い所から飛び降りようとした、でもそこのエレベーターが故障してた、次に人気のない公園のトイレで首を吊ろうとした、でもそこのトイレでDQNたちがHなことしてた。最後の手段にとっておいた電車に飛び込む、でも終電だった。それで仕方なく今日にした。でも最後にどうせならいい話を聞こうと思って投稿した」
そんな話だった。
さすがに「いや嘘くさw」「なわけ」などのコメントが寄せられた。
でも俺はこの投稿主は嘘をついているとは思えない。
どことなく姉さんに似てるから。
(こいつ…ガチで死ぬぞ。でも助けるには…!)
考えろ、思考を回せ!
ピコン
深夜二時を過ぎたところだった…
その音が鳴ったのは
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