第10話休日じゃくて救出

 そこにはお城のような城があったが橋が上がっていたので通れないがニードウを使えば楽勝であった。

 モナちゃんがいた。

 『働かざるもの食うべからず』という俺の嫌いな言葉の看板が掲げられていて。

 その下にモナちゃんと他の捕らわれの者が騎士の鎧を磨いていた。

 幸せは儚くも一瞬にして消え去る。

 ピンポーンとチャイムの音がしたのでモナちゃんがはぁーいと扉を開けると、ゴッツイアーマーを着た、黒い騎士が立っていた。

 カラスのような真っ黒な鎧でTHE闇騎士という出で立ちである。



 モナちゃんがそぉーと扉を閉めようとするとがっと足で止められた。

 なんて事するんだ、めっ!

 俺はその騎士を叱った。心の中で……。

 何故なら俺は怖くてシーツを被って震えていたからだ。

 「ここにニートクルセイダーがいると聞いたが……」

 モナちゃんがオレを庇ってこう言った。

 「ここにはいません、自分の家にいるでしょう」

 「ふん、ではお前を連れていきおびきだしてやる」


 シーツの中からその言葉と悲鳴を聞いたのではっと起き上がるとそこは寂しく風が扉を揺らしているだけだ。

モナちゃんが連れ去られちゃった!!

 ぞうきんでたくさんの鎧を磨いている。

 他にも人々が囚われてこの作業を強いられていた。

 黒騎士と仲間達が腕を組んでいた。

 「さぁ私の萌え鎧をしっかり磨くのだな」


 モナちゃん達が磨いていたのは鎧だがそこに目の大きいプルんも大きいアニメの女の子が描かれていた。

 痛車ならぬ『いた鎧』だ。

 俺は怖くて帰りたかったが。


 俺の傷を擦ってくれ手を握って頼ってくれた女の子。

 その人を助けないで逃げるなんて。

 俺は心が傷つくのが嫌で自分を守ってきた。でも今仲間が傷つくのを見捨てる事など出来ないと思い俺は思いっきりニートな技を使った。


 黒騎士の子分は皆ふにゃっとなる。

 今行くよモナちゃん!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る