第8話謎の騎士

 幸せは儚くも一瞬にして消え去る。

 ピンポーンとチャイムの音がしたのでモナちゃんがはぁーいと扉を開けると、ゴッツイアーマーを着た、黒い騎士が立っていた。

 カラスのような真っ黒な鎧でTHE闇騎士という出で立ちである。



 モナちゃんがそぉーと扉を閉めようとするとがっと足で止められた。

 なんて事するんだ、めっ!

 俺はその騎士を叱った。心の中で……。

 何故なら俺は怖くてシーツを被って震えていたからだ。

 「ここにニートクルセイダーがいると聞いたが……」

 モナちゃんがオレを庇ってこう言った。

 「ここにはいません、自分の家にいるでしょう」

 「ふん、ではお前を連れていきおびきだしてやる」


 シーツの中からその言葉と悲鳴を聞いたのではっと起き上がるとそこは寂しく風が扉を揺らしているだけだ。

モナちゃんが連れ去られちゃった!!

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