第3話モナちゃん現わる

 「ニートクルセイダー?」

 俺は両方の眉を八の字にした。

 でも見えないので十の字になっているかもしれない。

 「ニートクルセイダーさんがニートクルセイダーを知らない?」

 まっさかぁと言う顔をする女の子。

 「まことに言いにくいのだが俺の名前は鹿山建人かなやまけんとだ。ニートには変わらないがその事を言っているのなら何故君が知っているのか、ここはどこなのか説明してくれたまえ」

 「聞いた事もないようなお名前やはり伝説のニートクルセイダーさんですね」

 女の子はくねくねして喜んだ。

 くねくね名人かよ。


 やはりここは異世界でこの目の前にいる女の子は魔法使いか何かであろう。

 「それで、この俺はどんな力があるんだ? ドラゴンとか関羽雲長かんううんちょうを召喚したりとか?」

 頭を傾げる女の子長い髪が肩にかかる。

 「ニートな技が使えます」

 そうかチートな技が使えるのか、それでこの俺がこの世界を救うため国士無双する訳か。


 「あっそうそう私の名前はモナカ、モナちゃんと気軽に呼んで下さい」

 しかたねー、ここはモナちゃんと気軽に呼んでやるか。

 

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