第3話 2020東京オリンピックとワクチン

いつの間にか2021年に入って少しだけコロナというウイルスに慣れてきた頃、状況は蔓延防止に変わり、やはり連休などがあると陽性者がすぐ増える状態だった。


ワクチンも普及されはじめて、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカなど先進国の接種が始まっておりました。


じょじょにワクチン接種が進み、まずは高齢者や医療従事者を中心に接種されることになった。


コロナについては謎な部分が多く、私は自分なりに考えていた。


何故?人により発症の仕方が違うのか、何故?変異株が現れるのか、


ウイルスとしてはごく当たり前にそこら辺にあるヘルペスなどと同じ種類のウイルスなのだそう。


その頃、イギリス株やインド株と言われる新型コロナウイルスが出現し、特にインド株と言われるデルタ株の感染力が強いといわれ驚異を感じ始めていたのでした。


ある程度、収まりつつあった感染者数が再び増加し始めた頃、人々は飲食や県をまたいでの外出が多くなり、これでは収まるわけがないと思った。


夜の繁華街でお酒の提供を辞めて店を閉めても外にでて、買ってきたお酒を酌み交わし飲む若者達。


これはもう我慢の限界を迎えて、ある意味、無法地帯だ。


オリンピック開幕まで一カ月ぐらいでこの様な状況が続いていて、私はこれでは安心してオリンピックが開催できないと思った。


できれば、安心安全な型での開催を望んだが、これは無理と誰しもが思ったところで、政府もIOCも強行突破開催を口にしていた。


私は全世界が前代未聞の危機的事態なのだから、全世界で話し合うことは出来ないのだろうか?と考えた。


G7サミットでもこの問題を話し合いされることも無くて、「まぁ、日本、大変だけど頑張って!」と言われた様に感じた。


アメリカはアメリカから日本への渡航閉鎖をし日本は感染危険国とされていた。


もちろん、一年延期をされたアスリートの方々は大変な思いをされてきているのはわかっている。


だけど、大丈夫だろうか?世界の選手は参加してくれるのだろうか?参加できるのだろうか?



しかも、日本ではオリンピック開催直前に不祥事で担当の交代劇が繰り返され、これではあのリオデジャネイロのセレモニーのワクワクは無いだろうと思われた。


それでも、開幕へと進み、頑なに開催を望む政府とIOCに不信感を感じていた。


お金の問題?


様々な問題を協議できる絶好な機会ではないか?と思うのである、暑い夏にやる必要は無いのではないか、マスコミの放映権の問題や試合時間など話し合う絶好な機会であると思うのだが、そんな話し合いができることはなかった。


しかし、反対を意味なくしても仕方がない、私は全ての関係者の安全を祈ることにした。


無事に終了してほしいと・・・


開幕が押し迫る7月、無観客での開催が決まった。


寂しい開催となってしまったがやむを得ない決定と感じていた。


本来なら2021となるべきだろうが、2020東京オリンピックのまま開催されることとなっていたのだった。


ワクチンの接種も進んでいる。


ただワクチンも必要性に賛否両論あり、またその弊害も出ており、基礎疾患がある私は接種を受けたくても、予約出来ない状況が続いておりました。


私のかかりつけの病院ではワクチン接種をしていないのでした。


何故かワクチン接種を二回済ませていてもデルタ株に感染している方も多い。


オリンピックでもワクチン二回接種が済んでいてもデルタ株に感染しており、ワクチンのおかげで重症化しないなどと、ワクチンの重要性を訴えているが、それも何故?なのだろとなった。


そうこうしてるうちにオリンピック開会式が始まった。


確かに、私の思った、きっとこうあるべき開会式とは違うものでした。


だけど、それは仕方がないと思われた。


その後、次々と始まる競技、蓋を開けてみれば選手たちの頑張りに励ませられている。

しかも、外出制限されている私達のよいテレビでの応援となった。


活躍する場での「オリンピック開催してくれてありがとうございます。」と必ず言葉にするアスリート達。


これまでの思いを考えると胸が熱くなった、簡単なことでは無い。


とりあえず無観客でも競技が出来たことは良かったのだと思えた。


日本だから出来たソフトボールや野球、金メダルが取れて本当によかったです。


どうか無事でと祈っていたオリンピックが閉幕した。


あっという間の数日間であった、今回の新しい種目での若者の活躍が目立って日本人がこんなに活躍することに驚きました。


ボランティアの方の活躍もニュースになり素晴らしく思いました。


その一方で、現時点、日本国内ではデルタ株が蔓延し始めています。


徐々に医療崩壊も始まっています。


次に始まるパラリンピックが無事に終了することを願って病みません。


とうぞ日本の神様、お守りください。


よろしくお願い申し上げます。

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「今日も我が家は」 鈴丸 カエル @suzumarukaeru

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