第2話 コロナと2020東京オリンピック
夜、主人と今日の日光での話しをしました。
まだそれほどコロナに対しての危機感は薄く
ただ、何か得体の知れない気味悪さを感じておりました。
ただ、連日、中国からの日本人が帰ってくるニュースを聞いていて、クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号の乗客の中で新型コロナウイルスに集団感染し、横浜沖での大規模検疫が開始され、クルーズ船ごと船内隔離された。
712人感染、13人が死亡した。
それは全世界も同じく、欧米諸国もパンデミックと医療崩壊、街は各国、ロックダウンに至り、未だかつて見たこともない風景を目にすることになるのでした。
日本では東京都知事の小池百合子さんがプラカードを持ち、三密「密集、密接、密閉」を避け、ソーシャルディスタンスと手指の消毒とマスク着用の義務化を訴えていた。
マスクとアルコール消毒剤がドラグストアやお店から消えてしまった。
しばらくして緊急事態宣言が出て、主人の会社の本部からも休職するよう連絡が入るのでした。
主人は今年、多額の税金を支払わなくてはならず、不安を隠しきれずにおりました。
主人のお仕事はギターの講師をしており、ウクレレなどに多い高齢者の方、数名が辞めてしまい生徒数にかなり影響が出てしまっているようでした。
そしてようやく、国より定額給付金と持続化給付金が支払われるということで胸を撫で下ろすことが出来たのでした。
それも申請するのに難しく、何回もチャレンジして心が折れそうになるのでした。
この時の私は、もうすこし暖かくなってくれば収まってくるのでは、とインフルエンザと同じぐらいの気持ちでおりましたが、一向に収まる気配は無くて、志村 ケンさん、岡江 久美子さんが亡くなり、未知のウイルスであることを突き付けられた気持ちでした。
海外も国内も旅行は出来ず、イベント、お祭りは次々と中止となり、花火大会も中止になった。
ライブやコンサート、飲食店での演奏の仕事もできなくて、更に主人のお仕事は減ってしまうのでした。
いくら補助があつても、これでは・・・と不安になった。
高校野球も全て中止となり、学校にも行けない子供達、運動会や修学旅行も中止になりました。
大きな遊興施設も休園となり、とにかく人の集まる場所は営業出来ないこととなったのだつた。
そして、2020東京オリンピックは一年延期されることとなった。
きっと来年になれば、万全の体制でできるはず
これはやむ終えない決定と思った。
リオデジャネイロオリンピック閉会式での次回開催国、日本のセレモニーが、きっと日本のカルチャーが素晴らしいメッセージになるはず。
とワクワクしたので、全世界へ前向きなインパクトを与えられるはず、だから・・・
と思っていた。
しかし、秋、マリオ役になった阿部首相は体調を崩して退陣することになった。
一体、これからどんなふうになってしまうのだろう?
でも、その一方で世の中は働き方を変え、リモートやオンライン、テレワーク、ズーム通話など、在宅で仕事ができる新しい働き方が模索され、都会にいる必要がなくなり、移住する人も多くなった。
しかし、働く時間が削れ副業を持たなくてはならない人も増えて、これまで副業が認めていない会社が認める所も多くなってきた。
我が家でも、主人が毎日いて、不安顔でいられることにストレスを感じていた。
こんなに毎日、一緒にいることなどおそらく無かっただらう。
それでも、少しずつ慣れてきたころ、主人が家事を手伝ってくれたり、買い物に付き合ってくれたり、「あらっ?なかなかいいじゃない!」となれたのです。
他では、コロナ離婚もあると聞きました。
娘の飼っているワンコを連れて散歩したり、どこかへ行けないぶん近間で人のいない所で楽しむことができたのです。
主に「道の駅」などを利用しておりました。
新鮮なお野菜は買えるし、ワンコの散歩出来るスペースがある所も多くて、何より近くでも旅行気分になれるのでした。
おもむきのある温泉などもお休みしていて、楽しみを奪われた気持ちになった。
いつの間にか2021年となったのでした。
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