特牛
「こって牛」という言葉がある。
頻繁に耳にする言葉ではない。字引で調べてみても、「こってうし」なる語は、
九州の山奧で育った私には、子供の頃、極まれにではあるが、幾度かこの言葉に接した記憶がある。語義については、去勢されていない、気性の荒い牡牛のことであるように、私は解釈していたのだが、どうもあまり品のいい言葉ではないという印象を持っていた。というのも、
長ずるに及んで、万葉集などを開くようになり、「ことひのうし」という古語を知るに至った。「
こつて牛ことひの牛を
《追記》
右の拙文も、「第三 毬」と同様、かなり古いものである。
二〇〇〇年十一月九日に記したものなので、すでに二十年以上が経っている。
今から読み返せば、実に拙なところが目に付くとともに、妙に衒ったところが鼻に付いて、吾ながら、若気の至りとしか言われぬ。
これは、自分でもよく分からない。
いずれにせよ、この頃なかなかに筆の
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