あとがき

 どうもこんにちは、くしやきです。

 あとがきです。

 拙著『親友を脅して好きにしようと思う』をご拝読いただきありがとうございます。


 なにを書こうかなと考えましたが、とりあえず作品を振り返ってみることにします。

 なんだか全体を通して百合えっちが乱舞していたような気がする作品でした。直接的な描写はしていませんが、センシティブかもしれないと思ってR-15です。全部コトリのせいです。なら仕方ないね。

 前作でなんとなく匂わせだけした親友コトリに視点を移しての今作。初手から足を踏み外し、汚物に塗れた彼女を皆様は嫌いになったのかもしれません。それでいいと思います。そんな感じです。

 今作では頻繁に汚れという言葉が出ました。

 汚れ。

 言うまでもなくテーマはこれです。第一話の冒頭を書いた後に決まったんですけれど。

 汚れというのは当然汚くて、臭そうだし、いやだなあと思います。しかしながら汚れには種類があります。表面的なものや、染みついてしまったもの。前者は洗い流すことができます。後者は時が経ち風化すれば味になるかもしれません。彼女はどうだったでしょう。たかだか二十年も生きていない彼女のそれは、きっとどうしても生々しくて、たぶんちょっとどろどろしていそうです。彼女の行動が汚れそのものであるのならば、彼女を好きになる理由なんてないですよね。親友っていうのはたぶんそういう意味でした。全部パアですけれど。

 はいおしまい。

 続いて小ネタとかです。

 小ネタというか、最初の文章が死ぬほど好きです。「白い冬だった。嫌いだ。」彼女のキャラが決まった瞬間でした。前作の“しい”とは違ってはっきり言ってますね。筆者初のさばさば系(たぶんちがう)。

 彼女の高さ。エレベーターと階段。一応言っておきますが最終話の「地上19mの地底」は誤字じゃないです。報告しないでね。これもオクシモロンになるのでしょうか。

 ネクタイ着けてるあたりが好きです。ぜったいこいつはパンツルックだと確信していました。でもたまに普通にスカートとか着るんです。それがまた似合ってね。可愛いんです。

 メガネ。曲がった光。彼女にとって曲がっているのは光の方、そんな傲慢さが表現されているようでその実なんにも考えていなかったりします。でも、ということは、そうなのかも。彼女はそう言いそうだなって。もっとメガネキャラを活かすべきだったなと後悔してももう遅いのだった。

 この人平然と犯すとかいうからなんかこう、怖いなと。誰かに刺さりそうですし。あとBANされそうで。とはいえタイトルの時点で危機を察知した人は読まないと思いますが。思わせぶりタイトルにこんな利点があるとは。

“親友”。彼女らが親友でないのは明言していますね。彼女は自分のことをもう二度とそう表現していない(はず)。伝わりにくいでしょうが、皮肉です。

「彼女と恋愛などしないでよかった」この辺りは、ある意味元親友らしいところです。似てますね。

 じゃんけんが強い→負けてマットレス。一見したときの即オチ感が好き。あとジャン負けって言葉使う辺りとかも好き。いや事実彼女はとてもじゃんけんが強いんですよ。

 全体的にお前なんのエロ同人から飛び出してきたんだよっていうわざとらしい言葉遣いを心掛けています。はい。

 第四話。これはねえ。はい。まあ、はい。試みだよなんか文句あっか。前作でやったからこっちでもなんかやんなきゃと思ってひねり出しましたよええ。「大嫌いだ。たいてし愛」。

 吐しゃ物ってああたね。パシャパシャしないでくれよ。当然冒頭との対比。どことなく、彼女の言葉が夢見がちになってるなって思ってくれるといいんですけど。

 ミントの味。あれ?と思うかもしれないなと。ちなみに彼女んところの歯磨き粉はクリアクリーン。多分ね。

 ブラウス。“しい”もそういうの似合う。ブラウスだけの状態というのもいいかとおもったけど、やつは裾が短すぎるので多分なにか着てるんだろうなあとか。なぜパジャマじゃないのか?別にいいだろ、どうでも。彼女視点でこの時を書くことはないけれど、多分、それはきっかけの一つだった。

 爪ね、伸ばしちゃう?やったら血だらけになりそう。痛そうだし。

 メガネ外してからは「瞬くのが分かる」みたいな表現になりました。伝われ。

 最後のやつ。今回はいまいちな気がする。次回はリベンジしたいけど無理かもしれない。ぐぬぅ。


 なげえ(知ってた)。


 なんとなく語ってみましたので、終わります。

 最後に改めて皆様に感謝と、そして謝罪を。


 まずは拙著をここまでお読みいただき本当にありがとうございました。

 読む方がいらっしゃることは続きを書く上でとても大きなモチベーションになります。感想など頂いた日にはもう飛び上がって喜んでおります。


 そして、そんな皆様に拙く暴力的な性にまつわる描写をお見せしたことを申し訳なく思います。彼女の在り方はこうであると思います。けれどもっと他の見せ方はあったのではないだろうかと反省しています。もっと文章力と人生経験を積むべきですね。

 お目汚しを失礼いたしました。


 次回作『好きな人の好きな人をとってみた』の冒頭をこれから書こうかな、と思っています。あとがきの執筆で疲れたのでちょっと休むかもです。なにせ書いていなかった前作の分も書いたので。

 ともあれまたどろどろ百合シリーズがあなたの目に入ることがありましたらその時はよろしくお願いします。頑張ります。うおー。


 以上です。


 くしやき。

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