第8話 軽い地獄

 今日は、とても憂鬱だ、何せ、花粉症の季節に入ったのだ。花粉症が酷い私にとって、この季節は、地獄そのもの、鼻水でティッシュの使用量が倍増する。目もしょぼしょぼになるし、仕方なく、花粉症ゴーグルとマスクをして学校に行くが、完全に不審者だ。


「加奈、毎年恒例不審者期間、また入ったか―、今年は遅かったね」


 私だって、今年は来ないものだと思ったよ。急に来るんだもん、ひどい。


「ねぇ、早紀、れんちゃんになんか言われたらどうしよう」


「大丈夫大丈夫。」


 そうこうしてるうちに、化学の時間が来て、いよいよ、れんちゃんとこの状態で初対面。


「はっくしょおおいい!!ずびびび……」


 なにか、ひどいことを言われないかと、ドキドキしていたが、なんと、れんちゃんまで花粉症のようだ、ほぼ私と同じように、マスクと花粉症ゴーグルをしていた。


「えー、このくそみたいな、季節がやってきましたね、皆さんの中にもいますか、hんとに、無くなんないかな、がち」


 いつにもまして、ダルそうで、イライラしている、れんちゃん、花粉症がとてもつらそう、もう授業どころではなさそうだ。


「まぁ、頑張るから、今日は、めっちゃ集中して受けてください」


 その後は、声が通りにくくて、何言ってるか分からないこと以外、特に問題なく、授業は進んだ。今度、話してみよ、花粉症エピソード


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