第8話 謎の会社

「へぇ~」


「めっちゃ見てるし、そりゃそうじゃん。だから下履いてないみたいな感じだから。シャツの下、パッと見さ、何この人?みたいな感じだからさ、何の会社ですか?って思ったんだけど聞けなくてさ・・・」


「はぁ、それはそれは」


「ね、そんな会社ある?」


「あるだろ、そりゃ。何?有限会社XXX、U(市名)?」


「Y(市名)」


「YってY?」


「うん。Y市?」


「うーん、XXX・・・。どういう字XXXは?」


「うんと、手の甲のこう」


「手の甲?」


「うーんと甲羅の甲」


「あ、甲ね」


「こうら?」

※イントネーションに難有


「あ!!あれ!?」


「XXX化学じゃないの?」


「違う、ごめん!後ろに書いてあった!ぶふふふw名刺の後ろに書いてあったw」


「営業品目?」


「うん、XXX、XXX・・・」


「ふーん。すごいね」


「連絡住所、家の斜め前なの」


「ふーん。ああ、そうですか」


「意味わかんないね。なんか意味わかんない。

おにいちゃんの会社だったらいいのに」


「はあ?」


「何そのリアクションwふふw」


「何言っちゃってんの~。静かになったな。お子どうしたの?」


「ね?だから勝手に寝るんだよ」


「寝たの?」


「うん、だって静かだもん、すごく」


「ふふ」


「ふふ」



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