第7話 越してきた有限会社
「あの、その、会社が入るんで、みたいな」
「なんの会社?」
「調べても出てこないのよ。有限会社XXX?」
「有限会社じゃ出てくるな」
「出てこないの。あ、そう、名前は出てくるよ。出てくるんだけど何をしてる会社か出てこないの、あった。有限会社XXX」
「出てくんだろ、何やってるか」
「こない、こない。この会社は出てくるんだけど。で、名刺も持って来たんだけどー、名刺もなんか普通に有限会社XXXって書いてあって、取締役社長って名前が書いてあるだけなの。こんなことってある?」
「わかんない。売っちゃったの?公民館を誰かがw」
「公民館を?なんで?ありえる?ありえなくない?しかもあそこなの、うちの超目の前なの、だから」
「はい?」
「うちの目の前って言うか、斜め前の所なの。で、えっ!?て思って、私もなんかwふふwその時、ちょっとwなんて言うの?家だったwぶふふ」
「ん?」
「家の中だったからwその・・・超さ、なんて言うのwなんか長いTシャツにショーパンみたいの履いててさwパッと見さ、なんて言うの、エッチっぽい恰好してたのねwぶふふw
で、子供がさ『おじいちゃんおばあちゃんが来てるよ』って言うから近所のよく来る人いてさ、その人かなって思ったの。で、『はーい』とかってその恰好で出ちゃったの。そしたらそのご夫婦だったの」
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