第4話 四十肩・五十肩

「はぁ」


「疲れちゃった?」


「ね」


「元気ないじゃん」


「元気はあるよ」


「痛いの?」


「ん、なんか治ったよな」


「よかった」


「いつ始まるかわかんないけどさ」


「うん、そうなんだよね。私まだ四十肩だから」


「40度ね」


「うん」


「オレ50度」


「だから五十肩でしょ?」


「50度」


「だから違うってwへへw」


「ちゃんと見たんだ」


「何を?」


「40度までしか上がんないから四十肩」


「それ違うってw」


「オレもそう思ったんだよ。だけど書いてあったんだよ」


「どこに書いてあんの?だからさ、一緒に探したじゃんwそれw」


「探してない。気のせいだよ、おまえが間違ってる」


「違うよwそしたらさ違かったじゃんwふふふw」




「今日は何食べたの?」


「今日ね、肉じゃがと・・・えーっとなんだっけ?あ、牛丼。牛丼にしたの。その肉じゃがの肉あるじゃん、それを別にしてそれを牛丼みたいにしたの」


「食べただろ?お子達」


「めっちゃ食べた」


「めっちゃ食べるよな」


「めっちゃ食べるけど、肉じゃがそっちのけって言うか悲しいw」


「肉だけ、肉じゃがじゃなくてね」


「そうwだったら肉じゃが作んなきゃよかったと思ってw」


「なぁ?せっかく。それがお子が30代になりゃわかるよ。オカンの味だって」

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