第43話 思いや考えを知ろう(動作の語彙)

 けっこう入力した感があったのですが、5,300字程度だったとは……。

 感情は別の機会にまとめますけど、少しタイピングが遅くなったかな。


 今回も「ベタ打ち」と「並び替え」で対処しています。

 使えそうなものは集めましたが、まだまだ削り込みが粗いなぁと思っております。

 時間がかかるとは存じますが、気長にお待ち頂ければ幸いです。




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知らせ

 なにごとかが起ころうとする知らせ「前触れ、前知まえじらせ、知らせ、前兆ゼンチョウしるしきざし、きざし、チョウチョウ兆候チョウコウ徴候チョウコウ徴兆チョウチョウ前表ゼンピョウ先表センピョウ幸先さいさき縁起エンギゲン萌芽ホウガ萌生ホウセイ胚胎はいたい

 めでたいことの前兆「吉兆、吉相キッソウ吉瑞キチズイズイ瑞兆ズイチョウ瑞相ズイソウ瑞験ズイゲン瑞祥ズイショウ瑞象ズイショウ符瑞フズイ嘉瑞カズイ霊瑞レイズイ祥瑞ショウズイさが祥禎ショウテイ祥符ショウフ禎祥テイショウ吉祥キチジョウ吉祥キッショウ休祥キュウショウ善祥ゼンショウ幸先さいさき休徴キュウチョウ

 めでたいことの前兆として現れた不思議な現象「奇瑞キズイ

 めでたいことの前兆として現れた雲「瑞雲ズイウン慶雲ケイウン

 天の下しためでたいしるし「天瑞テンズイ

 前途に見える明るいきざし「曙光ショコウ

 表に現れたしるし「表徴ヒョウチョウ標徴ヒョウチョウ

 占いに出たしるし「占形うらかた卜兆うらかた占象うらかた

 天候に変化の兆しが見えてくるさま「雨もよい、花もよい」

 怪しい不吉な前兆「しるまし

 凶事の起こる前兆「凶兆、けちを付ける」

 争い事に負けそうな兆し「敗色ハイショク、負けいろ敗徴ハイチョウ敗兆ハイチョウ



 [尊敬]相手からの知らせ「御報ゴホウ

 [謙譲]会社や商店などが知らせを出す「謹告、お知らせ」


 人に物事や様子などをわからせる「知らせる、知らす」

 言葉によって人に事柄をわからせる「告げる、伝える」

 自分を理解してもらうために不平やうらみごとを人に告げる「訴える」

 意見や主張を広く世間に問いかけ知らしめる「呼び掛ける、アピール」

 活字や電波などで広く人に伝える「報じる、報道、ニュース」

 人に自分の意見をわかってもらう「通じる」

 官庁や上位者からの「(お)達し、(お)触れ、命令、通達、示達ジタツ、執達、申達、布令」

 厳しく通達する「厳達ゲンタツ

 上位の者が下位の者に自分の意志を伝え知らせ「下達カタツ

 大事を上位の者に急ぎ知らせる「注進チュウシン


 官庁が公式に広く一般に「公報、公示、告示、公告」

 主として官庁や役人が広く人に告げ知らせる「達する、布達フタツ、布告、宣布センプ、宣告、宣言、諭告ユコク、公告」

 会社や報道機関などが出す「社告」

 広く公に告げ知らせる「センする、センす、公表、広報、弘報コウホウ

 広く人々に知られるようにする「広める、ひろめる、披露、広告、宣伝、キャンペーン、パブリシティ」

 口頭で広く知らせるまた知らせて回る「言い広める、触れる、触れ回る、言い触らす、吹聴フイチョウ喧伝ケンデン



 警告などを告げ知らせる「発する、命令」

 物事を告げ知らせる「知らせ、通知、報知、通信、案内、告知、報告、ホウ、通報、アナウンス、インフォメーション」

 命令や連絡事項を伝える「伝達」

 口頭で伝える「口達コウタツ口伝くちづたえ、口伝くちづて、口伝クデン

 悪事などを言葉で人に知らせる「言い付ける」

 順々に事柄を知らしめていく「言い送る、申し送る」

 書面による一方的な「通牒ツウチョウ

 正式に告げ知らせる「通告」

 急いで告げ知らせる「急告」

 相手に通報する「連絡」

 こっそりと告げ知らせる「告げ口、密告」

 時刻の「時報」

 警戒の「警報、警告」

 出来事などに関する「情報、インフォメーション、レポート」

 非公式な「内報」

 よそから来る「来報ライホウ

 通達済み「既達キタツ


 身振りや事前に決めたやり方で「合図、サイン」

 視線の動きやまばたきなどで合図を送る「目配めくばせ」


 急ぎの「急報、飛報ヒホウ

 素早い「速報」


 確かな「確報」

 誤った「誤報」


 うその「虚報」

 うれしい「朗報」

 悲しい「悲報」


 素晴らしい「快報」

 めでたい「吉報、キッ左右そう

 悪い「凶報」


 勝った「勝報、捷報ショウホウ

 負けた「敗報」


 簡単な内容の「一報」

 詳しい「詳報」


 死亡の「、訃報、訃音フイン


 前もって推測して知らせる「予報」

 前もって知らせる「予告、前触れ」


 敵方にこちらの情報をこっそりと知らせる「内通」

 敵方の情報をこっそりと調べて知らせる「諜報チョウホウ

 神が人に乗り移り神意を人に知らせる「託宣、神託、預言、お告げ、オラクル」




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思う・考える

 物事を感じ取ったり理解したりするために心を働かす「思う、念じる」

 ある事をしようといて考えを起こす「思い立つ、考え付く」

 ある考えを抱くようになる「思い寄る」

 ある考えに没頭する「思いふける」

 考えがそこまで達する「思い至る、思い及ぶ、考え及ぶ」

 物事の進み具合が考えたとおり「思い通り、思いのまま、思惑通り、アンごとく、アンジョウ

 考える余地がなくなるほど「考え尽くす、思い尽くす」

 ある物事について徹底的に「考え抜く」

 考えを最後まで推し進める「センじ詰める、突き詰める」


 [尊敬]思う・考える「おぼす」

 [尊敬]思い・考え「おぼし、御意」

 [謙譲]思う・考える「存じる、存ずる」

 [謙譲]思っていることや意見「ゾンり」

 天皇や天子の意思「勅旨チョクシ聖旨セイシ聖慮セイリョ叡慮エイリョ

 故人の生前の意思「遺意イイ


 思いめぐらす「考える、おもんみる、思案、思考、考思、思念、思惟シイ思惟シユイ、思議、千思」

 筋道を立てて考えを進める「思索、思惟シイ思惟シユイ


 思うことまた思っていること「思い、考え、思惑おもワクこころ所思ショシカン所存ショゾン所懐ショカイ所見ショケン意想イソウ」※「思惑」は当て字で本来「思はく」なので正しい現代表記では「思わく」となる。ただ「思惑」もよく使われる

 考え「思想、意想、心底シンテイ存慮ソンリョ旨意シイロン料簡リョウケン了見リョウケン了簡リョウケン


 心や思い「心頭、念頭、情懐ジョウカイ衷懐チュウカイ

 心の中で思っていること「手の内、はらの中、心中シンチュウ、意中、胸中、心裏シンリ胸裏キョウリ心事シンジ、内意、心情、胸臆キョウオクを吐露する/を開く/に収める、胸襟キョウキンを開く、胸懐キョウカイを開く、心腹シンプクを探る/に落ちる」

 自分の心中の「存意ゾンイ下思したおもい(秘めた恋心など)」

 [謙譲]自分の本心「微衷ビチュウ微意ビイ

 心に抱く「抱懐ホウカイ懐抱カイホウ、含む」

 絶えず忘れない「憶念オクネン臆念オクネン

 深く考える「考え深い、掘り下げる、思慮深い、思案深い、思慮、心慮、深慮、念慮、計慮、熟慮、熟考、潜考、潜思、深念、深思、尋思」四字熟語「沈思チンシ黙考モッコウ三思サンシ一語イチゴ

 いろいろ考えをめぐらす「熟思」

 よく考える「勘考カンコウ、考察」

 あれこれ「おもんぱかる、思いめぐらす、思料、百考、千慮」四字熟語「千思センシ万考バンコウ千思センシ万慮バンリョ」故事成語「千慮センリョ一失イッシ千慮センリョ一得イットク

 詳しく「細思サイシ

 ある物事についてのしっかりした「見識ケンシキ識見シキケン

 筋の通った「理屈、道理」

 筋の通った考えか判断する「分別フンベツ

 よく考えて理性だけで物の道理をわきまえる「思弁シベン

 信じて疑わない「信念」

 固い信念「確信」


 あれこれの事柄や要素や条件などを考え合わせる「かんがみる、参考、考慮、考量、思量、勘案」


 静かに「静思、静慮、思い澄ます」

 俗念を払った静かな「寂念ジャクネン禅定ゼンジョウ

 あてどもなくとりとめのない「すずごころ、漫ろ心」

 よこしまな「邪念」

 雑多な「雑念」

 他の「余念、他念」

 世間一般に共通している「通念」

 自分ひとりだけの考え「一存」

 道徳の観念「道念、道義心、モラル」

 理性によって到達する最高の概念「理念、イデア」

 生き方にかかわるものの見方・考え方「思想」

 思想の流れ「思潮」、ある時代の思想傾向「時代思潮」



 心に感じ「感、感想、所感、感懐カンカイ

 折に触れて得た感想「断想ダンソウ随感ズイカン

 折りに触れて起こるさまざまな「情緒ジョウショ、情思」「|情緒《ジョウチョ

》」は慣用読み

 とりとめのなくまとまりもない思いついたままの感想「雑感」

 ふと心に「偶感グウカン

 いろいろな「万感」

 同じように「同感」


 思い立つ「発起」

 あることをしようと心に決める「決心、決意」

 はっきりと心を決める「決断、英断」

 心に決めておく「思い置く」

 めいめい自分の思うとおりに「思い思い」

 一度決めたことを考え直す「再考、考え直す、思い返す、思い直す」四字熟語「再思サイシ三考サンコウ再思サイシ三省サンセイ

 考え直す必要がありそう「考えもの

 迷っている「迷想メイソウ妄想モウソウ

 考え迷う「当惑」


 心に悲しいと「うらがなしい、痛む」

 悲しい「悲懐ヒカイ

 感じて心を痛める「感傷」

 人に対して抱く不快感「悪感情アクカンジョウ


 不思議に「いぶかる、いぶかしがる、あやしむ、怪訝カイガ

 どう言っていいかわからず悩む「言い煩う」


 春の「春思、春心、春愁」

 秋の「秋思」

 うれい「愁思、愁意、憂思、物思い」

 気が滅入る「憂鬱、沈鬱、思いクッする、グルーミー、ブルー、メランコリー」

 心が晴れない「鬱然、鬱鬱」

 嘆き悲しむ「愁傷」

 心配の種また想い人「思いぐさ

 あれこれ考えて悩む「思い悩む、思いわずらう、思いあぐねる」

 物事の成り行きが気がかりで考え悩む「苦慮」

 あれこれ考えてどうしてよいかわからなくなる「思い惑う、思い迷う、考えあぐねる」

 思い悩んで処理できなくなる「思い余る」

 余計なことまで考えくよくよする「思い過ごし、思い過ぎ」

 考え直してやめる「思いとどまる」

 これ以上仕方がないと考える「思い切る」


 いろいろに苦心する「思いくだく」

 心配して悩み苦しむさま「憂悶ユウモン悶悶モンモン

 うらみに思う気持ち「怨念オンネン遺恨イコン

 残念に「遺憾イカン


 焦って苛立つ「焦思ショウシ焦慮ショウリョ


 旅先での「旅情、旅心たびごころ客思カクシ客意カクイ客情カクジョウ、旅愁」※「客」は「キャク」とも


 風雅な落ち着いたゆとりのある心「雅懐ガカイ


 実際よりも自分を偉いと「思い上がる、自惚うぬぼれる、己惚うぬぼれる」

 自分で自分を偉いと思う「自尊ジソン

 自分の才能などに自信や誇りを持つ「自負」

 自ら適任だと「自任」


 物事を肯定的に好都合に見る「楽観」

 否定的に見る「悲観」



 経験していないことを「察する、想像、想見ソウケン、イマジネーション」

 思いつき「思いつき、着想、発想、工夫、アイデア」


 心に思っていること「想念、存念」

 心に浮かぶ思い「随想ズイソウ、随感」

 ある物事から他の物事を「連想、思い渡す」

 それからそれへと続けて「思い流す、連想」


 黙って思いを凝らす「黙想、黙思、黙考、黙念」

 心を沈めて思いを凝らす「観想」

 目を閉じて静かに考える「瞑想、冥想」

 夢に思い見る「夢想」

 現実離れした想像「空想、白昼夢、白日夢、デイドリーム」

 根拠のない空想「幻想、ファンタジー、イリュージョン」

 根拠のない想像「妄想」

 仮定して想像「仮想」

 思い描く最善の状態「理想」

 将来のことを前もって思いめぐらす「予想」


 過去のことを思いめぐらす「回想、回顧、追憶」

 過去のことや去った人を思い出して慕う「追想、追懐、追慕、偲ぶ」

 昔のことを懐かしく「懐古、懐旧、レトロ」

 過去のことを思い出す「思い起こす、想起」

 過去の出来事を思い出す「思い出、想い出」

 昔のことについて「考古」

 古い事柄について調べ考え証拠をあげて説明する「考証」


 故郷を懐かしく「懐郷カイキョウ、望郷、思郷、ノスタルジー、ホームシック(懐郷病)」

 自分の経験などを思い浮かべなるほどと気づく「思い当たる、思い合わせる」


 道理や事情や物事などの事情を推し量る「推察、推量、推測、推考」

 論理を推し量って深く考え究める「推究スイキュウ

 論じ考察を加える「論考、論攷ロンコウ

 考え調べつまびらかにする「考査、勘審カンシン

 繰り返し調べ考える「覆考フッコウ

 考えてはっきりさせる「考定コウテイ勘定カンテイ勘決カンケツ」※「勘定カンジョウ」には数を数えるまた計算する意が含まれる

 物事を理解して考えを決める「判断、判定」

 じゅうぶんに考えて判断する「熟察、考量」

 こうしようと考える「意図、構想、ビジョン」

 どうしたいかどうするつもりかという「意向、意思」


 物事を考え処理していく能力「知恵、智慧、知力、智力、知能、英知、英智、叡知、叡智、インテリジェンス」

 多くのものの中から適否などを考えて選ぶ「選考、ピックアップ」

 過失や要求などを勘案して許してやる「勘弁」


 面白みや趣を出すための新しい「趣向」



 わかっていることをもとに未知のことを推察する「推理、推論」

 [尊敬]相手の推察「明察メイサツ高察コウサツ賢察ケンサツ

 [謙譲]自分の推察「拝察ハイサツ

 推し測って考える「推測、推考」

 人の気持ちを推察する「忖度ソンタク

 想像をもとにしたいいかげんな推測「憶測オクソク臆測オクソク、当て推量、当てずっぽう」

 勝手に推測してそうであろうと判断する「思い当て、思いし」

 他のことと一緒に考えて結論を出そうとする「思い合わせる」

 余計なことまで推測「思い過ごし、過慮カリョ

 あれこれ気を回して悪い意味に推測する「勘繰カンぐる、邪推ジャスイ

 前もって推測する「見込む、見通す、予測」

 前もって期待や覚悟をする「予期、思いもうける」

 物事の成り行きを推測できない「端倪タンゲイすべからざる」


 心に深く思うまた信じ切る「思い込む」

 思い違い「勘違い、考え違い、誤解」

 まったく予想もしない「思い掛けない」

 予想や推測が外れる「誤算、当て外れ」

 思いもよらない「意外、案外、存外、予想外、意想外、思いのほか、思惑違い、望外ボウガイ、意表」



 こうしたいと心に「願う、望む、念じる、思う」

 願い望むことまた願っていること「願いごと、思いごと、願望、念願、希望」

 願望を抱く「夢見る」

 平素からの思いや願い「素志ソシ素懐ソカイ素願ソガン宿願シュクガン

 あこがれる「憧憬ショウケイ」※「憧憬ドウケイ」は慣用読み

 あることをしようと心に決める「こころざす」

 初めに思い立った気持ちや考え「初心、初志、初一念、初念」

 心を奮い起こす「思い起こす、奮起」


 深く思いを寄せる「思い入れ、一念、執念、執心」

 一心に念ずる「専念」

 思いっきり「思う存分」

 思い切るまたあきらめる「断念」

 いつも心にかけている「思念」


 人の身について思いやる「同情、察する、顧慮コリョ

 気の毒だと「哀れむ、憐れむ」

 気の毒だと思う気持ち「哀れみ、憐憫レンビン憐愍レンビン哀憐アイレン不便フビン不憫フビン不愍フビン憐情レンジョウ」※「不憫、不愍」は当て字で正しいのは「不便」

 悲しみ惜しむ「哀惜アイセキ


 深く愛しかわいく「慈しむ、愛おしむ、愛惜アイセキ

 心から敬い慕う「心酔」

 心を惹かれて恋しく「慕う、思慕、眷恋ケンレン

 異性を恋い慕う「恋慕、懸想ケソウ

 あこがれ深く慕う「渇仰カツゴウ」※仏教語

 思い慕う気持ち「慕情」

 情愛の「情思」

 思う気持ちをありったけ「思いのたけ

 思ってはならないのに抑えることができない「らぬ思い」

 恋しく思っているような様子「思い顔」

 互いに恋しく「思い交わす」

 互いに思い慕う「相思」四字熟語「相思相愛」


 人や物への思いを断ち切れない「執着、愛着アイチャク愛著アイジャク愛執アイシュウ」※「愛着アイジャク愛著アイジャク愛執アイシュウ」は仏教語

 固く執着する「固執コシツ固執コシュウ」※「コシツ」は慣用読み

 迷いから起こる執念「妄念モウネン妄執モウシュウ妄心モウシン

 俗事にひかれる心「俗念、俗情」


 気を持たせるような言葉や態度で期待を持たせる「思わせ振り」



 新しい考え「創意、創案、新機軸、新案、アイデア」

 よい手段や方法を考え出す「考案、案出、立案、発案、工夫、意匠イショウ、才覚」

 あることを考えつく「考え付く、思い付く、思い付き、着想、着意、発想、発意ハツイ発意ホツイ

 先々のことや細かいことまでよく考える「遠慮、深慮、知慮、智慮」

 将来のことまでよく考える「後勘コウカン

 深く考えて明らかにする「探究、考究コウキュウ考覈コウカク



 賢明な「賢慮ケンリョ

 よい「妙案ミョウアン名案メイアン

 平凡な「凡慮ボンリョ

 愚かな「愚慮グリョ

 考えや知識が浅く薄っぺらな「浅薄センパク、浅はか、浅慮、短慮、浅見センケン短見タンケン管見カンケン


 道理に適った正しい「正論」

 誤った「勘違い、思い違い、考え違い、謬見ビュウケン不所存フショゾン


 よく考えなければならない場合「思案シアンどころ分別フンベツどころ



 あることについて持っている「意見、見解、存じ寄り」

 物事の本質や成り行きを見通すまたすぐれた判断力や意見「知見、智見」

 確固とした「定見テイケン

 常に持ち続けている強い「主張、持論、持説」

 ひとかどの見識のある意見またその人独自の意見「一家言イッカゲン

 今までにない新しい「創見」

 広く事情を見通した「達見タッケン達識タッシキ

 ひとかどのすぐれた「卓見タッケン卓識タクシキ一見識イチケンシキ高見コウケン

 通俗的な「俗見ゾッケン

 いいかげんな推測による「臆見オッケン

 公平を欠いた「偏見、僻見ヘキケン

 前もってつくられた固定的な見解「思い込み、先入観、先入センニュウシュとなる、先入センニュウケン、色眼鏡」

 自分だけの「私見、私考シコウ私意シイ私議シギ、自説、独見ドッケン我見ガケン一存イチゾン

 [尊敬]他人の意見「高見コウケン尊見ソンケン高慮コウリョ尊慮ソンリョ貴慮キリョ賢慮ケンリョ芳慮ホウリョ尊意ソンイ貴意キイおぼし」

 [謙譲]自分の意見「私見シケン卑見ヒケン陋見ロウケン浅見センケン管見カンケン愚見グケン、愚考、愚案、愚意、愚慮、愚存グゾン鄙懐ヒカイ鄙見ヒケン


 他の人と同じ意見でそれを容認する「同意、同心ドウシン同腹ドウフク、合意」

 他の人とは違った「異見、異存、異、異議、異論」

 他の人々の「思惑おもワク


 全体に共通している「総意」

 天皇や天子などの「大御心おおみこころおぼし、天慮テンリョ聖慮テンリョ聖旨セイシ聖意セイイ叡慮エイリョ叡旨エイシ宸慮シンリョ、|宸旨シンシ宸意シンイ

 主君や支配者の「上意ジョウイ」四字熟語「上意ジョウイ下達カタツ

 貴人の「台慮タイリョ

 世間の大多数の人の「世論ヨロン世論セイロン世論ヨロン輿論ヨロン、公論、公議、衆論」※「世論ヨロン」は|輿論を当用漢字に置き換えたもの。「セロン、セイロン」は大衆の気分や人気という情緒的な意味合いがあったが今は区別されていない。

 目下の者のまた大衆の「下意カイ衆慮シュウロン」四字熟語「下意カイ上達ジョウタツ


 政治を行なっていくうえでの「政見」



 物事の価値についての個人または集団の見解「価値観」

 人生についての見解「人生観」

 世界および世界における人間のあり方についての意見「世界観」

 歴史的世界の構造や発展に関する見解「史観、歴史観」


 現実をよい方向に考え人生は楽しいものであるとする見解「楽天観、楽天主義、楽観論、オプティミズム」

 物事を悪いほうにばかり考え人生を悲観する見解「厭世エンセイ観、悲観主義、悲観論、ペシミズム」

 現実に即して合理的に事を処していこうとする見解「現実主義、リアリズム」

 理想的な人生を構築しようとする見解「理想主義、イデアリズム」

 すべての事象は運命的に決まっていて無力であるという見解「宿命観、宿命論、運命論」

 人の世は変転きわまりなく生命は儚いものとする見解「無常ムジョウ観」



 反省して「省察セイサツ省察ショウサツ省慮セイリョ省思セイシ

 長い時間「長考」

 一度考えてみる「一考」

 ちょっと考えてみる「一顧イッコ

 後日改めて「後考コウコウ




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知る・わかる

 物事の本質やありさまをはっきりととらえる「知る、わかる、気付く、認める、捉える、悟る、認知」

 物事をはっきり知りその意義を弁別や理解する「認識」

 認識し直す「再認識」


 [尊敬]知るや覚える「御存ゴゾンじ」

 [謙譲]知るや覚える「存ゾンじる、ゾンずる」


 知っている「存知ゾンチゾンじ、承知」

 つくづく「思い知る」

 言い方を会得する「言い知る」


 知っていること「知識」

 新しい「新知識」

 あらかじめ準備しておく「予備知識」

 一般人が持つべき「常識」

 物事を的確に判断する「良識」

 学問上の「学識、学殖ガクショク

 蓄えた深い「蘊蓄ウンチク」※うんちくは傾けるもので、垂れるものではない。

 身に付けた「教養、素養」

 知識や知恵の多い「多識タシキ多知タチ多智タチ

 広く物事を知っている「物知り、物識ものしり、博識、博聞ハクブン、博学、博雅ハクガ該博ガイハク

 広く書物を読み物事を「博覧」

 知識や学問のある「有識」

 学問や技芸に深い知識を持っている「造詣ゾウケイ

 すぐれた知恵「明知メイチ明智メイチ

 深遠な道理を悟るすぐれた才知「英知、英智、叡知エイチ、叡智」

 すべてのことに通達する知恵「全知、全智」



 うかがい「窺知キチ

 知ってその意をつかむ「知得チトク

 現状に満足する「知足チソク


 推し量って「察する、読む、察知、推知、推測、推量、端倪タンゲイすべからざる」

 考察や推理をしないで瞬時に感じて「直感、直観、直覚」※「直観」は意識的に物事の本質をとらえる意を含む。「直感」は無意識で行なわれる。


 天命を「知命」

 陰陽道で死ぬ時刻を「知死期チシゴ


 探って「探知、探索、ぎ出す」

 密かに事情を探って「諜知チョウチ偵知テイチ


 すでに知っている「既知」

 まだ知らない「未知」


 はっきりと認める「確認」

 誤ってそれと認める「誤認」


 互いに顔を知っている「面識、相識ソウシキ

 一度会って面識がある「一面識イチメンシキ

 以前から面識がある「見知みしし」


 世間に名を知られている「知名」

 心に感じて「感知」

 聞いて「聞知ブンチ

 目で見て「検知ケンチ見知ケンチ

 関係があって「関知」

 判断して「判知、判別」

 自分の能力や立場などをよく知っている「自覚」

 意見などが相手によく通じる「疎通」

 知っているのに知らないふりをする「知らん振り、しらばくれる」



 物事の意味や内容や本質や情緒などをのみこむ「知る、分かる、わかる、察する、カイする、悟る、理解、知覚、呑み込み」

 物事の内容が明らかになる「わかる、判明」

 理解できる「せる、うなずける」

 物事を正しく判断して見分ける「わきまえる、心得こころえる、弁別、辨別ベンベツ、識別」

 世間の道理をわきまえる「分別フンベツ弁知ベンチ


 しっかりと理解する「把握、把捉ハソク、掴む」

 物事や言葉の意味を理解する「解釈」

 物事や言葉の意味をよく考えてじゅうぶんに理解する「咀嚼ソシャク

 自分で理解する「自得ジトク

 理解して自分のものにする「会得エトク、消化」

 見て会得する「看取カンシュ

 体験して身に付ける「体得」

 深く味わって身に付ける「味得ミトク

 はっきり感じて会得する「感得カントク

 体験してしっかりと会得する「体認タイニン

 


 事情をよく知っている「熟知、通暁ツウギョウ

 知り尽くす「知悉チシツ知了チリョウ、知り抜く」

 物事を詳しく「精通セイツウ審識シンシキ、通じる」

 深くその道に達する「通達ツウタツ、熟達」


 相手の立場や状態など事情を察する「了察リョウサツ諒察リョウサツ

 事情などをよく知っている「承知、案内」

 はっきりとわかるさま「了然」

 認めて賛成する「首肯シュコウ

 相手の事情がわかって要求などを聞き入れる「了解リョウカイ諒解リョウカイ領解リョウカイ領会リョウカイ、承知」

 相手の要求などを理解し認める「了承リョウショウ諒承リョウショウ領承リョウショウ


 相手の考えや行為を理解し認める「納得」

 じゅうぶんに承知や納得する「得心トクシン合点ガテン合点ガッテン

 奥深く物事を見知る「玄覧ゲンラン

 広く知れ渡っている「周知」

 理解が早い「早分はやわかり、早呑はやのみ込み」

 じゅうぶん理解しないでわかったつもりになる「早合点はやガテン早合点はやガッテン早呑はやのみ込み」

 自分ではわかったつもりになる「ひと合点ガテン、独り呑み込み」

 よく理解しないまま覚え込む「丸呑まるのみ、鵜呑うのみ」

 少し知っているが未熟「半解ハンカイ」四字熟語「一知イッチ半解」

 よく知らないのに知っているふうに振る舞う「半可通ハンカツウ半可ハンカ、知ったか振り」

 間違って理解する「誤解、思い違い」

 曲げて理解する「曲解」

 別の意味に理解する「取り違える、履き違える」



 すっかり疑惑や疑念などが消えてはっきりする「氷解ヒョウカイ

 隠れている事情や本質などを「見抜く、見通す、見破る、見透かす、見て取る、看破、看取」

 あらかじめ見通して「予知、前知、先知、予見、予測、逆睹ギャクト逆覩ギャクト

 物事の本質や将来を見抜く「洞察、先見、洞見ドウケン

 全体の情勢を広い視点で見通すこと「達観」

 物事の真理を会得する「さとる、さとる、理会リカイ了得リョウトク

 悟りを開く「開悟カイゴ解悟ゲゴ知暁チギョウ暁悟ギョウゴ証悟ショウゴ、覚悟、覚知カクチ了知リョウチ了覚リョウカク了悟リョウゴ悟了ゴリョウ、達観、諦観テイカン諦視テイシ

 深く悟りを開く「大悟ダイゴ大覚ダイカク

 悟りを開いて真理を会得する「悟道ゴドウ悟得ゴトク悟入ゴニュウ

 仏道を修めて悟りを開く「得道トクドウ

 修行の階梯を経ずただちに悟りに開く「頓悟トンゴ

 才知がすぐれていて悟りが早い「穎悟エイゴ英悟エイゴ敏慧ビンケイ慧悟ケイゴ」※「聡悟」は「聡明穎悟」の略

 雑念や迷いを払って悟りを開く「成仏ジョウブツ解脱ゲダツ

 仏道の真理を悟る「開眼」

 仏道の正しい悟り「正覚ショウガク妙覚ミョウカク

 悟りの知恵また究極の悟り「菩提ボダイ

 悟りの境地「涅槃ネハン


 自分の身を振り返って誤りを悟る「省悟セイゴ

 かつての誤りを悔いて悟る「悔悟カイゴ

 あきらめて悟る「諦観テイカン

 人より先んじて悟り世を導く「先覚センカク、先覚者」

 生まれながらに道理を「生知」


 警告して心の迷いを覚まさせる「警醒ケイセイ

 心の迷いや非を悟り正気になる「覚醒」




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