第39話 息や喉を知ろう(動作の語彙)

 なんと14,000字を超えております。

 単純に、私の入力スピードの賜物ですね。

 入力しながら並べ替えもある程度はしてあります。

 ただ「打ちっぱなし」の部分もあるので「語彙」は時間があるときに都度まとめてまいります。


 とりあえず読んでみて「こんな語句があったんだ」と気づいていただければ、ネットで調べて用例もわかるからいいかなと。


 いつかはもっとスリムになるようまとめたいと思います。







 人が発声器官を使って出す音「こえ音声オンセイ音声オンジョウ声音セイオン

 声の質や様子「声柄こえがら声色こわいろ声音こわね声様こわざま声付こえつき」四字熟語「音吐オント朗々ロウロウ

 美しい「美声ビセイ

 甲高く鋭い「きいきい声、甲声カンごえ

 金属を切るような甲高い「金切かなきごえ

 低い「低音、低声」

 大きい「大声おおごえ大音声ダイオンジョウ雷声ライセイ雷声かみなりごえ

 大きく高い「声高こわだか高声たかごえ

 荒々しい大声「蛮声バンセイ

 小さい「小声こごえ

 鼻にかかった「鼻声はなごえ

 いびき「鼾声カンセイ

 老熟した枯れて渋みのある「錆声さびごえ寂声さびごえ

 口にこもっているような「ふくごえ、くぐもりごえもり

 響きの悪い「悪声アクセイ

 つやのないがらがらした「土器かわらけごえ、がらがら声」

 かすれた「しわがごえごえしゃがごえ塩辛しおからごえ、ハスキー」

 濁って汚く下品な「にごごえ、どらごえ濁声だみごえ訛声だみごえ

 調子外れで太く濁った「胴間ドウまごえ胴声ドウごえ胴張ドウばごえ

 太くて濁ったまたすごみをきかせて低い「どすごえ

 生まれたばかりの赤ん坊が泣く「呱々ココの声をあげる」

 生まれつきの声「地声ジごえ

 機会を通さない「肉声ニクセイ

 天皇の「玉音ギョクオン

 神の妙なる響き「神籟シンライ



 話している声「話し声、人語ジンゴ

 声帯が変化するため声が低く変わる「声変わり」

 一度だけ音を出す「一声イッセイ

 生まれて初めての「産声うぶごえ


 笑っている「笑い声、み声」

 喜んでいる「歓声カンセイ歓呼カンコ

 歌を歌う「歌声うたごえ歌声カセイ

 褒めたときの「喝采カッサイ

 興奮したときの「喚声カンセイ


 今にも泣き出しそうな「うるごえ

 不安に怯え取り乱して今にも泣き出しそうな声「おろおろ声」

 泣いている「泣き声」

 涙ぐんでいる「涙声なみだごえ湿しめごえ

 大声で泣く「慟哭ドウコク


 泣き叫ぶ「悲鳴ヒメイ哭声コクセイ


 喚き叫ぶ「絶叫」四字熟語「阿鼻叫喚キョウカン

 大声で叫ぶ「大呼タイコ呼号コゴウ」四字熟語「大喊たいかん大叫タイキョウ

 続けざまに叫ぶ「連呼」


 大声で叱りつける「大喝ダイカツ

 怒って怒鳴るときの「怒声ドセイ怒号ドゴウ怒鳴ドなごえ」 

 あたりに響く怒鳴り「雷声かみなりごえ

 ののしってわめく「罵声バセイ


 勇ましく叫ぶ「雄叫おたけび」


 恐怖などから発する「悲鳴」

 震えながら発する「ふるごえ戦慄わななごえ戦慄わななきごえ


 悲しみで沈んだ「湿しめごえ

 嘆きの「嘆声タンセイかなしみごえ

 ため息をつい嘆く「咨嗟しさ


 わざとこしらえた「つくごえ

 わざと出す高い「裏声うらごえ

 普通ではない「奇声キセイ


 若い女性などの甲高い「黄色い声」

 女性のなまめかしい「嬌声キョウセイ


 人に媚びるような「猫撫ねこなごえ


 風邪をひいたときの「風声かざごえ風邪声かざごえ風声かぜごえ風邪声かぜごえ、」


 小声でひそひそと「ささやき、私語ささやき

 忍んで出す「しのしのごえ

 わびしそうな「ごえ


 恨んで嘆き悲しむ「怨嗟エンサこえ


 とげとげしい「とがごえ


 互いに呼ぶ「諸声もろごえ


 戦場で一斉にあげる「ときの声、どき鯨波ゲイハ


 調子をとったり勢いをつけたりする「ごえ

 よく調和する「諧声カイセイ

 調子の整わない「斑声むらごえ


 詩歌などを吟ずる「吟声ギンセイ

 読経・説法の「のりこえ


 千秋楽や万歳楽などを唱えるまた千年の長寿や平和を祈る「千歳ちとせこえ

 鉄道員が信号などを確認して出す「喚呼カンコ


 犬や狼などが遠くに向かい長く尾を引いて鳴く「遠吠え」

 鳥獣が鳴く「啼声テイセイ

 鳥などがその季節になって初めて鳴く「初音はつね

 ガンが鳴く声またガンの別名「雁金かりがねかりかりがね

 虫が鳴く「むし

 鐘の音「鐘声ショウセイ

 波の音「濤声トウセイ

 風の音「風声フウセイ




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言葉


 人の考えや感情などを表現、伝達する手段「ゲンこと言語ゲンゴ言葉ことば言辞ゲンジ言詞ゲンシ言説ゲンセツこと」四字熟語「言語ゴンゴ道断ドウダン

 一つの「一言イチゴン一言イチゲン一言ひとこと一語イチゴ

ひとつひとつの「一言ひとこと一言ひとこと」四字熟語「言言句句ゲンゲンクク

 わずかの、ちょっとした「片言ヘンゲン」四字熟語「片言ヘンゲン隻語セキゴ」「片言ヘンゲン隻句セック

 短くて意味深い「寸言スンゲン

 ひとりでの「独言ドクゲン独語ドクゴひとごと

 本人に代わって「代言ダイゲン

 多くの「」慣用句「万言マンゲンを費やして」「百万言ヒャクマンゲンを費やして」四字熟語「千言センゲン万語バンゴ

 多くの人の「衆言シュウゲン群口グンコウ」四字熟語「衆口シュウコウ一致イッチ」慣用句「衆口シュウコウ調ととのがたし」

 口に出す「ぐさぐさ

 早口の「早口はやくち早口はやくち言葉ことばはや言葉ことば早口はやくちそそり、早言はやこと

 巧みに装飾した「詞華シカ詞花シカ

 言葉や文章のあや・修辞「詞藻シソウ文藻ブンソウ

 洗練された「雅語ガゴ雅言ガゲン」※俗語、俗言に対して文章で用いる価値の高い言葉を指す

 すぐれた「名言」

 奥深いすぐれた「微言ビゲン

 よい・うまい「美言ビゲン嘉言カゲン佳言カゲン

 言づての「伝言、嘱言ショクゲン託言タクゲン、メッセージ」

 糸口の「緒言ショゲン緒言チョゲン

 付け加える「付言、附言、付語、附語」

 前もっての「前言、予言」

 先人の遺した「先言センゲン遺言イゲン遺言イゴン遺言ユイゴン

 文字・言葉の用い方や配置、言い回し「措辞ソジ


 [尊敬]目上の人の言葉「咳唾ガイダ

 天皇の言葉「大御言おおみことみことのりみことのりチョク勅諭チョクユ勅語チョクゴ勅諚チョクジョウ大詔タイショウ詔勅ショウチョク綸言リンゲン

 皇太子などの命令の「令旨リョウジ

 帝王・天皇の遺した「遺詔イショウ

 天子など君主が臨終のとき遺す「顧命コメイ


 日常会話の「口語、話し言葉」

 文章を書くときの「文語、書き言葉」

 手紙や文章中の「文言モンゴン」※「文言ブンゲン一致体」のときは「ブンゲン」と読む

 昔の「古言コゲン、 古語コゴ

 現代使われる「現代語」


 一般に使われる「通言ツウゲン通語ツウゴとお言葉ことば

 国内で通じる「共通語」

 一国の規範としての「標準語、国語、くに言葉ことば

 自分が生まれた国や所属する国・民族などの「母語、母国語」

 外国の「外国語」

 日本語のように日常で使われるようになった外国語「外来語」

 異国家・異民族観で共通して用いられる「国際語、世界語、エスペラント」

 ある国語を多国語に訳した「訳語ヤクゴ


 ある限られた地方だけの「方言、御国おくに言葉ことば

 地方の世俗的な「俚言リゲン俗言ゾクゲンさとごとさと言葉ことば俚語リゴ俗語ゾクゴ

 土着の人々の「土語ドゴ、地方語、土着語、民衆語、現地語、日常語、ヴァナキュラー言語」

 卑しい「卑語ヒゴ鄙語ヒゴ鄙言ヒゲン

 特定の仲間だけの「隠語インゴかくことばかく言葉ことば、スラング」

 一定範囲で使われる単語の総称「語彙ゴイ、ボキャブラリー」

 幼児期に特有な「幼児語」


 一般に習慣として使われる「慣用語カンヨウゴ套言トウゲン套語トウゴ常套句ジョウトウク常套語ジョウトウゴ、きまり文句モンク

 二つ以上の言葉が統合して特別の意味を表す「慣用句カンヨウク慣用語カンヨウゴ、イディオム」

 戒めとなる「格言カクゲン金言キンゲン箴言シンゲン嘉言カゲン、アフォリズム」


 音や様子を表す「擬音語、擬声語、擬態語、オノマトペ、オノマトペア」

 なまった「訛言カゲン訛語カゴなまり言葉ことば

 別語で意義がほぼ同じの「同義語ドウギゴ同意語ドウイゴ、シノニム」 

 反対の意義を持つ「反義語ハンギゴ反意語ハンイゴ反対語ハンタイゴ対語タイゴ対語ツイゴ対義語タイギゴ対義語ツイギゴ、アントニム」

 熟語で事物が相対している「対語タイゴ対語ツイゴ

 類似の意義を持つ「類語ルイゴ類義語ルイギゴ

 単語が結合して一語となった「熟語ジュクゴ合成語ゴウセイゴ複合語フクゴウゴ複合詞フクゴウシ

 接辞が付いたり語形が変化したりして別の語になった「派生語ハセイゴ

 合図としてあらかじめ決めた「合言葉あいことば符牒フチョウ符丁フチョウ符帳フチョウ

 ある特定の分野で用いられる「用語ヨウゴ術語ジュツゴ

 現在使われなくなった「死語シゴ廃語ハイゴ

 新しく使われ出した「新語シンゴ

 ある一時期に世間で好んで用いられる「流行語リュウコウゴ流行はや言葉ことば

 芝居で述べる「台詞せりふ科白せりふ台詞ダイシ科白カハク台辞ダイジ

 相手無しで語る「独白ドクハク、モノローグ」

 使用を避ける「忌詞いみことば言葉ことば



 道理に適った正しい「正言セイゲン

 道理に適ったもっともな「至言シゲン

 道理をわきまえた「知言チゲン

 道徳に適った「善言ゼンゲン

 道理に外れた気ままな「横言オウゲン

 高尚な言葉を用いる「危言キゲン

 教え諭す「訓言クンゲン訓辞クンジ

 いさめる「諫言カンゲン苦言クゲン

 婉曲にそれとなく戒めて悟らせる「諷言フウゲン」 細かいことを取り立てて叱る「小言こごと

 他の事柄に仮託して意見や教訓などを言う「寓言グウワ寓話グウワたとばなし


 そばから助ける「助言ジョゲン助言ジョゴン助語ジョゴ口添くちぞえ、アドバイス」


 誓いの「誓言セイゴン誓言セイゲン誓言ちかごと誓詞セイシ

 後日のあかしとなる「言質ゲンち言質ゲンシツ言葉質ことばじち


 批評の「評言ヒョウゲン評語ヒョウゴ


 温かみのあるやさしい「温言オンゲン


 巧みな「巧言コウゲン美言ビゲン美辞ビジ

 人の気に入るような口先だけのうまい「甘言カンゲン甘辞カンジ

 即興による言葉と巧みな「興言キョウゲン利口リコウ

 奇抜な「奇言キゲン奇語キゴ

 意気盛んな「壮語ソウゴ雄語ユウゴ」四字熟語「壮言ソウゲン大語タイゴ」「大言タイゲン壮語ソウゴ


 意見や方針を広く表明する「宣言センゲン

 隠さず公然と「公言コウゲン


 思うがままの「放言ホウゲン」四字熟語「漫言マンゲン放語ホウゴ

 おごり高ぶった「慢言マンゲン慢語マンゴ

 大げさな威張った「大言タイゲン高言コウゲン広言コウゲン荒言コウゲン


 とりとめのない、たわむれの「戲言ギゲン戯言たわごとごと冗談ジョウダンそぞごと由無よしなごと、ジョーク」四字熟語「漫言マンゲン放語ホウゴ満語マンゴ放言ホウゲン


 侮る「侮言ブゲン


 人の言葉や判断を冷やかして言う「御託宣ゴタクセン

 神の言葉の美化語「御宣託ゴセンタク」似ているので「御託宣」の意で用いる人も。

 自分勝手で偉そうなまたくどくど言う「御託ゴタク

 前に言ったことと違った「二言ニゴン両舌リョウゼツ二枚ニマイじた

 言い触らす「声言セイゲン事触ことふれ」

 つかえがちでへたな「訥言トツゲン訥弁トツゲン

 言い損なうまた言い過ぎる「逸言イツゲン過言カゴン

 要らないことまで言い過ぎる「失言シツゲン


 余計な「贅言ゼイゲン贅語ゼイゴ

 概念を明確に説明するため必要以上の語を使う「冗語ジョウゴ

 なまめいた「嬌言キョウゲン嬌語キョウゴ

 みだらな「猥言ワイゲン猥語ワイゴ

 みだらで汚らわしい「褻言セツゲン


 世間の噂「聞こえ、物の聞こえ、世間口、風説、風評、風聞、巷説、世説、世評、巷議、外議、世話、取り沙汰、下馬評、呼び声、口の端、人の口、街談ガイダン」四字熟語「人口ジンコウ膾炙カイシャ


 根拠のない噂「流説リュウセツ流言リュウゲン飛言ヒゲン浮言フゲン浮説フセツ流説ルセツ空言クウゲン空言そらごと虚説キョセツ虚聞キョブン虚談キョダン虚伝キョデン、デマ」四字熟語「流言リュウゲン飛語ヒゴ」「流言リュウゲン蜚語ヒゴ

 事実無根の「造言ゾウゲン根無ねなごと

 でたらめな「うそいつわり、虚偽キョギごと空言そらごと空言クウゲン虚言キョゲン虚語キョゴ虚談キョダン虚妄キョモウ虚説キョセツ虚伝キョデン虚聞キョブン妄言モウゲン妄語モウゴ偽言ギゲン法螺ホラ空音そらね

 故意に事実を曲げた「誣言フゲン誣言ブゲン誣言しいごと誣語フゴ誣説フセツ

 大うその「駄法螺ダボラ虚誕キョタン


 無益な「無駄口ムダぐち徒口むだぐち無駄言むだごと徒言むだごと駄弁ダベン閑言カンゲン閑語カンゴ


 繰り返し言う「ごと

 痛切な「切言セツゲン

 その人のいないところでの「陰口かげぐち陰言かげごと後言しりゅうごと後言しりうごと」四字熟語「面従メンジュウ後言コウゲン


 へつらいの「佞言ネイゲン諛言ユゲン


 あしざまな「悪口わるくち悪言アクゲン悪言アクゴン暴言ボウゲン毒舌ドクゼツ毒口ドクぐちあくたれぐち、|野次《

ヤジ》」四字熟語「悪口アッコウ雑言ゾウゴン悪口アッコウ罵詈バリ」「罵詈バリ雑言ゾウゴン


 ののしる「罵詈バリ罵言バゲン

 あざけりののしる「嘲罵チョウバ

 そしる「謗言ボウゲンそしごと毀言キゲンそしり、そしり、そしり」

 中間にあって両方に相手を悪く言う「中言チュウゲン中言なかごと中口なかぐち

 人を陥れる「ザン讒言ザンゲン讒口ザンコウ横言よこごと」※ニュアンスの異なる「横言オウゲン」と同じ漢字に注意


 責任など逃れるための「遁辞トンジ口上コウジョウ言葉ことばぐちのがことば


 人を惑わすような「妖言ヨウゲン

 うらみの「怨言エンゲンうらごと

 のろっての「呪言ジュゲン呪言ジュゴンのろごとのろごと

 謝罪の「ごと

 思い悩んでの「ごと

 発熱などで発する「譫言うわごと囈語うわごと譫言センゲン囈語ゲイゴ譫語センゴ

 死に際の「遺命イメイ遺言ユイゴン遺言イゴン遺言ユイゲン顧命コメイ



 書物の関東などの「題辞ダイジ題詞ダイシ題言ダイゲン巻頭言カントウゲン

 凡例に述べる「例言レイゲン

 式場での挨拶の「式辞シキジ

 褒め称える「賞詞ショウシ頌辞ショウジ賞辞ショウジ頌詞ショウシ褒辞ホウジ褒詞ホウシ褒称ホウショウ


 お礼の「謝辞シャジ謝礼シャレイ

 祝いの「祝辞シュクジ祝詞シュクシ賀詞ガシ寿詞ジュシ祝言シュウゲン


 神への「祝詞のりと祝詞言のりとごと神寿かむほき神賀かむほき

 神のお告げの「神託シンタク預言ヨゲン神語シンゴ神語かみごと神言かみごと


 弔意を述べる「弔詞チョウシ弔辞チョウジしのびごと




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言う、話すなどの基本的な語彙


 相手に声をかける「子どもを呼ぶ、呼び立てる、呼び上げる」

 人に向かって声をかける「みんなに呼びかける」

 互いに呼び合う「呼び交わしながら進む」

 何度も大声で言う「政党名を連呼する」

 ひとりひとりの名前を読んでいるか調べる「点呼する」


 声をかけて元気づける「盛大に応援する」

 声による応援「声援を送る、エールを送る」

 試合前後に互いに相手チームの健闘をたたえて声援を送り合う「エールを交換する」

 喜び興奮して大声を上げる「歓呼の嵐」

 大声で叫ぶ「泣こうがわめこうが」

 あたりかまわずわめく「喚き散らす」

 わめいて文句を言う「喚き立てる」

 大声で言う「遠くの人に向かって怒鳴る」

 わめくようにやかましい声で言う「マイクでがなる、がなり立てる」


 大きく鋭い声を出す「助けを求めて叫ぶ」

 ありったけの声で叫ぶ「恐怖に絶叫する」

 わめき叫ぶ「叫喚の嵐」


 特定の文句や経文などを声を出して言う「魔法を唱える」

 先にひとりが言った後、他の大勢が合わせて同じ文句を言う「万歳を唱和する」


 心に浮かんだ詩や歌などを低く声に出す「流行歌を口遊くちずさむ」

 節をつけて詩歌などをうたう「和歌をギンずる、高らかにエイずる、和歌をむ」

 低い声で吟ずる「漢詩を低吟する」

 低い後で歌う「浅酌センシャク低唱テイショウ

 小声で吟ずる「詩句を微吟ビギンする」

 高い声で吟ずる「和歌を高吟する」

 あたりかまわず大声で歌ったり詩歌を吟じたりする「放歌ホウカ高吟コウギン


 漢詩や和歌などを節をつけて歌う「漢詩の吟詠ギンエイ、和歌を朗詠ロウエイする、朗吟ロウギンする」


 語り物を節を付けて演じる「浪曲を語る」

 浪曲や謡曲などを声に力を入れたまま引っ張って歌う「演歌をうなる」 


 節をつけて声を出す「歌謡曲を歌う」

 謡曲をうたう「うたう」、三味線に合わせて小唄をうたうときは「うたう」とも書く

 高らかな声で歌う「歌曲を見事に歌い上げる」

 その歌を好んでよく歌う「第九を愛唱アイショウする」


 発音が崩れる。とくに標準語ではないその地域特有の発音や抑揚でしゃべる「ヒがシとなまる」

 言葉本来の音がなまって変化する「ジパングが転訛テンカしてジャパンとなった」

 物を言うとき、声がつかえたり同じ音を繰り返したりする「緊張してどもる」

 舌がよく回らず発音がはっきりしない「酔って呂律ロレツが回らない」




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言う

 口から言葉で表現する「言う、話す、|しゃべる、発言、物言う、く」

 まとまった話をする「語る、物語る」

 うっかり「口走る」


 [尊敬]言う「おっしゃる、仰有おっしゃる、のたまう」

 [尊敬]最上級の尊敬語「おおせられる」

 [謙譲]言う「申す、申し上げる、物申す」


 言い始める「言い掛ける、言い出す、切り出す、開口」

 終わりまで「言い終える、言い切る」

 言いかけて途中でやめる「言いす」

 言葉で説明する「言説ゲンセツ

 話がそこに及ぶ「言及」


 口から出るままに「出任でまかせ、口任くちまかせ」

 思うままに「放言ホウゲン放語ホウゴ、言い散らす」

 深く考えずに「漫言、漫語」

 おごり高ぶって「慢言、慢語」


 あたりはばからず公然と「公言、揚言ヨウゲン

 公の場ではっきりと「言明、表明、表白ヒョウハク

 方針などを広く世間に「宣言、声明」

 盛んに言い触らす「喧伝ケンデン

 突飛な言動をする「飛び上がり、ね上がり」


 ひとりでものを「ひとごと独言ドクゲン独語ドクゴ


 意見を言い相手の意見を退ける「言い退ける、説破セッパ


 ひとこと「|一言イチゴン


 言うのをためらう「言い渋る」

 機会を逸して言えないままになる「言いそびれる」

 不利益にならないように口をつぐむ「黙秘」

 発言させない「箝口カンコウ鉗口カンコウ、口止め、口塞ぎ」

 口を閉ざしてものを言わない「緘口カンコウ箝口カンコウ鉗口カンコウ」※「緘黙カンモク」は病気で言えない状態を指す

 何も言わない「黙る、黙する、黙りこくる、押し黙る、沈黙、無言、黙止、ノーコメント、暗黙の了解」



 言い訳をして責任をかわす「言い逃れる、言い抜ける」



 ものの言い方「口振くちぶり、言いぐさ、言葉付き、口付き、|物言い、口前くちまえ口気コウキ口舌コウゼツ弁舌ベンゼツ口吻コウフン舌尖ゼッセン舌端ゼッタン

 ものの言い方のクセ「口癖くちぐせ

 他人とそっくりな言い方「口写し」


 その場を取り繕う「言いす」

 本心でなく表面だけの「口先くちさき舌先したさきしたさき

 口先がうまい「くち上手じょうずくち達者ダッシャ口才コウザイ


 鋭い弁舌「舌鋒ゼッポウ鋭く」

 弁舌が達者「能弁ノウベン

 よどみなく「言い通す、流暢リュウチョウ滔滔トウトウ

 すらすらと言えるように練習する「口慣くちならし、口馴くちならし」

 言葉巧みに「言いこなす、言い回す」

 言葉を飾り巧みに「巧言コウゲン

 言い争って相手を黙らせる「り込める、言い籠める、言い負かす、言い伏せる」

 言葉巧みに信用させてだます「言いくるめる」


 すらすらと言えない「舌足らず、舌縺したもつれ」

 言い方が下手「くち下手べたくち不調法ブチョウホウ

 つまりながら話す「吶吶トツトツ

 たどたどしい言い方「片言かたこと片言かたことじり」


 せわしなく「早口はやくち口早くちばや口速くちばや口疾くちど急言キュウゲン」四字熟語「疾言シツゲン遽色キョショク

 舌を巻くようにして早口で「巻き舌」

 勢いよく続けて「まくし立てる」

 相手に余裕を与えず続けて「畳み掛ける」


 従わせようとしていろいろと「口説くどく」


 しきりに、四字熟語「喋喋チョウチョウ喃喃ナンナン

 無用なことまで軽々しくしゃべる「口軽くちがる軽口かるくち

 言葉が軽く出ない「口重くちおも

 調子に乗ってしゃべりまくる「言いつのる」

 度を過ぎた言葉を口にする「過言カゴン

 うるさくあれこれ「口喧くちやかましい」

 うるさく盛んに「言い立てる、鳴らす」

 荒々しく乱暴な口調で「口荒くちあら

 強く言い張る「口強くちごわ


 口数が少ない「寡言カゲン、寡黙、無口」


 はっきりと断定して「言い切る、断言、明言、確言カクゲン道破ドウハ

 遠回しにして「婉曲エンキョク曲言キョクゲン

 遠回しにそれとなく批判する「フウする」

 ことさら言葉にして言い立てる「言挙ことあげ」

 大げさに「誇張、誇称コショウ

 大げさに言い立てる「呼号」


 大げさなことを「吹く、うそぶく、大言タイゲン広言コウゲン

 偉そうなことを「高言コウゲン壮言ソウゲン壮語ソウゴ」四字熟語「大言タイゲン壮語ソウゴ

 自慢して大口を叩く「舌長したなが

 自信たっぷりに大きなことを「豪語」


 小さな声でひとりごとを「つぶやく」

 小声でひそひそと「ささやく、私語ささやく、私語シゴ、ささめく、」

 耳へ口を寄せて小声で「耳打ち、耳語ジゴ

 男女が小声で睦まじく絶え間なく語り合うまた赤ちゃんの意味のない声「喃語ナンゴ

 甘えたような色っぽい言い方「舌たるい、舌ったるい」


 言い違いをする「失言、失語」

 言葉が口からはっきりと出ない「言いよどむ、口籠くちごもる」

 共通語と異なる語調で「なまる」

 それとなくわかるように「におわせる、ほのめかす」

 物事にかこつけてほのめかす「事寄ことよせる、グウする」



 理由をはっきりと説明する「申し開き、弁明、弁解」

 事細かく説明するさま「縷縷ルル

 細々こまごまと詳しく「縷言ルゲン詳言ショウゲン


 おおよその要点のみを「略言リャクゲン概言ガイゲン

 要約して「約言ヤクゲン

 付け加え「言い足す、付言フゲン

 [謙譲]言い足す「申し添える」

 他の言葉で言い換える「換言カンゲン別言ベツゲン


 本心や秘密を打ち明ける「告白」

 隠していたことなどを人に「白状」

 秘密などを人に「他言タゴン口外コウガイ

 秘密などをそれとなく「漏らす、口外」

 人の秘密などをこっそりと他人に知らせる「告げ口」 

 心を込めて欠点や過ちなどを直すように「忠告」

 言い訳や言いがかりの材料「口実コウジツ

 無駄なことを「無駄口むだぐち贅言ゼイゲン

 道理にかなったことを「正言セイゲン

 前後で矛盾したことを「二枚ニマイじた両舌リョウゼツ

 気の利いたことを「洒落しゃれる」

 恋人や配偶者のことを嬉しそうに「惚気のろける」


 言い返す「反言ハンゲン

 目上の人に逆らって言い返す「口答え」 

 負け惜しみや言いたい放題のことを「減らず口」


 昔からそのようにまた口癖のように「言い習わす」

 何度も言って珍しくない「言いふるす、語りふるす」

 口々に言い立ててほめるさま「嘖嘖サクサク

 手ひどく「痛言ツウゲン

 未来や吉凶を予測する「予言」

 神託を人々に伝える「預言」

 死後のために言い残す「遺言イゴン遺言ユイゴン遺言イゲン」※法律では「イゴン」と読みます。



 思うことを遠慮なく「直言、謇諤ケンガク蹇愕ケンガク侃諤カンガク

 きっぱりと「喝破カッパ

 まわりくどくなくはっきりと「直截チョクセツ

 言うことが手厳しい「辛辣シンラツ


 口で直接伝える「口伝くちづたえ、口伝くちづて、口移し」

 相手が納得するように説明する「言い聞かせる、言い含める」


 極端な言い方をする「極言キョクゲン極論キョクロン

 相手の言い分を聞かずに「頭ごなし」

 分をわきまえない口の利き方をする「口幅くちはばったい」


 文句を「ごねる、ごてる」※「ごねる」は「死ぬ・くたばる」意なので本来は「ごてる」だが混同から「ごねる」が使われるようになった

 不平不満を「愚痴ぐちる、こぼす、ぼやく」

 不平不満をぶつぶつ「愚図ぐずる」

 同じ愚痴を繰り返し「ごと

人を悪く「悪口わるくち悪口アッコウ口悪くちわる」※「アッコウ」は人の名誉などを傷つける行為を指す

 悪口を「けなす、ののしる、毒突どくづく、くさす、言いくさす、言いくたす」


 失敗などを言葉でごまかす「言いつくろう」


 憎まれるような口の利き方をする「アクたれ、アクたれぐち、憎まれ、憎まれぐち悪態アクタイ悪態アクタイぐち

 言い方に品がない「口汚くちぎたない、口穢くちぎたない、口さがない」

 極めて痛烈な悪口「毒舌」

 人を陥れるためにうそや悪口を「讒言ザンゲン讒口ザンコウ讒説ザンセツ


 分を越えて口出しする「差し出口」

 はたから口を出す「差し出口、干渉、容喙ヨウカイ傍言ボウゲン傍語ボウゴ

 話の途中で言葉をはさみとりなす「口添くちぞえ」

 自分の代わりに人に言わせてときどき口添えする「端声つまごえ




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述べる

 順を追って言い表す「述べる、べる、べる、言う、話す、語る、物語る、説く、告げる」

 強調して「うたう」

 文章に書き表す「述べる、ジョする」

 いちいち申し立てる「べる、べる、述べる、チンずる、チンじる」

 人に先立って主張する「唱える」


 [尊敬]天皇に申し上げる「奏上」

 [謙譲]述べる・言う「申し述べる」

 [謙譲]天皇に申し上げる「ソウする」


 よくわかるように「説く、説き明かす」

 筋道を立てて説明する「論じる、論ずる」

 人前で「ベンじる、ベンずる」

 しきりに「述べ立てる」

 順番立てて書き表す「べる」

 心の思いを打ち明け書き述べる「べる」

 弁明する「申し開く、言い開く」

 説得する「説き伏せる、説き付ける」

 官公庁や上役などに意見や希望を強く言う「申し立てる、言い立てる、申し出る」

 広く行き渡らせる「べる」

 公に広く告げ知らせる「せんする」



 心中の思いを「述懐、吐露」

 よくわかるように「説明」

 説く「説述セツジュツ

 詳しく説く「詳説ショウセツ

 分析して説明する「解説、コメント」

 よく話をして相手に納得させる「説得」

 各地を回って自分の意見を説く「遊説ユウゼイ


 申し述べる「申述シンジュツ

 論じ述べる「論述、論談」

 論じてそのことに言い及ぶ「言及、論及」

 大勢の前で自分の意見を「演説、弁論、論弁、スピーチ」

 本人に代わって弁論する「代弁、代言ダイゲン


 公式の席で意見を「公述」

 内々で意見などを非公式に陳述する「内陳」

 翻訳して内容を「訳述ヤクジュツ

 箇条分けにして述べ説く「分疏ブンソ


 物語の意味や道理を説いて聞かせる「講釈」

 相手に理解させるために懸命に主張する「力説、強調」

 人の心を動かすよう力強く話す「雄弁」


 物事の筋道を説明するまた謝って事情を説明する「言い訳」

 事情を述べ失敗などの言い訳にする「申し開き、弁解、弁明、陳弁、エクスキューズ」

 無理な言い訳をする「強弁」

 秘密や自分の犯した罪を「白状、自供、自白」

 説いて理解を求める「釈明」


 質問に対して答える「答弁」

 熱のこもった弁舌「熱弁」



 文章に書き記す「記述、筆術」

 順序立てて「叙述」

 順序立てて記録する「叙録ジョロク

 順番立てて論じる「叙論ジョロン

 物事の是非を解説したり自説を論じたりする「論説」

 前に述べた「前述、上述、先述、既述、前掲、叙上」

 前に述べたとおり「如上ジョジョウ

 後で述べる「後述コウジュツ

 余分な部分を除いて「刪述サンジュツ

 要点だけを述べる「略述」

 詳しく「詳述、具陳グチン縷述ルジュツ縷陳ルチン


 文章などの叙述の方法「叙法ジョホウ

 自分に関すること「自叙ジジョ

 並べて書く「列叙レツジョ、列記」

 普通の語順で文章を書く「平叙ヘイジョ

 風景を文章や詩に書き表す「叙景ジョケイ

 ありのままに「直叙チョクジョ

 事実をありのままに述べ記す「叙事ジョジ

 戦い・事件などを客観的に述べた詩「叙事詩」

 感情を述べ表す「抒情ジョジョウ叙情ジョジョウ

 作者の情感を主題として述べた詩「抒情詩、叙情詩」

 先人の業績を受け継いで学問を進め「祖述、継述、紹述」

 先人の説を述べ伝えるとともに新説を立てる「述作ジュッサク

 書物を書き著す「著述、著作、述作、作述、撰述センジュツ

 資料を集めて著述する「纂述サンジュツ



 自分の意見や考えを強く言い張る「主張」

 意見を提示し主張する「提唱」

 声高に唱える「高唱コウショウ

 先に立って唱える「首唱シュショウ先唱センショウ唱道ショウドウ唱導ショウドウ

 中心となって唱える「主唱シュショウ

 広い見通しを持ったすぐれた意見「達見タッケン

 文書ではなく口で述べる「口頭、口上、口状、口述、口演」

 自分の意見や考えを口で言う「陳述、言述ゲンジュツ称述ショウジュツ口供コウキョウ

 人前で自分の意見を隠さず「開陳、披陳ヒチン披瀝ヒレキ立言リツゲン

 被告人などが裁判官や検察官に事実や意見を「供述」

 訴訟で当事者などが裁判所に法律上の主張などをする「陳述」

 陳述の文書「陳述書」

 面前で陳述する「面陳、面述」

 事情などを記して上に陳述する「疏陳ソチン

 訴訟の旨を陳述する「訴陳ソチン


 公的な機関に実情を訴えて施策を請う「陳情」

 事情を述べて訴える「陳訴チンソ

 事情を述べて弁解する「陳弁チンベン

 事情を述べて詫びる「陳謝」

 上役などに意見や事情を強く「具申、建言ケンゲン建白ケンパク

 上役や役所などに意見を申し上げる「進言、上申、言上ゴンジョウ、献言、建議」

 諮問機関が行政官庁へ意見を具申する「答申」

 官庁に申し出る「申告」

 計画などを上の人に「献策」

 事件が起こって急いで上の人に報告する「注進チュウシン

 内々に「内申」

 再び申し上げる「追申ツイシン追伸ツイシン追啓ツイケイ追陳ツイチン追白ツイハク二白ニハク二伸ニシン再伸サイシン」手紙で追記の文頭に書く

 [尊敬]天皇に意見を申し上げる「上奏、奏聞ソウモン

 天皇や将軍などに直接訴える「直奏ジキソウ直訴ジキソ



 公に知らせるまた言い渡す「宣告」

 意見や方針を広く表明する「宣言、声明、ステートメント」

 広く示し知らせる「宣示」

 広く行き渡らせる「宣布センプ

 民を教化する「宣化センカ

 教えを世間に述べ広める「宣教」

 君主などの意見を理解させて人心を安定させる「宣撫センブ

 天皇の命を伝える文書「宣旨」

 宣旨が下る「宣下センゲ

 勅命の宣旨「勅宣チョクセン

 天皇の勅命を広く知らせる「宣命センミョウ

 ある物や主義などを広めていく「宣伝、コマーシャル、プロパガンダ」

 大勢の前で誓いの言葉を述べる「宣誓」

 述べて明らかにする「宣明センメイ

 じゅうぶんに述べ尽くしていない「不宣フセン不尽フジン不悉フヒツ不一フイツ不一フイチ不二フジ、不具、不備」手紙の末尾に添える語

 敵国に戦争開始の宣言をする「宣戦、宣戦布告」

 盛んであることを世の中にはっきり示す「宣揚センヨウ

 神仏のお告げ「神託、宣託センタク託宣タクセン、オラクル」




────────




話す

 相手に声に出してものを言って伝える「話す、語る、しゃべる、ダンずる」

 まとまった話をする「語る」

 互いに話をする「言い合う、言い交わす、話し合う、語り合う、語らう」

 一緒に話し合う「談話、相談、話し合う、語らう、掛け合う」

 話に夢中になる「話し込む」

 相対して「対話、対談、面話メンワ、会話、面談、応対」

 三人が向かい合って「鼎談テイダン、三者会談」


 直接相手と「直話ジキワ

 物事の決着をつけるために「談判ダンパン

 間に人を入れないで、直接相手と談判する「ジカ談判ダンパン直談ジキダン

 自分の要求に応じさせる「強談ゴウダンこわ談判ダンパン


 長々としゃべり続ける「長舌チョウゼツ長広舌チョウコウゼツ広長舌コウチョウゼツ、」※「広長舌」は仏の三十二相のひとつで舌が広く長いことから大いに弁ずることの意となった。「長広舌」はそれから転じた言葉だが、こちらが使われることが多いとされる。

 口数多く「しゃべり、くち忠実まめ饒舌ジョウゼツ多弁タベン多言タゲン弄舌ロウゼツ弄言ロウゲンさえずる」


 逆らって「抗言コウゲン

 大きな声で「高話たかばなし

 あたりかまわず「高談コウダン

 実力より大きなことを「大言タイゲン豪語ゴウゴ広言コウゲン

 遠慮せず極端な「極言キョクゲン

 思うままに「放談ホウダン放言ホウゲン


 重要な「要談ヨウダン

 用向きの「用談ヨウダン

 談話し議論する「談論ダンロン論談ロンダン

 政治に関する「政談セイダン

 裁判にしないで当事者間で解決する「示談ジダン

 話し合って解決する「和議、和談」


 他人の話を敬って「高話コウワ

 謹んで「謹話キンワ


 横合いから第三者が「横槍よこやり容喙ヨウカイ、差し出口」


 立ちながら「立談リツダン、立ち話」

 数人が座って形式張らずに「座談」


 聴衆に向かってわかりやすく「講演、講話、講義、レクチャー」

 会合などで集まった人の前で「スピーチ」

 会食や集まりなどの際、自席でする短い「卓話タクワ、テーブルスピーチ」


 仏の教えを説いて「説法セッポウ講説コウセツ

 道端で往来の人に説法する「つじ説法ゼッポウつじ談義ダンギ


 他人に「他言タゴン口外コウガイ

 謎を掛ける「謎掛なぞかけ、謎立なぞだて」


 内密に声を潜めて「ささやく、私語ささやく、耳打ち、耳語ジゴみみ談合ダンゴウみみ相談ソウダン密語ミツゴ内緒ナイショばなし、ひそひそ話、こそこそ話」

 こっそりと相談する「密談ミツダン


 内々で「内談ナイダン


 覚めてから夢のことを「夢語り、夢物語、夢話ゆめばなし



 本格的な話し合いの前にする「した相談ソウダン下話したばなしした打ち合わせ」

 

 やって来て「来談ライダン

 電話機を用いて「電話、通話」


 打ち解けて楽しく「歓談カンダン款談カンダン歓語カンゴ款語カンゴ

 親しく打ち解けて「懇談コンダン懇話コンワ

 笑いながら「談笑ダンショウ笑談ショウダン笑語ショウゴ



 用件を文字に書いて「筆談」

 手を使って「手話」


 昔あったことを懐かしく「懐旧談カイキュウダン


 いろいろの「雑談ザツダン御喋おしゃべり、雑話ザツワ四方山話よもやまばなし世間セケンばなし

 くだらないおしゃべりを「駄弁だべる」


 男女がねやでむつまじく「睦言むつごと睦語むつがたり、睦物語むつものがたり情話ジョウワ


 心静かにのんびりと「閑談カンダン閑話カンワ閑語カンゴ


 酒食なしで「素話すばなし

 茶を飲みながら「茶話サワ、茶飲み話」


 囲炉裏のそばでくつろいで「炉辺談話」※フランクリン・ルーズヴェルト大統領が行なったラジオの政見放送を指すこともある

 家事の合間に主婦たちが集まって「井戸端会議」


 夜、話をする「夜話よばなし夜語よがたり、夜話ヤワ夜咄よばなし

 夜通し語り合う「語り明かす」



 話の材料「話題、話の種、、話柄ワヘイ談柄ダンペイ」※「談柄」は僧侶などが談話の際にてにとる払子の意から来た言葉なので異世界では馴染まない


 [尊敬]他人の話の尊敬語「高談コウダン


 まちの「世間セケンばなし街談ガイダン巷談コウダン巷語コウゴ巷説コウセツ

 俗世間の「俗談、俗話ゾクワ


 よい「佳話、美談」

 風雅で上品な「雅談」

 世間の俗事にに関する「世話せわ世語よがたり、俗話、俗談、世間セケンばなし浮世うきよばなし


 長期間にわたる「長談チョウダン長話ながばなしなが談義ダンギなが物語ものがたり


 ふざけてのくだらない「ごと戯言たわごとたわむれ、冗談」

 くだらないとりとめのない「すずごとそぞごとすずろ物語、四方山よもやまばなし、漫談」

 滑稽なおどけた「戯け話、狂談」

 最後に落ちのついた滑稽な「落語ラクゴ、落とし噺、落とし話、軽口話かるくちばなしはなしはなし御笑おわらい」

 落語で鳴り物の入らない「素噺すばなし素話すばなし

 落語で身振りを交えて演じる「仕方話しかたばなし仕方噺しかたばなし

 短い落語「小話こばなし小咄こばなし小噺こばなし

 客から出された三つの題をつづりあわせて即席で落語にする「三題さんだいばなし三題さんだいばなし

 二人の芸人が掛け合いで滑稽な話を交わす「漫才、掛け合い漫才、掛け合い話」

 社会風刺・世相批判などを入れて語る落語風の「漫談」

 武勇談・政談・侠客伝などを調子をつけて語る「講談、講釈」

 往来で講談などをして聴衆から金をもらう「つじ講釈コウシャクつじばなしつじ談義ダンギ


 事実でない「虚談、虚説、妄言モウゲン妄言ボウゲン妄語モウゴ空言そらごと虚言そらごと

 つくりごとの「作り話、作り物語、フィクション」

 でたらめな「与太ヨタばなし

 ことわざや成句などをもじってつくった文句「地口ジぐち、語呂合わせ、洒落しゃれ


 世間で根拠もなく言いふらされる「噂、噂話、風説フウセツ流言リュウゲン蜚語ヒゴ飛語ヒゴ、世評、浮説、流説、飛言ヒゲン浮言フゲン空言そらごと浮評フヒョウ、虚説、虚聞キョブン、虚談、虚声キョセイ、虚伝、都市伝説」四字熟語「流言蜚語」


 滑稽な「笑い話、笑話ショウワ笑語ショウゴ

 面白く仕組まれた「綺談キダン


 珍しく変わった「珍談、珍説、ひとばなし椿説チンセツ奇談キダン奇譚キタン奇話キワ


 一般には知られていない「秘話」

 世間に知られていない興味のある「逸話、挿話、エピソード」

 一般には知られていない陰の事情の「裏話うらばなし、インサイドストーリー」


 のろけて話す「惚気のろけばなし

 男女の恋愛について「情話ジョウワ、恋ばな」

 男女の色事についての「色話いろばなし艶話つやはなし、濡れ話」

 恋人同士がたわむれての「痴話チワ

 男女の別れの「別れ話、手切れ話」

 みだらな「猥談ワイダン

 性や排泄などの下品な「しもネタ」


 どこからともなく聞こえてくる人の消息など「風聞フウブン

 事件などが一段落ついた後どうなったかの「後日談、後日譚、後談ゴダン


 普通の「平話、常談」

 実際の「実話、実況」

 縁組の「縁談」

 金についての「金談キンダン

 寝ながらの「物語ものがたり



 ある物事にたとえて、教訓や諷刺を含めた「たとばなし寓話グウワ

 得意になって聞かせる「自慢話ジマンばなし手柄話てがらばなし

 苦心したさまを「苦心談クシンダン苦労クロウばなし

 愚痴をくどくどと「愚痴ぐちばなし

 思い出を「思い出話」

 悲しい「悲話ヒワ哀話アイワ

 明るくするような「朗話ロウワ

 旅行中の見聞についての「土産みやげばなし


 内々の仲間内の「内輪うちわばなし楽屋ガクヤばなし

 入り組んでいる内緒話「魂胆コンタンばなし


 ある結果についての経緯や事情をふくめた「因縁インネンばなし



 ちょっとした「一口話ひとくちばなし一口噺ひとくちばなし一口咄ひとくちばなし小話こばなし小咄こばなし小噺こばなし寸話スンワ」※「咄」は叱る声や舌打ちの音などを表す語。「噺」は国字で耳新しい話の意


 文章や文学に関する「文話ブンワ文談ブンダン

 詩についての「詩話、詩談」

 俳諧の「俳談」

 和歌に関する「歌話カワ歌語うたがたり」

 歌を主とした短い物語「歌物語」

 自分の芸に関する「芸談」

 禅の修行のための「禅話ゼンワ


 歴史の「史話、史談」

 昔の「昔話むかしばなし昔噺むかしばなし、昔語り、昔物語」

 人々の間で昔から語り継がれてきた「民話ミンワ

 神について語り継がれてきた「神話」

 特定の人物や事物について語り継がれてきた「伝説、言い伝え」

 仏法上の「法話、法談、法語」

 教え諭す「訓話クンワ

 人の道を説いた「道話ドウワ

 子どものための「童話ドウワ御伽おとぎばなし御伽おとぎばなし御伽おとぎ、メルヘン」

 化け物に関する「怪談、幻談、百物語」




────────




話し合い

 どうすればよいか話し合う「話し合い、打ち合わせ、相談ソウダン談合ダンゴウ計議ケイギ商議ショウギはかる、はからう、ダンじる」

 公式に会って「会談カイダン

 物事の道理を説き聞かせる「談義」

 前もって「打ち合わせる、言い合わせる、示し合わせる」

 集まって「する」

 本式の話し合いの前にしておく相談「した相談ソウダン下話したばなしした打ち合わせ」

 その場での「即談ソクダン

 内輪の「内談ナイダン

 秘密の「密談ミツダン密議ミツギ

 借金の「金談キンダン

 商取引の「商談ショウダン

 結婚の「縁談エンダン

 はかりごとの「謀議ボウギ

 仲直りの「和議ワギ和談ワダン

 納得いくまでよく相談する「熟談ジュクダン

 決めた相談を取り消す「破談ハダン

 手紙の往復によってする「文談ブンダン



 関係者が集まって相談する「会議、、合議、協議、談義、評議、商議」

 正式の会議「本会議」

 調べて相談する「審議」

 じゅうぶんに審議する「熟議」

 再び「再議」

 先に「先議」

 後に「後議コウギ

 多人数で「衆議」

 本人に代わって討議する「代議」

 政治に関する議事に加わる「参議」

 国政に関する重要な「国議」

 党内の討議「党議」

 各大臣による「閣議」

 各省で開く「省議」

 朝廷で行なわれる「朝議、廟議ビョウギ

 軍事に関する「軍議」


 組織や団体の責任者によって行なわれる「サミット、首脳会議」

 会議に議案を出す「発議、発案、提案、提議、提言」

 会議の日程にのせる「上程ジョウテイ

 会議にかける「付議、附議、上議、上程ジョウテイ

 会議中に臨時に議案を出す「動議」

 会議で討議する内容「議案、議事、議題」

 会議で討議する「議事」

 会議で物事を決める「決議、議決、議定ギジョウ議定ギテイ

 審議を終える「議了」

 評議して物事を明らかにする「詮議センギ

 天皇の前で開く「御前会議」

 会議で事をうまく運ぶために事前に手を打つ「根回し、した工作コウサク



 意見を述べて論じ合う「論じる、論ずる、議論、論議、討論、討議、言議、ディスカッション」

 提示された話題について出席者全員が参加して公開で行なう「フォーラムディスカッション、フォーラム」

 意見を主張して争う「論争、争論、相論、争議、論戦、論判ロンパン、舌戦、押し問答」

 議論のための論の組み立て。論者の陣容「論陣ロンジン」※「論理を組み立て議論を展開する」意は「論陣を張る」であり、「論戦を張る」は誤り


 議論の方法「論法、ロジック」

 前提がふたつ結論がひとつからなる論法「三段論法」

 議論の勢い「論鋒ロンポウ


 議論の主題「論題」

 議論の要点「論点」

 議論の要旨「論旨」


 でたらめな「妄議ボウギ

 無駄な「徒論トロン

 議論する価値もない「論外」


 議論の巧みな人「論客ロンキャク論客ロンカク

 論争の相手「論敵」

 はばからずに議論する「放論」

 張り合って「抗論」

 激しく「激論」


 自分の意見や思想を表明する「言論」

 他人とは異なった「異議、異論、異存イゾン

 熱心な「熱論」

 道理に適った正しい「正論」

 すぐれた「名論」


 口で言い合う「口論、口争い、口喧嘩ゲンカいさかい、口舌クゼツ口説クゼツ


 議論して是非を明らかにする「論弁、論判ロンパン、論決、論断、あげつらう」

 是非を論じて批評する「論評」

 手厳しく論じる「痛論」

 そのことに論じ及ぶ「論及」

 極端な考え方で「極論」

 詳しく「詳論ショウロン

 細かく「細論サイロン

 再び「再論」


 論を進めて物事の道理をきわめる「論究」

 論じて考察する「論考、論攷ロンコウ


 反対の意見を申し入れる「抗議」

 論じ返す「反論、反駁ハンバク

 議論して相手の説の誤りを攻撃する「論駁ロンバク駁論バクロン論難ロンナン、論破、弁駁ベンバク


 議論がもつれる「紛議」

 互いに主張し合って決着がつかない「水掛みずかけ論」

 話し合いがまとまらないで終わる「物別れ」

 話し合いの妥協点が見いだせない「平行線」


 対立する意見の間での参加者が納得できる妥協点「落としどころ

 議論がじゅうぶんなされ結論の出る状態「煮詰まる」※「結論が出せない状態になる、行き詰まる」意でも使われるようになったが本来は誤り

 議論して決めた判断「結論」

 議論して結論を出す「論結」

 議論して決める「論決、論定ロンテイ


 世間の口やかましい「物議」

 談話や議論「談論」

 宗派の教義上の論争「宗論シュウロン

 政治についての「|政論、政談」



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