「小説の書き方」コラムのドリル

第38話 息や喉を知ろう（単語解答）

　本当は「話」も含められないかとも思ったのですが、切り分けに時間がかかる割に実りが少ないと判断して「語彙」に回しました。

　こちらはあくまでも声を発する器官を主にまとめています。

　そして次回が長大な「言う」の語彙となります。

　何千字になるかわからないくらい長いんですよね。

　何万字行っているかも。

　そんな不安も抱えながら、まずは「類語」を見ていきます。

息や喉を知ろう（単語解答）

息・呼吸

　空気を吸ったり吐いたりする「息、呼吸、気息（キソク）、息の根」

　大きく呼吸する「息を吐（つ）く」

　大きく息をする「深呼吸、大息（タイソク）」

　腹で「腹式呼吸」

　鼻で「鼻息（はないき）、鼻息（ビソク）」

　ちょっと休む「一息吐（ひといきつ）く」

　思い悩んだり落胆したりしたときに思わず漏らす長い息「溜（た）め息（いき）、吐息（といき）」

　困ったり弱ったりしてつくためいき「青息吐息（あおいきトいき）」

　嘆いてつくため息また非常になげく「嘆息（タンソク）、歎息（タンソク）」

　長いため息「長息（チョウソク）、長嘆息（チョウタンソク）、長大息（チョウタイソク）」

　大きく穏やかな「太息（ふといき）」

　馬などの激しい鼻息「鼻嵐（はなあらし）」

　絶えそうに弱い「片息（かたいき）、肩息（かたいき）、死（シ）に息（いき）、虫（むし）の息（いき）」

　今にも呼吸が止まりそう「息（いき）の下（した）、余喘（ヨゼン）を保（たも）つ」

　息が詰まる「窒息」

　せきが出て息苦しい病「喘息（ゼンソク）」

　息をする様子「息遣（いきづか）い」

　息が止まったときに行なう処置「人工呼吸」

　眠っているときの呼吸「寝息（ねいき）」

　酒臭い「酒息（さかいき）」

　呼吸するまた生きている「息衝（いきづ）く」

　一瞬息が止まるほど驚く「息を呑（の）む」

　あまりの驚きや緊張を感じて声が出ない「声を呑（の）む」

　驚きや感動のあまり物が言えなくなる「言葉を呑（の）む、言葉を呑み込む」

　その場の空気を乱さないよう静かに息をする「息を凝（こ）らす」

　呼吸を抑えて音を立てないようにする「息を殺す」

　緊張した場面で息を殺す「固唾（かたず）を呑（の）む」

　苦しそうにせわしなく呼吸する「喘（あえ）ぐ」

　気管に入り息が詰まって咳き込む「噎（む）せる、噎（むせ）ぶ」、ひどくむせる「噎（む）せ返る」

　泣き声をのどに詰まらせて、しゃくりあげるように激しく泣く「噎（むせ）ぶ」

　激しい運動などで荒い息遣いをする「息急（いきせ）き切る」

　激しい運動などで呼吸が荒くなる「息を弾ませる、肩で息をする」

　激しい運動などのためにあえぐ「息が切れる、息を切らす、はあはあ言う」

　口をすぼめて息などを勢いよく出す「口笛を吹く、息を吹き掛ける、塵を吹き飛ばす、傷口に吹き付ける」

　気体や液体などを口から取り入れる「ストローで吸う、吸い込む、吸い取る」

のど

　口腔の奥の食道と気管に通じる部分「喉（のど）が腫れる」

　口腔や鼻腔と食道との間に位置する筋肉性の袋状の管「咽頭（イントウ）」

　気管の入り口で咽頭に連結する部分、内部に声帯がある「喉頭（コウトウ）」

　咽頭（イントウ）と喉頭（コウトウ）「咽喉（インコウ）」

　のどのあたり「喉元（のどもと）過ぎれば熱さを忘れる」

　首の前面の部分、のどもと「喉頸（のどくび）を絞める」

　のどの気管が通るあたり、のどぼとけのあたり「喉笛（のどぶえ）を掻き切る」

　のどに垂れ下がった円筒形の突起「口蓋垂（コウガイスイ）、懸壅垂（ケンヨウスイ）、小舌（ひこ）、喉彦（のどびこ）、喉（のど）ちんこ」

　喉頭の中央部にあって発声器官となる左右一対のひだ状の粘膜「声帯」

　左右の声帯の間にある息の通る狭い隙間「声門」

　声を周波数分析して図に表したもの「声紋」※犯罪捜査に利用される