第22話 目を知ろう(単語解答)


 物を見る働きをする器官を「目」といいます。

 他には「眼」と書いて「め」「まなこ」、俗っぽく「目玉」「目の玉」、学術的に「眼球」があります。

 目のあたりは「目元」

 目元が澄み切った美人のたとえ「明眸メイボウ

 黒目の目立つ美しい目のさまを「黒目くろめち」

 感動や刺激で潤んだ目「涙目なみだめ

 酒に酔って焦点の定まらない目「酔眼スイガン

 寝ぼけてぼんやりしている目「寝惚ねぼまなこ

 慈悲の心で衆生を見る仏・菩薩の目「慈眼ジゲン」※仏教語です。

 好感の持てる人を迎えるときの嬉しさにあふれた目つき「青眼セイガン」、嫌な人を迎えるときは「白眼ハクガン

 顔を上げないで目だけで上のほうを見る目つき「上目うわめ遣い」、視線を下に向ける目つき「下目しためで見る」、左右の瞳が鼻柱に寄っている「寄り目」


 両方の「両眼リョウガン」「両目リョウめ」「双眸ソウボウ」「双眼ソウガン」「諸目もろめ

 片方の「隻眼セキガン」「独眼ドクガン」「ひと」「片目かため

 左の「左眼サガン」「左目」、右の「右眼ウガン」「右目」、はっきり見えるほうの「利き目」


 眼球が収まっている頭骨の穴は「眼窩ガンカ」です。


 眼球を覆う最も内側の膜を「網膜」といい、光を受けて像を結びます。眼球で網膜がある部分を「眼底ガンテイ」と呼びます。眼球内を満たしてるのが「硝子ショウシタイ」。網膜に視神経が入ってきても反応しない部分を「盲点」といい、視細胞を欠くため光を感じ取れません。これが転じたのがよく使う「盲点」という言葉です。


 中心に穴のある黒い部分を総称して「ひとみ」と呼び、「ひとみ」「眸子ボウシ」とも書きます。

 瞳の中心に空いているレンズは「水晶体」で、その厚さを変えてピントを合わせる「毛様体筋」があります。

 瞳の真ん中の穴をとくに「瞳孔ドウコウ」と呼び、その周りの色がついているところは「虹彩コウサイ」です。よく「金銀妖瞳」と呼ばれる瞳は、この「虹彩」の色が左右異なるものを指します。眼球の前面を覆う皿状で透明な膜を「角膜」と呼びます。

 眼球の白い部分「白目しろめ」「白眼しろめ」「白眼しろまなこ」「白目玉しろめだま」「白眼玉しろめだま

 眼球の黒い部分「黒目くろめ」「黒眼くろめ」「黒眼くろまなこ」「黒目玉くろめだま」「黒眼玉くろめだま

 緑の「碧眼ヘキガン」「緑眼リョクガン

 西洋人の青い「青目あおめ」「碧眼ヘキガン

 赤い「赤目あかめ」「赤眼あかめ」「血目ちめ」「血眼ちめ

 左右の瞳の色が異なる「虹彩異色症」「金銀キンギン妖瞳ヨウドウ」「オッドアイ」「ヘテロクロミア」


 鼻に近いほうの目の端は「目頭めがしら

 耳に近いほうの目の端は「目尻めじり」「まなじり」「目角を立てる」「目くじらを立てる」、目尻が長い「切れ長」

 目尻が上がった「吊り目」「上がり目」「きつね」、目尻が下がった「垂れ目」「下がり目」

 少し開いた「細目ほそめ」「薄目うすめ」「半眼ハンガン


 瞳が下まぶたに少し隠れている「下隠れ」、瞳が上まぶたに少し隠れている「上隠れ」

 瞳の左右と下が白目「下三白眼」、瞳の左右と上が白目「上三白眼」

 飛び出た「出目でめ」「出眼でめ

 くぼんだ「奥目」「金壺かなつぼまなこ」「猿眼さるまなこ

 丸くてくりくりとした「団栗どんぐりまなこ」「団栗どんぐり

 大きな目は「大目玉を食う」「巨眼キョガン」「ぎょろ目」


 眼球の上下を覆って開閉する皮膚は「まぶた」「目蓋まぶた」「眼瞼ガンケン

 上が「うわまぶた」、下が「したまぶた

 上まぶたがひとえなら「一重ひとえまぶた」、ふたえなら「二重ふたえまぶた」「二皮ふたかわ」、目頭寄りはひとえで目尻側がふたえの「おく二重ぶたえ

 上下のまぶたのふちに生えている毛「睫毛まつげ」「まつげ」、眼球のほうを向いて生えている「さかまつげ」、まつげをおしゃれに処理する「アイラッシュ」、つけまつげ「まつ毛エクステ」

 目のふちまたはまぶた「目縁まぶち


 目の下の皮膚の袋状のたるみ「目袋めぶくろ


 構造が簡単な「単眼タンガン」、多くの個眼が集まった「複眼フクガン


 近視の「近眼キンガン」「近目ちかめ

 遠視の「遠眼エンガン」「遠目とおめ

 老いて衰えた「老眼ロウガン」「老視ロウシ

 目が正面を向かない「斜視シャシ

 角膜や結膜に出来る粟粒大の白い斑点やそれが出来る病気「星眼ほしめ」「星目ほしめ


 眼鏡や望遠鏡などを使わない人間自身の「肉眼ニクガン」、矯正していない「裸眼ラガン

 人工の眼球は「義眼ギガン」「入れ目」


 目の光「眼光ガンコウ炯眼ケイガン

 目の表情「眼差まなざし」



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