第23話 目を知ろう(動作の語彙)
見る
話だけで見たことがない「目にした、目の当たりにした、見かけた、この目で確かめた」
あたりを見る「を見やる、見回す、見渡す、目をやる、視線を巡らす、
じっと見る「見つめる、直視する、目を凝らす、瞳を凝らす、目をそばだてる、目を据える、注視する、凝視する、見入る、見とれる、見入る」
全体を見る「見渡す、目を通す、目を走らせる、一覧する、通覧する、総覧する」
ちょっと見る「一見する、一瞥をくれる、瞥見する」
景色を見る「眺める、眺めやる、眺望する、観望する、一望にする、
花を見る「花を眺める、花を見物する、花を鑑賞する、花見をする、観桜する」
資料を見る「目にする、閲覧する、総覧する」
実情を見る「視察する、観察する、偵察する、巡視する、巡察する」
[尊敬]ご覧いただけましたら「お目に留めていただけましたら、ご高覧を賜りましたら、ご尊覧いただけましたら、ご清覧下されましたら、ご笑覧いただけましたら、ご一覧をこうむることが出来ましたら、ご一見いただけましたら、お目に触れることがありましたら」
[謙譲]貴作品を拝見しました「見させていただきました、拝観いたしました、
診る
医者が診る「診察する、検診する、検査する、回診する、往診する、宅診する」
患者をよく診る「打診する、聴診する、触診する、四神する、問診する」
看る
病人を看る「看病する、看護する、介護する、世話する、面倒を見る」
見える
目に見える「目にする、目に映る、目でとらえられる、視覚でとらえられる」
ちらっと見える「目に入る、目につく、目にとまる、目に触れる」
姿が見えない「見受けられない、見受けない、見かけない、目にしない」
木の間越しに見える「見え隠れする、隠見する、ちらちらする」
目がよく見える「目がいい、視力がすぐれている、遠目がきく」
疲れの色が見える「見られる、見受けられる、見て取れる、看守される、濃い様子だ」
[謙譲]お見受け致します「見受けられます」
見せる
証拠を見せる「示す、見せつける、突きつける、掲げる」
表情を見せる「あらわにする、表に出す、隠そうとしない」
ギャラリーで見せる「展示する、陳列する、ディスプレーする、一般公開する、一般の供覧に付する」
[謙譲]すぐにお見せします「お目にかけます、ご覧に入れます、高覧に供します、尊覧に供します、ご笑覧に供します」
祭りは活気を見せる「呈する、が見られる、見える」
見つかる
無くしたものが見つかる「出てくる」
人に見つからないよう「見つけられない、姿を見られない、目にもとまらない、の目につかない」
不備が見つかる「目に入る、目にとまる、見いだされる、発見される、見受けられる、突き止められる」
見つける
隠れ家を見つける「見つけ出す、探し出す、探し当てる、探り当てた、突き止める、嗅ぎつける」
新人を見つける「見いだす、発見する、発掘する、掘り出す」
見上げる
星空を見上げる「仰ぐ、仰ぎ見る、振り仰ぐ、仰視する」
見下ろす
街を見下ろす「下に見る、目の下にする、
見合わせる
目と目を見合わせる「目を見交わす、互いに見つめ合う、目を合わせて思いを通じ合う」
見送る
友を見送る「送る、見送りする、送り出す、送別する」
見落とす
誤りを見落とす「見過ごす、見逃す、見つけ損ねる、うっかりそのままにする、看過する」
見落としがないよう「落ちが、抜けが、漏れが、脱漏、遺漏、手落ち、手抜かり」
見比べる
品を見比べる「比べる、比較する、対照する」
見通す
対岸まで見通す「すっかり見える、見通しがきく、視界を遮るものがない」
先々まで見通す「見て取る、見抜く、予測する、予見する、見極める、見定める、洞察する、明察する、透察する、洞見する」
将来を見通す力「先見の明、予知能力、先知する力」
見直す
計画を見直す「見直しをする、考え直す、再検討する、改めて検討する」
見張る
目を見張る「驚いて注目するほどの、瞠目する、刮目する、瞠視する、目を剥くばかりの」
万一に備えて見張る「見張りをする、番をする、張り込む、張り込みをする、監視する、警備する、寝ずの番をする、哨戒する、警戒態勢をとる」
四六時中見張られる「じっと見られる、目をつけられる、注視される、監視される」
見守る
経過を見守る「注意する、目を離さないようにする、注視する、注目する」
見回す
あたりを見回す「ぐるりと見る、あたりを眺める、首を巡らして見る」
見回る
持ち場を見回る「見て回る、巡回する、巡視する、
領国を見回る「巡察する、巡検する、視察する」
仰ぐ
天を仰ぐ「仰ぎ見る、仰視する、仰望する」
眺める
屋上から眺める「眺めやる、見晴らす、見渡す、一望する、見晴るかす、観望する、眺望する、展望する、遠望する、望見する」
じっくりと眺める「見る、見つめる、見据える、観察する、観賞する」
顧みる
背後を顧みる「振り向いて見る、振り返る」
過ぎし日を顧みる「振り返る、思い返す、回想する、追想する、懐旧する、追懐する、追憶する、回顧する」
望む
富士山を望む「望み見る、見晴らす、仰望する、眺められる、眺望できる、展望できる、遠望できる、一望できる、視野におさめることができる」
窺う
中の様子を窺う「そっと覗く、覗き見る、垣間見る、偵察する」
それとなく社長の顔色を窺う「窺い見る、注意して見る、盗み見る、上目遣いで見る」
敵情を窺う「こっそり探る、偵察する、内偵する」
チャンスを窺う「狙う、じっと待つ」
狙う
獲物を狙う「付け狙う、狙いすます、狙いをつける」四字熟語「虎視眈々」慣用句「鵜の目鷹の目」
睨む
相手を睨む「睨みつける、睨み返す、ねめつける、鋭い目つきで見る、鋭く見つめる、じろりと見る、
情勢を睨む「じっと見る、じっくり見極める、注意して読む」
犯人だと睨む「読む、思う、考える、予想する、予測する、推測する、推量する、見当をつける、マークする」
上司から睨まれる「目をつけられる、マークされる、要注意人物とされる、よく思われていない、目の
確かめる
本物か確かめる「
間違いがないか確かめる「調べ直す、見直す、再確認する、駄目押しする、駄目を押す、念を押す、念には念を入れる、検算する、帳合いをとる」
もう一度確かめる「問い合わせる、照会する、確認する」
調べる
中身を調べる「確かめる、
犯人を街中から調べる「捜す、捜査する、探索する」
事件を調べる「調査する、取り調べる、洗う、洗い直す、洗い出す、
生態を調べる「観察する、精察する」
実際に調べる「診察する、検視する、臨検する、立ち入り調査する、現地調査する、踏査する、視察する、実地検分する、実況見分する」
探す/捜す
散逸した文献を探す「探し回る、探し求める、尋ねる、尋ねて回る、探索する」
犯人を捜す「行方を追う、求めて捜索する、探索する、行方を突き止めようと山狩りする」
引き出しの中を探す「探る、引っ掻きまわす」
資料をあれこれ見て探す「博捜する、渉猟する、漁る」
答えを探す「求めようとする、突き止めようとする、探究する、模策する」
物を探す「探しものをする」
情報を探し出す「探し当てる、見つけ出す、検索する、調べ出す、物色する」
月面を探査する「調査する」
てらう
学識を衒う「ひけらかす、のほどを見せびらかす、あることを自己宣伝する、誇る、鼻にかける」
目立つ
衰えが目立つ「目に立つ、際立つ、引き立つ」
読む
大声で読む「読み上げる、唱える、音読する、朗読する」
文書を読む「字を追う、目を通す、目を凝らす、黙読する、披見する」
本を読む「読書する、書を読みふける、書を読み漁る、読書にふける、書見する、書物をひもとく」
ざっと読む「目を通す、通読する、一読する、拾い読みする、走り読みする、流し読みする、斜め読みする、読み流しする、素読みする、閲する」
時間をかけて読む「熟読(吟味)する、精読する、味読する、閲読する、閲覧する」
読むことができない「読めない、読み取れない、判読できない、解読できない」
[尊敬]お読みいただければ「ご覧いただければ、ご一読いただければ、お目を通していただければ」
[謙譲]論文を拝見いたしました「拝読いたしました」
心を読む「読み取る、推し量る、推測する、推量する、推察する、察知する」
詠む
詠む楽しみ「詩歌を作る、詠じる、吟じる、作詩する、作歌する、吟詠する、詠歌の」
────────
見る
人が目に止める。目に触れる「見る」
気をつけてよく目に入れる「視る」
念を入れてこまかに目に入れる「観る」観察
ひと通りざっと目を通す「覧る」展覧
注視して番をする「看る、見張る」看守
人の世話をする「見る、看る」看護
見物する「観る」観戦
病状を調べ判断する「診る」診察
後方を振り向いて「顧みる、見返る」
下のほうから上のほうを「見上げる」
広く遠くを「見渡す、
遠くまで一気に「見通す」
広く四方を見渡す「見晴らす、
遠くの景色などを「
ちょっと「
ちらっとまたものの隙間からこっそりと「
そっとのぞいて「
隙間や穴から向こう側を「
うっとりと「
目をそらさずじっと見続ける「
気をつけてよく「
目を大きく開いて「見張る、
互いに相手を「見合う、見合わせる、見交わす」
一部分をみないままで終わる「見逃す」
一部を見ていない「見残す」
余すところなくすべて見終える「
最後まで確実に「見届ける、見定める、見極める、見果てる」
目を離さず、気をつけて「見守る」
あちこち見て歩く「
見ていながら気づかない「見落とす、見過ごす、
今まで見えていたものが見えなくなる「見失う」
見る機会を逸する「見忘れる、見逃す、見損なう、見損ねる、見損じる」
間違えて「見間違える、見誤る、見損なう、見違える、
物事の本質を見て知る「見抜く、見通す」
物事の本質を見通すまた透かして「見透かす」
目にとめる「見受ける、見掛ける」
見て本当のところをとらえる「見て取る」
隠れたものを見抜く「見破る」
いつも見ていて知っている「見慣れる」
見ているうちに飽きて見たくなくなる「見飽きる」
見るの敬語・謙譲語など
見るの尊敬語。相手が見る「
見るの謙譲語。自分が見る「
見逸れるの謙譲語「
自分のものを相手に見てもらう「
貴人が「
天皇が「
天皇に奏上してご覧に入れる「
神仏が「
神仏が常に衆生を「
動作・方角
目で見る「
見物する「
目の当たりに「目撃、
真正面から「正視、直視、
後ろを振り向いて「
ちょっと振り向いて目にとめる「
目だけ動かして後方を「…を
過去を振り返って見る「
過ぎ去った出来事をあれこれ思い返す「
隙間からこっそりのぞいて見る「
人に知られないようこっそりと見る「
あたりを見回す「
振り向いて見る、あたりを見回す「
あおぎ見る「
あおぎ見て望む「
目だけで上のほうを「
うつむき加減に視線を下に向ける「伏し目がち、伏し目になる、視線を落とす」
目だけで横のほうを「
よそを「
脇のほうから「
遠くをながめる「
遠くから見た様子「
広く四方をながめる「
見渡すかぎり「
遠くの景色などをながめ見渡す「
ひとめで見渡す「
高いところから見下ろす「
高いところから広い範囲を「
あちらこちらを見てまわる「
あちこちに目を配る。どこから見ても睨んでいるように見える「
ちらっと「
ちょっと見た様子「
指差して「
肉眼で見える「
夜の暗い中で「
はっきり見える「
目で見る方向「視線、目線」
目に見える範囲「視野、視界」
見る方法「
見る立場「視点、観点、視座」
まともに「
ひと通り目を通す「
ざっと全体を見る「
詳しく見る「
さえぎるものの向こう側をなんらかの方法で見る「透視」
うわの空でぼんやり見る「
気をつけて「
期待して注目する「
目をそばだてる、よく注意して見る「
重要なこととして注目する「着目、着眼」
目をこすってよく注意して見る「
目をみはって「
目をみはって見つめる「
素晴らしい業績などに驚いて目をみはる「世人を
かかわることなく、ただ見る「
腕を組みなにもせずに脇で見る「腕を
じっと一箇所を「
にらみつけて「
鋭い目つきでにらみ見下ろす四字熟語「
憎しみの目でにらむ「
憎い敵として見る「
ねたみ憎む気持ちで見る「
冷たい目で「
重要なものだとして重く「重視、重要視」
常用でないとして軽く「軽視」
見ていても見ていないことにする「無視」
さげすんで「蔑視」
好意的な見方「
女性の気のありそうな色っぽい目つき「
状況・対象
はじめて「
同じものをもう一度「
実際に「
必ずまた見る価値がある「
初めて見つける「発見」
あちらこちらで見かける「散見」
見た事柄「所見」
見たいと望んだ人が思うまま自由に見る「
調べて「閲覧」
内々の閲覧「内覧」
順々に回して「
ひとつひとつ「
広く全体を「
広く一般の人が「博覧」
公開して多くの人に見せる「
並べて広く一般に見せる「展覧、展示」
公開せず内々に「
書物などを借りて見る「
他人が見るまた他人に見せる「
他人の見る目「
世間の多くの人が見る「
外から見たようす「
現象を注意深く見極める「観察」
見間違える、見損なう、空目「
手紙など自身が開いて「
見ることが最後「
見物する
興行物や場所を「
演劇を「観劇」
授業などを「参観」
試合などを「観戦」
月を「
雪を「
桜を「
梅を「
紅葉を「
菊を「
野鳥を探して「
実地に見て学ぶ「見学」
見る価値のあるところ「
後援団体などが相撲や演劇などを揃って見物する「
高貴な人のお供をして「
立ったままで「立ち見」
無銭で興行物を「
他の土地の風光を見て回る「
見て回って楽しむ「遊覧」
見守る・見張る
しっかり注意して見守る「
気をつけて番をするまたその人「見張り」
警戒して見張る「監視」
敵の襲来を「
あちこち注意深く「目配り」
間違いがないかよく「
その場所へ行って調べ見極める「視察」
見回って歩く「巡回、巡廻、
巡回して「
巡回して警戒する「
多くの人が周りで。四字熟語「衆人環視」
見回って調べる「
立ち会って調べる「
前もって調べる「
見ていながら気づかないでそのままにする「見落とし、
見ていながら気づかないであるいは意識的にそのままにする「
わざと見逃す「
病人の世話をする「看護、看病」
見抜く・洞察
見て本当のところを知る「
隠れたものを見抜く「看破」
はっきりと見抜く「明察」
明らかに察し見る「
物事の本質を見通す「
物事の本質を見極める「
細かいことにこだわらず事の道理を見通す「達観」
物事が起こる前にあらかじめ見通す「
ちょっとした先の見通し「
推し量って「推察、推量、察知」
相手の立場や状態を思いやりをもって「
医者が患者の容態を調べる
医者が患者の病状を調べる「診察」
病人の診察と治療をする「診療」
初めて診察する「初診」
二度目以降の「再診」
診察して病状などを判断する「診断」
診断を誤る「誤診」
病気かどうかを調べる「検診」
健康状態を調べる「健康診断、健診、メディカルチェック」
医者が患者に病状や病歴などを聞いて「問診」
医者が指などで患者の体を叩き、その音を聞いて内蔵を「打診」
医者が手や指で患者に触れて「触診」
医者が体内の音を聴いて「聴診」
医者が肉眼で患者を「視診」
病院や診療所などが診療を休む「休診」
担当の医者に代わって「代診、
医者が病室を回って「回診」
医者が患者の家に行って「往診」
医者が患者の家に来て「来診」
医者が自宅で患者を「宅診、内診」
子犬に目が行く「目を遣る、
目を見開く「目を丸くする、目を剥く」
狙い見るため片方の目を細くする「
片目を閉じる「片目を
目つきで合図したり知らせたり「目配せ、ウインク」
まぶたを開閉する「
まぶたを閉じて見えない状態にする「目を閉じる、目を
いろいろな物に視線や関心が移り迷う「目移り」
目を
目がくらむ「目が眩む、めまいがする」
────────
……な、長かった……。
この気力は後日に回復すればいいのですが。
次は鼻かな? 嗅覚は視覚よりは類語や語彙が少ないはず。
気力を回復したら取りかかりますね。
今日中には無理かな。
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