第13話 頭と首と髪を知ろう

 頭と首、そして髪について見ていきます。


 皆様は「頭」「首」と書いてどう読むか、いくつかのパターンがあるのですがわかるでしょうか。

 「頭」はあまり「トウ」「ズ」とは読みません。せいぜい「御老公の御前である、頭が高い」という『水戸黄門』のセリフが思い出せる程度ですね。

 「首」は「くび」と読めば「頸部」を指していますが、ふたつの読みは「あたま」のあたりを含みます。それがポンと出てくるようなら、頭部の語彙はよいところからスタートできますね。


 髪の毛の白髪の具合で頭の呼び方が変わります。




 首の後ろあたりをなんと呼ぶか。皆様わかりますか?

 かなり呼び方があるんですよ。

 いちばん有名なのは「うなじ」です。

 他にも有名なものがありますね。中には服に端を発している言葉もあるくらいです。


 また長い首や短い首をどう表現するか。

 異世界ならさしづめ「ドラゴンの首のよう」と書くかもしれませんが、動物の名前を使ってみましょう。


 また首から斬り落とした頭部をなんと呼びますか?

 頭についてなのに「斬り首」と書きますね。

 こちらは戦争ものやバトルものでは知っておいたほうがよい単語です。




 髪の尊敬語や丁寧語はなんというかご存じですか?

 一般的には女性語に分類されていますよ。


 尾崎紀世彦氏や『機動戦士ガンダム』のスレッガー・ロウなどが有名な、頭の左右側面の髪で耳の前に当たるのはなんと呼ぶでしょうか。このふたりは「長い」と形容されますね。


 固い髪の毛、柔らかい髪の毛、細い髪の毛はそれぞれむなんて呼ぶか、わかりますか。


 ヘアスタイルなんてそれこそ千差万別ですが、あなたの小説の登場人物はどんな髪型をしているのでしょうか。髪型なんていっさい書かずに人物を語っていませんか。

 もしかして登場人物は皆「坊主頭」だったなんてことはありませんよね。

 髪を生やしているのなら、髪型だって個人個人で異なって然るべきです。

 それなのにまったく髪型が書かれていないのも変な話です。

 「文芸」ジャンルでも、登場人物の髪型に言及しないものが多いのですが、全員「坊主頭」の絵を思い浮かべるとシュールになって面白いかもしれません。


 髪型でとくに難しいのが日本髪です。

 それぞれの部分に名前があるため、それらを正確に書ける方が少ない。

 まぁ今は日本髪の女性が少ないので、書く機会はあまりないのかもしれませんが。


 髪の量を増やす目的でつける人工的な髪の毛をなんと呼ぶでしょうか。

 「ヅラ」は俗称ですが、さまざまな呼び方があります。


 髪の色によっても呼び方が異なります。

 「茶髪」「金髪」あたりはよく書かれますが、黒髪ひとつとっても複数の呼び方があります。




 頭、首、髪は類語が多いのですが、動作の語彙は少ない傾向にあります。

 たいていこれまでの部位がそのまま使えるからです。



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