第34話 GSXの女
3人が揃って話したのは、小平霊園の時が最後だった。あれはもう1年前のことだ。
GSX1100Rは青梅街道を西へ突き進んでいる。
竜神会の朝倉の手から救い出された榊はGSX1100Rのタンデムシートで少しでも風の抵抗を受けないように背を丸めていた。
女の運転に後ろを気遣う配慮は欠片もない。
「朝倉の狙いは俺じゃなくてカミオカだったんだな、道理でピンとこなかったわけだ。しかも朝倉はずっと前から、カミオカのことを待ってたんだ。そう言うことだよな」
朝倉の名前を聞いたのは、高校を卒業する前に鬼瀬から聞いたのが初めだ、あの時から6、7年は経っている。
〈その見立てで正しいと思う。しかも向こうは宿主の身体を自由に操っている。人相まで変えれるとは驚きだ〉
「アホー、そんなことに感心してんじゃねえよ、問題は格のことだ。格は朝倉が自分の身体を使って何をしてるのか、わかっているのかってことだ。それか騙されてるのか、そこんところはどうだと思う。俺には今までの格が隠し事をしていたとは思えねぇ」
〈同感だ。格君は朝倉が自分の肉体を共有していることなど知らないと思う。知っているとしたら、朝倉が君を狙うのを許さないはずだ。だからこそ朝倉という別人格を作り出す必要があった。そうとしか考えられない〉
「そうだよな。そいつを聞いて安心したぜ」
俺は誰が何と言おうと必ず格を救い出す。
GSX1100Rが減速した。頭上を見上げると前方に陸橋を構えた大きな交差点が迫っている。環状7号線と交差する高円寺陸橋だ。右にウインカーをだしたGSX1100Rは交差点の右折レーンに入る。
女が一度振り向いた。ヘルメットのシールド越しに視線が合う。女が何か言いかけるが、前方の信号が右折の矢印を点灯させたので指をさして教えてやる。女は慌てた様子で車体を直進させ、交差点を丁寧に右折した。
「それからこの女だ」
〈せっかく助けてくれたのに、この女とは失礼じゃないか、彼女はジェシカだ〉
「だよな、それしか考えられねえ。だけど今はもう違うぞ。運転がさっきまでとは別人だ。今は春川外科病院の看護師さんだ」
GSX1100Rは環状7号線の流れに乗って板橋方面へと北上している。その運転からさっきまでの危機感は感じられない。さすがに追手が来ているとは思えない。今は彼女たちに任せるしかなかった。どうらや彼女たちも身体を共有する術を身に着けているようだ。こっちよりこの状況を正しく理解しているに違いない。
ふと、春川外科病院の踏み倒した治療費を請求されるか心配になった。
けたたましく鳴り響くベンツの警報音を切ると、ひしゃげたドアを無理矢理開けて運転席に乗り込んだ。
撃ち抜かれた両膝は既に回復している。この程度の怪我を治すのに体力の消費は殆んど必要ない。傷跡さえ残らない。従って宿主である亀山格が後になって不審に思うこともない。
榊を救いに来た女が自分と同じ未来からやって来た人間であることはもう察しがついている。カミオカが榊のもとにタイムスリップしてきた夜に、ほぼ同時刻にやってきた奴だ。
以前、榊に探偵になるように鬼瀬に勧めさせ、ネット上で対面の必要なしに探偵業務を受注できる仕組みを亀山格を使って提供した上で、他組織の組長に成りすまし、愛人の浮気調査を依頼することによって、榊の動きをコントロールする絵図を書いた。あの時点ではカミオカが榊に宿った時点で榊を殺すと決めていた。その日時にこっちが都合のいい場所で榊を狙えるように仕組む必要があった。それが事務所の目と鼻の先にある歌舞伎町のラブホテルの前だった。榊はこちらが意図した通りの場所でジッとラブホテルを出入りする人間を観察していた。
肉体が他とは違う電磁波を発しているのに私は気が付いていた。その電磁波は光を放ちうすい膜のように体全体を包み込み、頭頂から細い糸のようなものを天にむかって伸ばしている。まるで天空から細い糸で吊るされているかのように見える。糸に触れることは出来ないが、私にはハッキリと見えるし感じるのだ。
カミオカがタイムスリップし榊に宿った時点で同じ現象が起こるはずだ。榊を襲うのはそれが合図になる。私はそう考えていた。
しかし榊は、その時間になっても一向に光を発しなかった。もうすぐ榊が尾行している黒崎明美がラブホテルから出てきてしまう。その時だった。全く別の方角のにある電磁波を見つけてしまった。目の前にいる榊ではないことは明らかだ。カミオカが別の人間に宿ったのか、いやそれは有り得ない。なぜなら私はカミオカがタイムスリップした後を確認しているのだ。タイムスリップしたのが私の方があとでも、行く先が私の方が12年昔だっただけなのだ。もちろんカミオカが行った先の年代も宿主も確かめてある。カミオカが榊に宿るのは間違いないはずだが、何か予期せぬことが起きているのかも知れない。
新たな電磁波はここから歩いても行ける距離だ。放っておくわけには行くまい。
そうこうしている間に黒崎明美がラブホテルから出てきてしまった。エントランスの陰に潜んでいた私はタイミングを見計い女の連れを装って、黒崎明美の尾行を開始しようとしていた榊公平を殴り倒した。
カミオカがまだ宿っていない以上殺すわけには行かなかった。
それから電磁波の光を頼りに歩いて行くと、光は春川外科病院の建物から立ち上っていた。きっとこの病院に勤務する者か入院患者に違いない。
侵入して正体を確かめようとした時、偶然にも榊公平を乗せた救急車が到着する。俄かに騒がしくなった為に、病院に侵入するチャンスを逸した私は、近くの物陰でジッと静まるのを待った。
やがて病院は深夜の静寂を取り戻した。電磁波の光はまだ建物から出ている。
改めて動き出そうとすると今度は、顔面を腫らせた榊が病院の2階の窓から飛び降りたのだ。榊が飛び降りた窓から看護師が何か叫んでいる。窓から身を乗り出した看護師の頭頂から光の糸が上っている。そして榊が走り去って見えなくなると、看護師から光の糸が消え失せた。
この時になって私は初めて電磁波の性質に気が付く。宿主の身体を支配している時しか電磁波の光は出ないのだ。
ならば榊のもとにカミオカはとっくに来ている。その榊に接触してきたあの看護師も殺す必要がある。顔は見えなかったがこの病院の看護師だと言うことはハッキリしている。
その後、榊のマンションと病院に火を放ったのは、居所を失った榊が頼るのは鬼瀬か亀山格だとわかっていたし、看護師は失業すれば、もっと榊のことを追いやすくなると思ったからだ。
榊を捕まえるのは造作もなかったが、すぐに殺すわけには行かない。あの女は必ず榊に接触してくる。殺すのは2人まとめてだ。
しかし取り逃がしてしまった。
今や2人は行動を共にしている。あの女が突如現れたのは俺の電磁波を探っていたからに違いない。これで榊もカミオカも電磁波の性質を知ったはずだ。それに加えて亀山格と朝倉竜一が同一人物だったと知られた今、亀山格を通して居所を探る術はなくなったと言っていい。あの時、榊に亀山格の顔に変身するのを見せたのは、取り逃がした今となっては不覚だったとしか言いようがない。
しかし慌てることはない、奴らは必ず俺の前に現れる。
榊は亀山格を救い出す方法を模索する。10年以上の付き合いだ。榊の性格は見抜いている。
環状7号線を北上し続けたGSX1100Rは高円寺陸橋からほぼノンストップで練馬を通過し板橋に入る。川越街道と交差する板橋中央陸橋を越えて、次の東武線の線路をくぐる手前で裏道に入った。入ってすぐのマンションの敷地に車体を滑り込ませると女はエンジンを切った。
「着いたわ。取り敢えず中に入って」
ヘルメットを脱いだ女はストレートヘアをなびかせて榊をマンションのエントランスに促した。彼女の表情はヘルメットを身に着ける前のそれとは明らかに違っている。スラリと通った鼻筋は変わらないが切れ長の一重目蓋が今は二重になって瞳の色もブルーから黒へと変化していた。今の彼女が本物の春川外科病院の看護師なのだろう。
身体にフィットしたライダースが彼女のスタイルの良さを際立たせている。暫し見とれるが、途端に蓄積した疲労が全身に困憊をもたらせる。榊は彼女の後について行くのがやっとだった。
エレベーターで最上階の10階まで登る。
彼女の部屋の玄関は一番奥にあった。2LDKのリビングから眼下に広がる東武線常盤台駅周辺の街並みが一望できる。
「助けてくれてありがとう」リビングのソファーに勝ってに腰を下した。
ゆったりとした座り心地に今にも眠りたくなるのを堪える。
女は用意した2人分のコーヒーをテーブルにおいて、向かいのソファーに座り一方を榊の前に差し出すと、挑むような視線で榊の顔を覗きみる。中身は別でも初対面であることには変わりない。警戒するのは当然だ。
「別に私が助けたわけじゃない。ジェシカがやったのよ」
〈公平、この彼女にジェシカと入れ替わってくれないかと言ってくれ。ジェシカの言葉を直接聞きたい〉
榊は彼女に向かって言った。「聞いてくれ、俺の中にいるカミオカは君たちみたいに宿主の身体を自由に使うやり方をまだ知らないんだが、カミオカは君の中にいるジェシカの言葉を聞きたいと言っている。さっきみたいに入れ替わってくれないか。俺もその方が話が早いと思うんだが」
女は榊の話を聞き終わらないうちから眉根を寄せて硬い表情を見せていた。
「あんたたち馬鹿じゃないの、今そんなことしたらここが安全じゃなくなるわ」
「安全じゃなくなるって、どう言う意味だ」
「あなたたち何も知らないのね。ジェシカが私の身体を使っている間は、身体から普通の人とは違う特殊な電磁波を放出するようになるの、それが遠くに離れていてもハッキリと感じるのよ。それはあの大男も同じだわ。今ジェシカと入れ替わったりしたら、あの大男は忽ちこの場所に気が付いてしまうわ。だからここでは絶対に無理」女はコーヒーに口を付けた。
〈そう言うことだったのか、なら仕方がない君から伝言してくれ〉
カミオカは順を追って、今までの経緯とジェシカに聞きたい事を榊に伝えた。
「ところで君のことはなんて読んだらいいんだ。俺の名前はわかってるだろ」
まずはお互いのID交換が先だろう。
「私はケイ子よ。あなたは確か、榊って言ったかしら」ケイ子は榊の名前を憶えていた。
「俺のことは公平って呼んでくれ。お互い妙なことに巻き込まれちまったな。それにしてもケイ子さんは、よく最初にパニクらなかったな」
「パニクるも何も私の場合、気が点いたらジェシカが私の身体を自由に使ってたの、それで私に協力してくれないなら当分の間この身体は使わせてもらうって言いだしたの、でも話を聞いてみたら納得できたから」
「カミオカ、ジェシカの方が一枚上手みたいだな」
〈全くだ、それより話を進めてくれ〉
「まず俺の中にいるカミオカなんだが、この世界に来た時に何らかのショックで軽い記憶喪失になっちまったらしくて自分がなぜこの時代に来たのか、今も思い出せないでいる。ジェシカならそれを知っているんじゃないか、聞いてみてくれ」
榊の目を真っ直ぐに見つめていたケイ子の視線が若干右下に落ちる。ジェシカの言い分を聞いているに違いない。
やがてケイ子が言った。「ジェシカもそれを聞くために来たって言ってるわ」
〈そうか、そうだったのか……〉カミオカの声音に落胆の色が浮かぶ。
「なんだよ、カミオカそんな落ち込むことじゃねえだろ」身を乗り出した榊はケイ子に言う。
「俺を襲った男のことなんだけど、この世界では朝倉竜一と名乗っているが、なぜカミオカを襲ってくるんだろう」
「あいつは中国側が差し向けたのよ。イチローがこの時代に来た目的を阻止するために、公平もろとも殺すつもりでいるわ。でもこれでひとまずは安心ね。私がジェシカに身体を貸さない限り、今のあいつに私たちを探し出す術はないわ。万が一病院の線から私のことを探るのも、火事のときに出来ないようにしてきたわ」
「ちょっと待って、ケイ子さんは今の状態で朝倉の出してる電磁波ってのを感じることは出来ないのか」
「それは無理だわ。ジェシカが私の身体を使っている時だけよ。因みにあの男の電磁波も今は消えてるそうよ、元の宿主にバトンタッチしたのね」
「それから、さっきの話だとジェシカがケイ子さんの身体を使っている時も2人は会話をしているようだったけど、あの大男も同じように元の宿主と会話をしているんだろうか」
「それはどうかわからないわ。でもどうして」
「あの大男の身体の持ち主は亀山格と言って、俺の仲間なんだ。目的が俺の中にいるカミオカだとしても、共謀して俺のことを襲って来てるとは思えないんだ。格は自分が身体を使われている事を知らないはずだ。若しくは騙されているかだ」
「だからどうだって言うの、まさか……」ケイ子の表情が再び硬くなった。
「助けたいんだ。何とか方法はないだろうか。ケイ子さんもジェシカもカミオカも俺に力を貸してくれないか。この通りだ」榊は膝に手を付いて首を垂れる。
「馬鹿じゃないのあなた。さっき殺されかけてたじゃない。あたしはあんなのに会うのはもうごめんだわ。それに放っといても死ぬわけじゃないんだから、いつかあいつが未来に帰るのを待てばいいじゃない」
「奴の目的が俺たちであるなら、このまま逃げ回っている以上、奴だってこのままこの時代に居座り続けるだろ」
ケイ子が溜息を吐いてコーヒーカップを乱暴に置いた。
「あんたちょっと冷静に考えなさいよ。あの大男は12年も前からこの時代にいるのよ。その間ずっと肉体の操作について試行錯誤を繰り返してきたはずなのよ。それが証拠にマンションの8階から落ちても、両膝に銃弾を撃ち込んでも、すぐに起きあがってきたわ。私たちとは年季が違うのよ。あんなのから方法もわからないで、どうやって助けるって言うのよ」
ケイ子は一気にまくしたてると、これ以上は話す余地はないという趣でソファーから立ち上がり、シャワーに入ると言い残してリビングから出て行った。
ケイ子の言うことは尤もだ。救いに来てくれただけでも有難いというものだ。
それにしても、朝倉が12年も前からこの時代に来ていたと言うことは聞き捨てならない。12年前と言えば中学に上がる前まで遡る。格が妹の誘拐未遂事件で犯人から妹を救い出した兄としてテレビで騒がれてた頃だ。今思えばあの時の騒ぎも朝倉が力を貸していたに違いない。それ以降の格が時折垣間見せた異常な強さは、朝倉の仕業だったんだ。
ずっと俺たちのことを騙していたのか格。
「今のが本当の実力だよ」タイマンボクシングで俺に負けた時の格のセリフ。
あの時は仲間が相手だと本気になれない優しい奴なんだと勝手に思い込んでいた。だけどあれは本当の意味だったんだ。あいつ自分の力がどこまで通用するか試したかったんだ。格の目的が最初から12年も後に未来からやって来るカミオカが目的だったとしても、俺たちと間には本当の絆があった。あの時の格の言葉に偽りはなかったはずだ。
榊のそう信じる気持ちが、募り始めていた負の感情を押しとどめ、やがて霧散していく。そして鮮明になって開けた思考に新たな確信ともいえる答えが浮き彫りになる。
朝倉は俺の身体にカミオカがタイムスリップして来る正確な日時を知っていたはずだ。その前に俺を始末してしまっては意味がない。だからこそ格をそそのかして俺の行動を見張るように仕向けてきた。そしてカミオカがタイムスリップしてくる。
その頃には、奴は自在に格の身体を操作し顔まで変える術を体得していた。普通で考えればこの時点で格の意志に用はないはずだが、この数日でも朝倉竜一と亀山格が入れ替わって俺の前に現れていたと言うことは、亀山格の存在を蔑ろにできない何かがあるに違いない。
ケイ子の話では、ジェシカがこの時代にタイムスリップしてきた時には最初からケイ子の身体の自由を奪っている状態だったと言う。ジェシカはその上でケイ子に事情を話し協力を求めた。なぜそれをする必要がある、そうせざる終えない理由があるのではないか……。
朧げだが思考の断片が互いに触手を伸ばし合いやがてひとつのまとまりになる。
〈カミオカ、悪いが時間が遅くなるのをやってくれ〉
〈どうした急に〉
「いいからやってくれ、試したいことがあるんだ。俺がいいって言うまで辞めないでくれ」
榊は立ち上がってリビングの窓から眼下に広がる常盤台の街並みを見下ろした。すぐ近くの東武線常盤台駅では上下線の車両がホームから出発しようとしている。踏切がけたたましい音を上げている。
その途端、踏切の警報音が間延びしだし、走り出していた電車の速度が極端に遅くなる。人の動きも環状7号線を走る車も緩慢に動きだした。
カミオカにとってそれは造作もないことだった。ところが次の瞬間、元に戻ってしまった。カミオカの意志では榊の血流の操作に微塵も触れることが出来なくなっているのだ。それどころか己の意識が後ろに引っ張られるような、ともすればこの世界から喪失してしまうのではないかという、初めて味わう不思議な感覚を体験する。
カミオカは思った。きっと未来に帰る時が来てしまったのだと。
しかしそんなことにはならず、全ては元に戻ってしまう。
〈こ、これはどういうことなんだ〉
「思った通りだ」榊が言った。「全ては俺の了解ないなしには何も出来ないってことなんだ」
〈今のは公平の仕業なのか〉
「そうだ、カミオカのやっている血流の操作を俺が拒否したんだ。それだけじゃない俺はカミオカを体外に追い出すことも出来るみたいだ」
〈確かに今、引き剥がされて元の世界に戻れるような感覚を味わった〉
「これが宿主を蔑ろに出来ない理由だったんだ」
シャワーを終えたケイ子がリビングに戻ってきた。
「あなたもシャワーを浴びなさいよ。ちょっと臭いわ」それは無視できない。
「仲間を助ける方法が今わかったんだけど、その前に充分な休息が必要みたいだ……」
それだけ言うとケイ子の了解も取らずに横になった榊は、忽ち昏倒したように眠りに落ちてしまった。
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