第38話

《コウダイ:ミキコちゃん、今日って暇じゃない?》



その文面にあたしの口元に笑みが広がった。



《ミキコ:暇だよ! どうしたの?》



《コウダイ:ミキコちゃん、前に会った時霊感があるって言ってたよね?》



《ミキコ:うん。言ったよ?》



《コウダイ:今日、色々話を聞きたいんだけど、ダメかな?》



今日!?



あたしは咄嗟にカバンから手鏡を取り出した。



まさかこんな急展開が待っているなんて思っていなかったので、いつも通りのメークと髪型だ。



あたしは下から上から斜めから自分の顔を見て、変なところがないのを確認した。



《ミキコ:いいよ! どこで待ち合わせする?》



あたしはニヤリと笑ってそう返信をしたのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る