応援コメント

第204話 泥中の蓮 ~みっつめ~」への応援コメント


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    どうすれば良いのだろうねぇ。 悪事は文字通り悪い事だ。 悪い事はしてはいけない。 社会生活を必要とする人間という生き物が、その社会生活を滞り無く動かし生きる為に必要な・・・そう必要な道徳である。
    しかし社会活動が進化して来ると、如何しても歪みが大きくなる。 死にたくない為、生き続ける為、悪事だろうと何だろうと関係無く、それしか方法を考え付けない立場の人間も出て来る。
    ドニは学は無く、しかしマキに対する愛情は滅私の位にまで昇華してしまった物を抱えている。 マキはその生い立ちから小人さんと同じアドバンテージを持っているが、そのアドバンテージを使える環境を持っていない。 持っているのは、ドニに対する感謝の情と少し歪んだが確かな愛情。
    この状況で必死に生きている二人に、悪事はやめろと言うのは正しいが虚しい。 ただ言うだけなら、悪事をやめてただ粛々と死ねと迫るも同じだ・・・ドニは他に生きる術をしらないし、マキは他の手段を採れるだけの力も環境も持たないのだから。
    ハッキリとそう言うふうに理解してはいなくとも、何と無くは感じ取ったからこそ、テオドールは何とかしてやりたいと御節介をやくのだろう。 自己満足かもしれないけれど、紛れも無い彼の優しさからの発想だ。 それが空回りしてしまうのも世の常なのだろうが、こればかりは小人さんでも如何しようも無いだろう。
    何もかもが上手く行かない。 あとはワニ神様のお力に縋るしか無いね。 ハッピーエンドが観たいものね・・・どんな形になろうとも・・・。