主人公攫った侍女カストラートで出てきてからどうなったかと思ったけどこういう展開か
作者からの返信
うわ、ほぼ読了ですね? ありがとうございます。
そうですね。シリルもある意味、被害者でした。誰かの犠牲で成り立つ幸せ。これが中世の世界観です。
地球の過去もそうでした。理不尽の横行する時代でした。
でも、ここは小人さんワールドなんでね。そんな不条理は蹴飛ばします。
.....けど、救えなかった。救うべきでない命もありました。
作者の力業、ご都合主義を用いて救うことも出来た。しかし、脳内の彼らがそれを望まなかったのです。
脳内に展開された彼らの行く末を、筆者の都合でネジ曲げてはいけないと、そのまま書きました。うん。
既読、ありがとうございました。
毎回此処まで読んでしまうと、大嫌いだったシリルに一抹の情が湧いちゃうんだよね・・・。
どんな理由があれ、彼女のした行為が小人さんを餓死寸前まで追い込んだのは、隠しようも無い事実だ。 その事実を持って、私は彼女が許せない。
それなのにワニ様は、物語の裏側にあり語られる事の無い事実を舞台に上げてしまう。 人は何故か個人では如何しようも無い『運命(決められた運命なんか有るものか!そんな物は無い‼︎)みたいな物』に翻弄されてしまう。 そう思ってしまう、考えてしまう。
こんな国に生まれなければ、シリルにも普通な(何をもって普通と云うのかな?)幸せがあったのかな? カストラート前王の愚昧な行いが無ければ、小人さんの巡礼ももっと簡単で、ハルビーシュママももっと幸せで・・・でも、そうしたら小人さんと熊父ちゃんとの出会いは無くて・・・あぁ、やはり小人さんの物語を愛する者として、『もしも・・・』は駄目だ。 世界観が崩れる。
やはりシリルは大きな流れに翻弄されて謀略を企て、悪行を行い、読者に憎まれねばならない。 それは避けようが無い現実だ。
そんな救いの無い現実に翻弄されて人知れず生涯を終えたシリルへの、神(ワニ様)による最後の慈悲が『この章』なのかな・・・。 合唱。
作者からの返信
禍福は糾える縄の如し。
誰かの不幸が幸運に。幸運が誰かの不幸に。これはもう、予定調和。結果論。
それら全てが複雑に絡み合い、今を作るのですから。
たらればの話は意味がないし、過去は取り戻せない。
誰かの目線からは正義であっても、別の目線からは悪逆非道。なら、誰だって己の正義に突き進みますよ。他人のことなんか知ったこっちゃない。
その極端な例でしたね。アンスバッハ家は。
そういう構想で書いてきましたが、どうやってもシリルを生かすことは出来ませんでした。
彼女の信念を曲げられませんでした。うん。
生まれた国と時代が悪かった。歴史モノによくあるパターン。それだけの話です。
既読、ありがとうございます。