第168話 命の砂時計と小人さん とおっ
「なんだ、あれ?」
「.....え? 小人さん?」
「王弟殿下じゃないのか?」
ざわりと動く空気。
各国の上空には大きな水鏡がヴィジョンのように展開されていた。
そこに蠢く魑魅魍魎。
暗闇にも鮮やかな、フロンティアの白い騎士服に、人々の眼が吸い寄せられる。
「あれは..... チィヒーロ?」
フラウワーズでも王宮上空に展開された水鏡。
各国に潜むフロンティアの密偵達が、カストラート王宮周辺の魔術師らと魔力を繋ぎ、それぞれの国に映像と声を届けている。
騒然とする人々の視界の中で繰り広げられる人智を越えた争い。眼を釘付けにされた世界中を余所に、別の場所でもざわめく者らがいた。
《始まった》
《.....時は来た》
《今度こそ、主様に完全な勝利を.....っ!》
各国上空に映し出された映像を見据え、主の森もにわかに騒がしくなっていく。
そんな下界を見ていた天上界にも騒ぎが起きていた。
《いったい何が起きたのだ?》
《アレはアルカディアの御先ではないのか? 何故、深淵などに?》
《しかも、高次の方々もおられるではないか。何をしでかしたのだっ?!》
幾百、幾千の神々が集まり、アルカディアを全域に展開された水鏡を凝視している。カオスとアビスも訳が分からない。
《チィヒーロ.....?》
そんな全世界が騒然と見守るなか、別の次元の者らも動き出していた。
《これは.....っ、皆を呼べーっ! 場合によっては出陣だっ! 和子を失ってはならんっ!!》
《応っ! 路は通じたのだ、ちょいと無理をすれば征けなくはあるまいっ!!》
《世界が繋がるかどうかの瀬戸際なのよっ! 出し惜しみは無しでねっ!!》
《あそこなら魔界に近いっ! 先に征くぞっ!!》
慌ただしく飛び回る各別次元の異形達。
地球から派生し生まれた世界は、ずっと祈っていた。全ての世界が繋がり、穏やかな日々が流れる事を。
神々に右往左往させられず、人の理や不条理に侵されず、全ての生き物が自由であれる世界。それが多次元世界である。
ここと繋がる地球は、自由に人々が人生を謳歌する世界だった。
他の星や世界とも繋がりたい。
多次元世界の住人達の悲願ともいえるソレを叶えてくれた小人さん。
アルカディアと精霊界を繋げた彼女を失う訳にはいかない。
亀が造った
切実な亀の祈りが、小人さんという水先案内人を得て奇跡を起こした。《神々のテーブル》を精霊界と繋いだ。
『もっと早くお逢いしとうござったじゃ..... ワシの星が凍りつく前に』
おうおうと咽び泣く巨大な亀。
あんな哀しい思いを二度とさすまい。亀にとってアルカディアは第二の故郷だ。ここまで失わせてなるものかっ!!
多次元世界の思いはひとつ
そんな各世界に波乱を巻き起こし、小人さんは、目の前の光景をじっと眺めていた。
《我らに協力せぬとあらば廃棄する他ない》
《また永き時をかけねばならんな》
《疾く去ね、痴れ者らが》
上から目線で大言を吐く高次の者達。
それを据えた眼差しで見聞していた小人さんは、何となく違和感を持つ。
「あんたら、ひょっとして深淵に手を出せない?」
これは前にも感じた事。サファードらを駒にして搦め手を使うあたり、高次の者達は、深淵に某かの制約があるのではないかと小人さんは見ていた。
思わずといった感じで黙りこむ三つの光。沈黙は肯定と同義である。
『それかっ! 待ってね、ちょい調べてみるからっ!』
小人さんの言葉に眼を輝かせて、ツァトゥグアは両手で異空間を漁った。
《よせっ!》
《やめろっ! 探すでないっ!》
《そなたは万物の真理に触れる者! ゆえに深淵へ閉じ込めたというのにっ!》
丁寧な解説、ありがとう。
何気に素直で、思ってる事が口に出てるよな、高次の者らや神々って。助かるわぁ♪
ぎゃあぎゃあ言いつつも、ツァトゥグアを守り、威嚇する闇の精霊王には手が出せないらしく、立ち往生する高次の者達。
そんな喧騒をモノともせず、アレやコレやと読んでは本を投げ出していたツァトゥグアが大きく叫んだ。
『これだっ! 真なる光の神々は不浄に侵されやすいっ!! だから、闇君には触れられないし、闇の意識体であるチェーザレ君にも近寄れないんだよっ!!』
チェーザレと共に立つサファードにもだ。
半人前だった過去のカオスやアビスも光の身体だった。つまり高次の者達は生まれたての神々と同じくらい闇に弱いってことか。
「御笑いだね、だからチェーザレらを使って深淵を作り変えようと? 従順な誰かに支配させたら自分らの思うままだものねぇ?」
嘲るように呟く小人さんの言葉を耳にして、ツァトゥグアが微かに項垂れる。
「それは闇君も同じだ。なんで彼が不定形なのか分かるかい?」
認知されていない、名前のない神々は脆く弱い。闇の精霊王も同様なのだ。
そんなあやふやな存在でしかないから、神々の力を宿したサファードでも浄化が出来る。人間であるチェーザレでも深淵が支配出来る。
「名前か.....」
思案げに呟く小人さんを、周囲が一斉に注目した。
《やめよ、エイサ!》
慌てふためく高次の者。
『その慌てよう。いいねぇ、つけちまえ、チィヒーロ』
にやにやと嫌な笑みを浮かべるサファード。
高次の者らを深淵に招いてしまったのは小人さん達である。その危険がある事はツァトゥグアも知っていただろうに、人間らのため明りを灯してくれたのだ。善悪の基準が違うだけで、悪い奴等ではないと小人さんは思った。
それに..... たしか、名前をもらって完全な神になると現世へ顕現出来なくなるんだよね? ってことは、名前をあげたら闇の精霊王は神となり、世界に手出し出来なくなるんじゃん? うん。
だがネーミングセンスの微妙な小人さんである。う~むと唸って名前を考えていたが、ふと何かを思い付いたかのように口を開いた瞬間、それは起きた。
「じゃあ.....」
《やめろと申しておろうがあぁぁっ!!》
かぶせるように吠えた高次の者達の指から、閃光のような光が放たれ、小人さんの額と胸を貫いた。
ぴぃ.....んっと鋭い音が、一瞬深淵に響き、吹っ飛ばされる小人さんの小さな身体がスローモーションのように大地でバウンドする。
それを凍らせた眼で追いかけていたロメールの口から絶叫が迸った。
「チ.....ィっ、ヒーロぉぉぉーっ!!」
他の人々は喉が凍りついたまま、微動だにしない。まるで時間までが凍りついてしまったかのようだ。
駆け寄るロメールから一瞬遅れ、他の人々も動き出す。
それを見ていた世界中も、ひゅっと息を呑んだ。
「小人さんっ?!」
「小人さんがぁぁっ!」
思わず泣き出す子供達を抱き締める大人達から、上空に映し出される高次の者らに向けられた憎悪の眼差し。
人間界だけではない。多次元、天上界、あらゆるところで悲鳴があがり、似たような視線が向けられていた。
《馬鹿野郎ぅぅっ! 急げ、まくれぇーっ!》
深淵に路を開こうと、ありったけの魔力を次元の狭間に注ぐ魔界。精霊王達によって繋がれた《神々のテーブル》から一斉に飛び立っていく多くの精霊達。
目指すはカストラート王宮、地底湖の森。
幾万、幾億も向けられた数多な敵意に、今の高次の者達は気づいていない。
「チィヒーロっ?! チィヒーロ、返事をしてくれっ!!」
恐怖に顔を歪めて、必死に小人さんを揺するロメール。それを呆然と一瞥し、次には憤怒に燃えた眼差しで三本の光を睨めつける千早。
「は.....? 何してくれてんの? ヒーロ? え? ヒーロが?」
千早は無意識に短弓をつがえ、高次の者達に首を傾ぐ。
「ヒーロがあぁぁぁーっっ!!」
今にも矢を放たんと絶叫する千早の耳に、微かな咳が聞こえた。耳慣れている可愛らしい声。
「うーわー..... びっくりしたぁ、息が止まるかと思ったにょ」
げほげほと咳に咽びつつ、身体を起こした小人さんは、涙まみれなロメールに気がついた。
「どしたん? ロメール。ほれほれ、泣かない、泣かない」
わしわしと頭を撫でられながら、ロメールは瞠目したまま微動だに出来ない。手にしている温もりを確かめても、涙がハラハラと止まらない。
.....生きてた。
何が起きたのか大体は理解していた小人さんは、高次の者らの攻撃の跡をさする。
少し痛い気がするが大事はない。
仮にも最高神の攻撃食らって、よく平気だったな、アタシ。
小人さんの疑問は高次の者らも同様だったらしく、深淵の深みに甲高い叫びが轟く。
《何故生きておるっ?! そなたは闇の魔力を持たぬだろうっ! 何故、悪魔の右手の攻撃が通じぬのだっ?!》
その叫びを耳にして、あっとばかりに小人さんは何時もつけていた賜り物のサークレットが無いのに気がついた。
件のサークレットは粉々となり、大きな破片が周囲に散らばっている。
このサークレットに秘められた能力。カオス達は知らせなかったが、神々から贈られたサークレットはあらゆる魔力を溜め込み、小人さんに対する即死攻撃を相殺する力を持っていたのだ。
これを知れば、小人さんが己を軽んじ、無謀な特攻ばかりするようになるかもしれないと危惧し、あえて効用を伏せていた。
そして巡礼中に溜め込んだ膨大な闇の魔力が、高次の者らの攻撃を相殺したのである。
さすがに最高神の攻撃には耐えられず粉々に砕け散ったサークレットを見つめて、小人さんはカオスとアビスの思いやりを察した。こっそりと見えないところで守られていたのだ。
「ありがとうね、カオス、アビス」
そしてギンっと高次の者らを睨め上げ、小人さんは劈くように吠える。
「闇の精霊王っ! あんたの名前は、モールドレだぁーっっ!」
《モールドレ.....》
『死んだ黄金か。洒落が利いてるな。良い名前じゃない』
満面の笑みを浮かべるツァトゥグアの横の巨大スライムが大きく膨らんでいき、小人さんの目の前でパアンッと弾ける。
弾けたスライム跡には一匹の竜。真正ドラゴンとでも呼びたくなる大きな翼を持った巨大な竜が鎮座していた。
なんでドラゴン?
パチパチと眼をしばたたかせる小人さんは、あっとばかりにサファードを振り返る。
とうの御仁は、気まずげに眼を逸らした。
『いや..... 無意識。地底に闇のドラゴンって、ベタだけど格好いいじゃん?』
また、おまいかーっ!!
心の中でだけ絶叫する小人さん。
サファードの持つ金色の魔力は創生の力。彼等の思考は、それ即ち周りの形を定めてしまうのだ。
《悪くない。強そうだ》
満更でも無さそうな闇の精霊王を見上げて、ま、いっか。と笑う小人さん。
それと正反対で驚愕に打ち震える三本の光。
《固定された.....》
《深淵の神が生まれてしまった.....》
《もはや消せぬ。我等には触れられぬ.....》
相変わらずの解説、ありがとう。
光の姿なのに、これでもかと絶望を体現する高次の者達。ある意味、滑稽過ぎる。
《そなたのせいだぁぁぁーっ!》
再び小人さんに殺意を向ける三本の光。だが、その光の前に立ち塞がるは、隆々とした体躯のドラゴン。
《させぬよ。これでも、我の母親だでの》
え? アタシ、お母ちゃん?
そんな益体も無いことを考えつつ、小人さんはドラゴンの陰から叫んだ。
「アタシは認めないっ! あんたら親神様なんでしょっっ? なのに何で廃棄とか、処分とかすんのさっ!! 深淵をゴミ箱にすんなっ!!」
《ふっ。我らが生み出したのだ。どうしようと我らの勝手》
《人間だとて気に入らずば廃棄したり処分したりするではないか》
《そなたに認められずとも良いわ。我らは神々に敬われる全知全能の者だ》
そう。神々の親たる高次の者達は、神々からの信仰だけで存在出来る。子である神々に与えられる信仰も高次の者らに恩恵をもたらすのだ。
幾千、幾万もの世界から集まる信仰。まるで鼠算式に強くなる高次の者達。
そこに、誰かの叫びが聞こえた。
「認めないよぅっ! お前なんか神様じゃないっ!」
カストラートで出逢った少年である。奈落で木っ端微塵にされたという魂の汚泥が、彼の心の中で、跡形もなく食われたチェーチェと重なった。
「誰が認めるかっ! 親ってのはなぁっ、子供のためなら命だって差し出せるんだよっ!! 家の娘に手ぇ出すなぁぁーっ!!」
こちらはドラゴだ。両手を振り上げ、真っ赤な形相で、降りてこいと空に叫んでいる。
その他にも激怒する多くの人々。
各国の王宮はもちろん、全ての街や村から雄叫びが上がっていた。
「ふざけるなっ! 人間や生き物を何だと思っておるかっ!!」
《アルカディアの神々は違うよ。アタシらのために泣いて下さったくらいお優しい方々だ》
憤慨も顕なマルチェロ王子の横にはダルク。
「チィヒーロを殺そうとしやがった?! 殺そうとしやがったなっ!! 我がドナウティルは、お前を神だなんて認めないっ! 頑張れ、チィヒーロっ!!」
空間すら歪ませるほどの魔力を放ち、全身を奮わせて叫ぶのは、マーロウ。
他にも多くの声が深淵に轟いていく。
「へあ?」
思わず唖然とした小人さんは、意味深にほくそ笑むロメールに気がついた。
本来であれば魔術師は、ひとつしか魔法を展開出来ない。複数展開出来るマーロウもまた、規格外な魔術師の才能を持っていた。
それに倣い、努力を重ねてきたロメール。
「苦手は克服するためにあるんだよね? チィヒーロ♪」
ロメールは複数の風渡りを展開させ、各国の声を拾い、深淵に届ける。
「頑張れ、小人さんっ!」
「負けるなあぁっ、チィヒーロぉぉっ!!」
最初に聞こえた、カストラートの少年の声とドラゴの叫び。
《やっちゃえーっ、みんなっ、応援のダンスよっ!!》
指揮を取りながら森で暴れるオルガ。
世界中から響き渡る、頑張れ負けるなコール。
深淵は本来、光と隔絶された空間だ。人々からの憎悪に見舞われ、高次の者らの力が削られていく。
それに比例して、小人さんの中には熱い何かが湧き上がっていた。
「なん? これ?」
ふつふつと滾る何かを感じ、疑問符を浮かべる少女を見つめ、ツァトゥグアの大きな眼がうっそりと細められた。
君は知らないだろうね。すでに、その身が神と同等である事を。
信仰とは祈りであり願いである。強く願う心は力だ。
小人さんの勝利を願う多くの人々。多次元世界や天上の神々。それは膨大な力を小人さんに与えた。
信仰による祈りは神の力によって祝福となる。
その力が上限に達した時。
満を持して動く者達がいた。
《来た来たぁーっ!》
歓喜に踊るは海辺の森のトリガー。
《待ってましたっ!!》
こちらはスーキャラバ近くの森のブレッド。
《征くぞ、者共っ!!》
《応っ!》
空を劈くレギオンの雄叫びに呼応するドナール。それぞれ各地の主の森から光が立ち上る。
それは六本の神々しい虹色の光芒。
うっとりとソレを見つめ、感涙にしとどを濡らすレギオン。
ヘイズレープでは力が足りず、発動すら叶わなかった儀式である。
光の内、三本は地底深くへ。残りは大空へと穿たれ、大きなアルカディア大陸に二つの三角形を構成した。
正三角形と逆三角形が重なる図。フロンティア王家の紋章である六芒星。
ごっと魔力から生命力まで吸われていく主達。遠くなる意識の中で、レギオンは助けを求めた。
それに、つと顔を上げる者がいる。
《仕方無いわねっ! 手伝ってあげるわよっ!!》
《さらばだ、遠方から来たりし友よ》
ウサギのオルガと、亀のソレイユがレギオンに呼応し、形成された六芒星は一際大きな輝きを放つとそれぞれの光に吸い込まれるように消えていく。
そして、主の森から四つの生き物が姿を消した。
同時に深淵へ轟く大きな振動。
「うええぇぇっ? 何事ーっ?」
『開いたっ! 克己君っ、こっちっ! チェーザレもっ!!』
ツァトゥグアは克己の腕を掴むと力一杯引っ張り、深淵の奥に投げ込む。それに付き従うチェーザレ。
そこには大きな扉があり、微かに開いた隙間から光が射している。
『そこに入ってっ! こっちから呼ぶまで開けたら駄目だよっ!』
こくこくと頷き、克己とチェーザレは扉に入り、内側から閉めた。それに安堵し、大きく深呼吸するツァトゥグア。
『ふふ。形勢逆転だね。アレが開き、門番が定められた以上、もう深淵に手は出せないよ』
神々の理は分からないが、克己が安全ならそれで良い。
ツァトゥグア同様、あまりの安堵に頽おれた小人さんは、先程まで漲っていた何かが失われているのに気がついた。
ごっそり魔力を使った時に似ている。
そんな事を小人さんが考えていた頃。
扉の内側では、チェーザレが声もなく号泣していた。
凍りついた瞳を震わせ、扉の内側で崩れ落ちるチェーザレ。
『馬鹿者どもが.....っ』
そこには見知ったモノノケが四体。すでに事切れ横たわっている。
本来、六体で行うべき儀式を四体でやったのだ。力尽きるに決まっていた。
深淵に存在する扉をレギオンは知っていたのである。そこならば高次の者らの干渉がはね除けられる事も。その扉を開くには多くの力が必要な事も。
満足そうに微笑んだ四匹を抱き締め、チェーザレは外から声をかけられても動こうとはしなかった。
何がなんだか分からないまま、克己も両手を合わせ、じっとチェーザレに寄り添う。
《幸多くあれ、主様よ》
満願成就し魂となり、黄泉比良坂を下るモノノケ達だが、それを阻む者が現れた。
御使いたる彼等が神に叛逆したのだ。通常の天上界には上れない。ここを下り、自ら奈落に身を投じようと思っていたのに。
《汝は.....》
にっこりと笑う金銀妖瞳。
この後、天上界へと拉致される小人さんは、深淵で起きた一幕を知らない。
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