第6話 イザナギ×イザナミ×休日
「お姉様、お姉様、今日は何しますか?」
今日は久しぶりの休日、お姉様と今日は1日一緒に居るって決めていたのだ。
「えー、今日はじゃー、寝ます、おやすみー」
「お姉様、分かりました、それでは、ご一緒してもよろしいですか?」
「いや、狭いけど、まぁ、良いよそれぐらいなら」
やった、では、失礼します、布団の中は既に、お姉様の体温により、温かかった、冷えていた私の身体は温められる。お姉様のぬくもりで。
「あの、お姉様、いつぶりでしょうか、こうやって二人で同じ布団に寝るのは」
「うーん、10年とかかな、意外と、早く一緒に寝なくなったな」
そう、私はお姉様が好きだから、ずっと一緒に寝たかったのだが、お姉様の自立が早かったのだ、6歳にして、一人で寝ると言い出したから、そこからは、自分も一人だった。お姉様の温もりを思い出しながら、いつも寝ていたことを思い出す。
「お姉様が、私の事、急に嫌いになったからですよ」
「え、嫌いになったことないぞ」
「でも、急に、ひとりで寝るようになったから、私も一人で寝なきゃ、いけなくなったんです!」
「あー、そんなこともあったな」
別に、嫌いになったから、一人で寝ていたわけではないのだ、お姉ちゃんらしく、自立しようと思っていたのだ、そうか結果的に、美波を傷つけていたのか、それにしても、美波ほんとに可愛くなったな、てか、ん?なんか近くなってね。
「お、おい、何か近いぞ、おい!」
「へへ、いいじゃん、久しぶりなんだから、楽しませてよーお姉ちゃん!」
「お姉ちゃんって、ちょっと、キャラ変わってない?ど、どこ触ってんだー」
「へへへ、どうだー、くすぐったいだろーーー!」
「や、やめろおおおおおおお」
——―――——―――——――――怒って辞めさせた
「うう、そんなに怒んなくてもいいじゃん、ケチ」
そうか、そんなに、二人で寝たかったのか、ずっと、わざとじゃないとはいえ、突き放してしまったのかもしれない。
「美波、今日、夜も一緒に寝る?」
「え、いいんですか?お姉様!」
「もちろん、てかさ、美波ー、あっさり起こしてくるから、普通に朝かと思ったけど、まだ5時じゃねーか!」
まったく、どんだけ遊びたいんだよ、休日5時起きって、早すぎるだろ、まぁ、そんなとこもかわいいからいっか。
「もうちょい寝たら、遊ぼっか、明るくなったらね」
「はい!もちろんです、お姉様」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます