第5話 クシナダヒメ×駄菓子屋
あ、こんなところに、駄菓子屋なんてあったんだ、散歩をしながら、見知らぬ、駄菓子屋を見つけて、気になって、入る
「あのー、誰かいますか?」
中に入ってみるが、誰も居ない、ふつう、かわいいおばあ様が居るものだが、全く見当たらない、しかしお菓子はいっぱいある。しかし、この状況は、なかなか困ったものだ、一体どうやって会計をするのだろうか。このままでは、お菓子が買えない。あ、まさかこれは最先端のセルフレジというやつか、きっとそうだ、あれ、でもレジも見当たらないなー。困った。
「あれ、こんなおんぼろ駄菓子屋にこんなに若い人が来るんだな」
店の奥の方から、30代前半の男の声が聞こえてくる、あれ、おばあ様は?
「あ、あの、おばあ様は?普通こう言う店には、おばあ様が居るものでしょう?」
「おいおい、そんなアニメじゃねーんだから、別に若いカッコいいお兄様だって出てくんだろ」
そうなのか、このお茶らけた男は、まさかの店主なのだ、それにしても、口調がなんともうざい。
「そうなんですね、てっきりおばあ様が出てくるのかと思っていたので、こんなおじさんでがっかりです」
「おおおい!まだ俺は、28だ!てか、お前、よく初対面にそんな口きけるな、そんなんじゃ、社会でやっていけないぞ」
「いいんです、私だって、人を選んでこういうことするんです、おばあ様に会いたかったのに」
「てことは、お前、俺の事なめてんのか、それに、お前、おばあ様、おばあ様うるせえんだよ、おばあちゃんっ子か」
な、なぜ、ばれた、私が、自分のおばあちゃんだけでなく、世の中のおばあちゃんが好きということが。言い過ぎたか。
「べ、別に構わないでしょ!あんたに関係ないんだから、そうよ、おばあちゃんっ子よ!」
「へぇー、そうなんだ、いいこと教えてやろっか、今日はばあちゃん出かけてっけど、ここのみせ、普段は、ばあちゃんがちゃんと店番してんだぜ、どうだ、おばあちゃんオタクのお前には、嬉しい情報だろ!」
な、なんと、本当なのだろうか、本当なら、また後日来て、見てみたい、駄菓子屋のおばあちゃんなんて、絵にかいたようなおばあちゃんに違いないわ。
「ほ、ほんとうなの?ほんとうならまた来るわ、それと、お前とか、オタク?とかそういう呼び方はやめて、ちゃんと、名前があるんだから」
「へぇー、名前、知らないおじさんに教えてくれるの?まぁ面白いやつだから、知りたいと思ってたから、聞いとくか」
「もう、変態おじさんなのね、いいわ、教えてあげる、私の名前は、
「はいはい、お姫様ね、覚えときまーす」
今度、ちゃんと来なきゃ、ちょっと楽しいかも
——―――——―――——―――――その日の夜
「ん?櫛田って、まさか、櫛田財閥の?ま、そんな訳無いか」
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