第7話 謁見

 仰々しい出迎えに私の体は完全に硬直してしまった。

 どことなく周りの空気も張り詰めた感じがする。


(ど、どうすれば……)


 点検の時みたいに「なおれ!」とか、有名なお奉行さんみたいに「おもてをあげい!」とか言わないといけないのか?私が!

 とてもじゃないが、声を出すこともままならない状態だ。


「皆さん、頭を上げなさい。神子さまが怯えていらっしゃいます」

 セクリアさんが張り詰めた空気を割くように威厳たっぷりに声をあげた。

 

 その声に促され、皆の頭が上がる。

 神官、騎士、魔術士の揃い踏みだ。

 マンガやアニメでしか見たことのない光景が目の前で繰り広げられている。

 これはかなり心躍るな……。


「さあ、チホさま。参りましょう」

 柔らかな声が私だけに聞こえるように降ってきた。

 彼のふんわりとした笑顔を見た途端、私の緊張して強張っていた体がふわりとほどけていく。

 この笑顔こそが彼の最大の魔法だ。


 私がリラックスしたことを確認し、改めてセクリアさんが歩き出したので、私も後について歩き出した。


すると、お迎えの中から一人の騎士が小走りで私たちに近寄り、小さく会釈をすると

「司教様、我らも玉座の間へご同行いたします」

と、申し出た。

 

 30代半ばくらいのガッチリとした体格の男性。

 彼だけは他の騎士とは騎士服が若干違っていて、装飾が豪華だ。


「ありがとうございます、騎士団長殿。では一緒に行きましょう」

 どうりで身なりが他と違うわけだ。

(やっぱり、騎士団長だったか)


 騎士団長は私の方を向き、ピシッと背筋を伸ばし

「神子殿、私は王宮第二騎士団の団長を務めております、ジオルタと申します」

と言って深く腰を折り丁寧に頭を下げてきた


「チホ・タカハラと言います。よろしくお願いします」

 私も騎士団長さんに正対し頭を下げた。


「チホさま、国王様がお待ちです。お急ぎを!」

 先を行くセクリアさんが私の名を呼ぶので、そばに行こうと走り出したのだが、その一歩を踏み出した瞬間


「お待ちください! 司教様!」

 かすかかな怒気を含んだ団長さんの低音ボイスが響いた。


(え、何!?)

 恐る恐る団長さんの顔を見ると、目に怒りの色がありありと表れている。


「どうかなさいましたか、団長殿?」

 セクリアさんは動揺することなく、いつもどおりの柔らかな口調で問いかける。

 私は二人に挟まれ、両者の顔を見比べることになってしまった。


「恐れながら申し上げます! いくら司教様といえど神子殿を名前で呼ぶなど、あまりにも失礼極まりない!」 

 その声は強い怒りに満ち、声量も大きくなっていた。

 一般人だったら怯えてしまうだろうが、私にとってはよく聞く声音だ。

 

(なんだ、そんなことか)

 私はホッと胸を撫で下ろした。


「いいんです。私が名前で呼んで欲しいとお願いしたので」

 私は団長さんの方を向いて、安心した気持ちから、つい軽い口調で言ってしまった。


「団長さんも私のことはチホと呼んでください」

 騎士とは忠誠心の強いイメージがある。簡単に「はい、わかりました」とは承諾してくれないだろう。


「ですが!!」


(あ〜、やっぱり否定してくるかー)

 困り顔でセクリアさんに助けを求めようと目配せすると、

 彼は優しい微笑みを私に向け、暗に「大丈夫ですよ」と言っているかのように頷いた。


「チホ様は神子という肩書きで判断される事がお嫌なのです。一人の人間として見て欲しいというお気持ちが大変強く、私も困惑いたしましたが、チホ様の熱意に負けてしましました」

 セクリアさんが「あなたも諦めなさい」というような、柔らかい笑みを団長さんに向ける。


「そうそう。団長、こいつは神子様なんて柄じゃない。なぁ、チホ」

 馬車の御者台から飛び降りたカラが相変わらず「フッ」と笑って言う。


「レイーニア! お前、なんて失礼なことを!」

 団長さんがカラを睨み𠮟責するが、カラは全く聞く耳を持っていない様子だ。


 そういえばカラは第二騎士団って言ってたっけ。

 団長はカラにとっては上司に当たるのに、完全にタメ口だ。


「レイーニア副団長も名前で呼んでいらっしゃるのですから、団長殿も名前でお呼びになられてはいかがでしょうか?」

 セクリアさんが最後の一押しをする。

 三人からの圧力に団長さんがたじろぎながら


「ほ、本当に良いのですか?」

 困惑顔の団長さんが私に問うてくるので

「はい! チホと呼んでください」

 私は笑顔で、はっきりと伝えた。

 

 団長さんはしばらく無言で思案した後

「申し訳ございません。やはり名前でお呼びする事は憚られますので、タカハラ殿と呼ばせていただきたく存じます」

 団長はやや頬を赤らめ恥ずかしそうに苗字を呼んだ。

 まあ、忠誠心の強い騎士団長に苗字で呼んでもらえたら御の字だ。

 神子と呼ばれるよりもずっと心の距離が縮まる感じがする。


「よろしくお願いします!」

 私は再びにっこりと笑ってみせた。


「それでは、参りましょう」

 再びセクリアさんが歩き出し、私は軽く走って、その背後について行く。

 

 騎士たちは団長さんとカラを先頭に、私の後ろをついてきた。

 

(そういえば、カラ……さっき副団長とか言われてなかったか!? あれが!?)

 

 チラリと後ろを振り向くと、何も考えてなさそうな顔をしたカラが団長さんの横を歩いている姿が目に入った。

 更にその後ろに見える玄関では、神官と魔術士たちが立ち止まったまま王宮内を見つめている姿が見える。

 


 王宮の廊下は床も壁も真っ白な石造。アーチ状の柱が何本も並び、大きなガラス窓が自然光を取り込み、室内とは思えないほど明るい。

 窓一つないうちの警察署の廊下とは大違いだ。


 あの無機質で安っぽい壁板と、そこにベタベタと無造作にはられた指名手配や行方不明者などのポスターの数々……。

 はがしたポスターのセロファンテープが残ったままになっていて美意識のかけらもない。そもそも警察に美意識を求めることが無駄なのだが……。

 

「はぁ……」

 今更ながらに自分が働く職場環境のダメダメさを思い出し、ため息が漏れた。


「着きましたよ。この扉の向こうが玉座の間です」

 セクリアさんの声に俯いていた顔をあげると、目の前に大きく重厚な雰囲気を漂わせた木製の両開き扉があった。


 私としては、はっきり言って謁見なんて必要ないと思っている。

 謁見している時間を穢れの知識を増やしたり、浄化の力や自身の戦闘力を高めることに充てたいのが本音だ。

 

 私は1日でも早く穢れの根源をぶっ倒して、元の世界に帰らねばならんのだ!

 それなのに、王道RPGゲームのように選ばれし者が旅に出る前には王様に謁見しなくてはならないとは、実に無駄なことだ。


 とりとめもない事をぼーっと考えていると、重厚な扉が音を立てて、ゆっくりと開いていく……。


「うっわぁ〜」

 扉の先には、子供の頃に憧れた風景が広がっていた!


 玉座の間は体育館くらい広く、床は寄木細工の様。壁は豪華な装飾が施され、上を見れば見事な天井画。煌めくシャンデリアがいくつも垂れ下がり豪華絢爛!

 前方には数段の階段があり、最上段には玉座が鎮座していた。

 そこには王冠を頭に乗せたセクリアさんくらいの年齢の男性と、宝石が散りばめられたティアラを頭に飾った王様より少し若い女性が並んで座っている。

 きっと、この二人がこの国の王と王妃なのだろう。


「チホさま。どうぞ先へお進みください」

 セクリアさんに促され、ゴクっと唾を飲み込んでから、私はゆっくりと歩き出した。

 

 一歩、また一歩と王と王妃の元へ歩みを進めていたところ、逆に王と王妃が立ち上がり玉座から降りると、私の前までやって来た。


「カタスシアから話はきいている。神子よ、あなたにお越しいただけた事、心より感謝いたします」

「私からもお礼を言わせてください。神子、来てくれて本当にありがとう」

 なんと! 王と王妃が頭を下げるではないか!!


(えっ!! 王様とかって座ったままで偉そうに話たりするんじゃないの!?)

 考えていた王様像と異なりすぎて、あまりのことに心臓がバクバクと暴れ出した。

 しかし、ここで取り乱すわけにはいかない。


 二人がゆっくりと頭を上げ、姿勢を戻す。

 私は平静を装って二人に視線を向け

「チホ・タカハラと申します。私に課せられた任務、必ず完遂してみせます」

と、言い今度は私が頭を下げた。


 私がこの世界に連れてこられたのは、この世界に蔓延る穢れを消し去るため。

 その任務は決して忘れてはいない。


「心強い言葉、誠に痛み入る」

 王の言葉に私は頭を上げた。


「現在、国内の穢れの状況は悪化の一途を辿っている。怪物が市街地に出没する事例まで出てきてしまった」

 王は苦渋に顔を歪め、王妃もまた悲し気に目を伏せる。


 穢れは今この瞬間も世界を蝕んでいっている。悠長に謁見なんてしている場合なのか?

 今まさに穢れ人が生まれているのではないのか?


 私の中にイライラが募っていく。


「しかし神子にお越しいただけたのなら、もう安心だ」

 そう王が言うと、王と王妃の表情が一気に晴れる。


「神子の力の素晴らしさは十全に知っている。穢れを消し去る事のできる唯一の力」

 王が隣にいる王妃の方を愛しむように見つめ、王妃も応えるように微笑む。


「ここにいる私の妻も別の世界からきた神子だったのだよ」


(えっ!!!!!)


 王の隣でにこやかに微笑む王妃を思いっきりガン見してしまった!


「40年ほど前になるかしら? 私もあなたと同じように別の世界からこの世界にやって来たの」


 おい! ちょっと待てい! 40年くらい前に既に神子として召喚された者がいるにもかかわらず、穢れが蔓延しまくっている今の状況ってなんなんだ!!!


 状況が全く読めないが、何か腹立たしい嫌な予感がする。

 こういう時の私の勘は意外と当たる……のだ。

 私は恐る恐る、二人に言葉を投げかけた。


「神子がいらしたのに、世界はなぜ今のような状況になっているのですか?」

 二人は互いの顔を見合わせて微笑みあった後、私の方を向いた。


「話すと少々長くなるのだが、聞いてくれるか」

 目を爛々と輝かせる王の顔には「話したい!」と書かれていて、話を振った手前「結構です」と断ることができそうもない。


「……はい」

 後悔先に立たず。

 仕方がなく私は小さく返事をした。


 王は満足げに目を細め何度も頷き、王妃に目配せをした後、ゆっくりと話し出した。


「王妃が神子としてこの世界に来たのは彼女が17、私が20の時だった」

 感慨深げに王が語り出す。


(え、王妃が召喚されたところから始まるの!? マジか……)

 これは、かなり長くなるぞ……。


「歴史書に記されし神子が遣わされたことに王宮の皆が歓喜したのだが、初めて会った時の彼女はひどく暗い顔をしていてな」

「当時の私は見知らぬ世界に連れて来られた事もさることながら、家族や友達と離れてしまったことがとても悲しくて浄化どころではなかったの」


「王宮に来てからのリーンは毎日自室に閉じこもり、塞ぎ込んでは泣いていた」

「リーン?」

「私の名前よ。ちゃんと名乗っていなかったわね。ごめんなさい。私はリーン・レニというの」

「はぁ」


「我々はリーンに神子として活動してもらうために、彼女の悲しみを消そうと努力した」

 

 17歳の女の子だったらそりゃ悲しいだろう。

 王妃は元の世界で家族や友人に囲まれて楽しく、幸せな暮らしをしていたとみえる。

 親の庇護下で何不自由ない生活をしていた少女に「異世界を救え」なんていう重責をいきなり押し付けるのは酷というものだ。


「リーンを励ますために、たくさんの贈り物を送ったよ。王宮内で演奏会や舞踏会なども催した」


 なるほど、王妃は結構な期間、神子としての活動を始めずに引きこもっていたんだな。

 これはジュライもかなり気を揉んでいたことだろ。


「やがて建国記念の日が来た。この国一番の祝日だ。国中がお祭り騒ぎになり、町の至るところで多くのイベントが催される」

「王宮内が浮き立っている事には気づいていたの。建国記念の日ということは知らなかったけれど」


「一年に一度の事だから彼女にも見て欲しくて、皆で彼女を町に連れ出したんだ」

「皆に「建国記念で町ではたくさんの珍しいイベントが開かれているから見に行こう」と誘われ、断りきれなくて初めて王宮の外に出たわ」


 その日の事を思い出すように彼女は瞳を閉じると、王の顔が引き締まった。


「そして、彼女はそこで初めて穢れ人と対峙することになった」

 王が一瞬だけ視線を王妃に移した。


「人々は逃げ惑い、町はとても祭りどころではなくなった」


 ゆっくりと瞳を開いた彼女もまた、表情が引き締まっていた。

「初めて穢れ人を目の前にした私は怖くて体が震え、逃げるどころか全く動くことができなかったの」


「町に現れた穢れ人は幼い子どもを持つ母親だった。「ママ! ママ!」と母の元に行こうと泣き叫んで暴れる子供を男が必死に抱き止めていたよ」


 王妃は自分の心の声を聞くかのように、両手を重ねて胸にあてた。

「その時やっとわかったの。あの母親を無事に子どもの元に返すことができるのは私だけなのだと。自分のやるべき事がはっきりと見えたの」

 王妃の目に力が宿った。


 王妃とは反対に私の目には非難の色が滲んでいた。

(この人、自分の役目に気付くのに何ヶ月かかったんだ!? その間に多くの穢れ人が生まれ、多くの人が悲しみ苦しんでいた事をわかっているのか!)

 腹が立つ気持ちを鎮めるために、グッと拳を握った。


「幸い、町には私の他にそこにいるセクリアと私の兄上も一緒に来ていたので戦力は申し分なかった」

 王がセクリアさんに目を向けたので、私もつられて彼を見ると、いつもと変わらない穏やかな笑みを湛えている。


「そして私は初めて浄化の力を使ったの」

 彼女は自分の手のひらを愛おしそうに見つめる。


「浄化完了後、周りの人々からは拍手と歓声が上がり、とても感謝され讃えられたわ。穢れ人だった母親や、その子供にもとてもとても感謝されたわ」

「その日からリーンは神子として活動するようになったんだ」

 王と王妃が互いの顔を見合わせた。


「当時はまだ穢れの力が弱くて穢れ人は今ほど凶暴ではなく、感染力も非常に弱かった。浄化は順調に進んでいたのだよ」

「穢れの怪物も存在していなかったの」


 王妃が微笑みながら覗き込むように王の方を向いた。

「遠くまで浄化をしに行く事もあったわね」

「そうだったな。求められれば他国へも行った。彼女は神子として実に精力的に活動し、穢れ人を次々と救っていった。その姿はまるで天使のようだったよ」


 思い出に陶酔しきった王の顔を見て、私は「はいはい」という呆れた気分にしかなれなかった。

 

 もういい加減、昔話はいらないんですが……。

 王妃という神子がいたのに、現在も穢れが蔓延ってる理由はいつ聞けるんだ?

 

「当時、王子だった私は精力的かつ、献身的に人々を救う彼女に恋心を抱いてしまってね、交際を申し込んだんだよ」

 

 ああ、これは本題から完全にズレたノロケ話に変わったな。


「彼は王子の身でありながら率先して危険な任務をなさってくださいました。私は幾度も助けられ、励まされました。私も自然と彼に心惹かれてしまいましたの」

 昔のことを思い出して、ほんのり頬を赤らめる王妃は乙女のように実に可愛らしかった。


(それ、絶対わざとだと思いますよ〜。あなたの気を引きたいから率先して危険な任務について行ったんだと思いますよ〜)

と、ついつい邪推し、白けた顔になってしまう


「私が彼女に結婚を前提に交際を申し込んだら、快く受け入れてくれたのだ。あの時の嬉しかった気持ちは昨日のことのように思い出せるよ」

「私もです。あなたが私の事を想ってくださるなんて、夢にも思ってもみませんでしたから、とても嬉しかったですわ」


 はっ! これは、私の嫌な予感的中!!

 異世界召喚あるあるの一つ__

 乙女ゲームの王道「世界救助よりも恋愛成就最優先」パターン!


 ジュライがアラフォーの私を連れてきた理由はこれか!

 恋愛にうつつを抜かすことがない。いや、正確には恋愛にうつつを抜かしたくても相手が言い寄って来づらい年齢の女。

 よって浄化に専念し、無事に世界が救われる。

 くっそ……! そういうことかっ!!

 すごい騙された感というか、敗北感を感じる。


「正式な婚約発表と同時に、彼女は浄化の力を神に返還したのだ。彼女の役目は神子ではなく、私の妻となったのだからな」

「もう、あなたったら……」

 王妃が頬を赤く染めて、パシッと王の腕を軽く叩く。

 王は「ワハハハ」と照れながらも嬉しそうに笑う。


 なんだ、このバカップルは……。

 あー、聞いた私が馬鹿だった。帰りたい……マジ帰りたい……。


 しかし、穢れが今も継続的に現れている理由は分かった。

 王妃が途中で職務放棄をして、穢れの根源を浄化しないまま神子を辞めたからだ。

 しかも浄化の力もなくしているときた。


「浄化の力を返還し、神子がいなくなった事に対して、国民は不満や反感を持たなかったのですか?」


 穢れは存在したまま肝心の神子がいなくなった。

 これって、暴動が起きそうな気がするんだけど……。


「幸いにしてそのような者はいなかった。彼女に救われた者が多くいたからだろう。彼女の活躍で穢れ人の存在も減り、穢れの力も随分弱まっていたからな」


 完全に無くなったわけではないが、それなりに安全には暮らせるようにはなっていたということか。

 ただし、根源を絶たなかったことが現在の惨状を招いていることは間違いない。


 王は再び王としての威厳をまとい、私の事をジッと見据えた。

「神子であるタカハラ殿にここまで足を運んでもらったのは、王妃から浄化の方法を伝授するためだ」


「え!?」

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