9話

☆☆☆

 由香side

「もしもし……ん。

 好きだからアピッてんじゃん」


 いま電話してるのは

 由香の小学校からの親友。

 今はあんまり行動はしないけど

 恋愛に関して相談することもおおいかなぁ

 だって説得力あるし。

 今回も詳しく言ってみる。

「いま狙ってんのは、同じクラスで、すっごくカッコよくって……」


 指折りいいとことを数えると両手でもたりないよ。

『それは……クン?』

「ウフフ。彼って成績優秀だよね。由香ねぇ、頼れるヒトが好きなの。それにちょっと進展もあったしね」

 すべてを話し終えると親友が言ったことは簡潔だった。

『ホンキなの?』

「今まで戯言言ってきたけど今回はマジ」

『そっか。じゃわたしは由香を応援するよ』

「は? だって学校じゃ……」

『いいの。昔からの付き合いを大事にする派なの』

「ありがと」

 かなり心強い味方ができた。

 感謝しながら教室に戻った。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る