*第80話 黒鉄の城
デカシーランド全域に広がった反乱の炎に対して、
遂に本腰を入れて鎮圧に乗り出した帝国は戸惑いを隠せなかった。
確かにデモ隊は居た、しかしそれだけだ。
武器も無く、強力な魔法を使う精霊師も居ない。
プラカードをもって抗議する民衆は、
帝国軍の姿を見ると一目散に逃げて行く。
夜を徹して
にも拘らず、昨日はこの部隊が壊滅した、
一昨日はあの施設だったと確実に被害が広がって行く。
真夜中に繰り広げられる
風の様に跡形もなく消える
目撃者の証言は正気とは思えないものばかりだった。
「ワイは見たんや!ピッチピチの薄い布切れを来たエロい女が
イノシシに跨って叫びながら走り廻っとったんや!
あら痴女やで!間違いないわ!」
「パンツや!パンツが食い込んどったんや!前も後ろもやで!」
「めっちゃ可愛い子やねん!
ニコニコしながら爆撃しよるねん!
えげつないわぁ~!あらヤバイでぇ~!」
カルアンは誰の記憶にも残らなかった。
一体何が起こっているのだ?
帝国の調査官は報告を
こんな内容を上に挙げたら俺が処分される。
帝国は官僚社会の弊害が
***
「秘密基地が欲しいわね!」
秘密戦隊には秘密基地が無いといけませんわ!
「
「えぇそうよシモーヌ、なんとかなりませんの?ルルナ。」
「まぁ~簡単な隠れ家程度なら可能ですねぇ。」
「仕方が無いですわね、お任せするわ。」
「秘密基地っぽい
そういってルルナが精霊歌を
チャンッ♪チャチャッ♪トン
チャンッ♪チャチャッ♪トン
『
庭の池が真ん中から割れて左右に開きましたの!
中から
挿絵:https://kakuyomu.jp/users/ogin0011/news/16817330661467447755
「小さいですわね・・・」
近くで見たら物置小屋くらいでしたわ。
上の方が縮小サイズで作られているから遠目では立派に見えますの。
遠近法ですわね。
テーマパークで良く使う手法ですわ。
「池から出て来る所を
まぁ凄いと言えば、凄いですけれど。
「スーパーロボットは出せませんの?」
ナントカパイルダーでドッキングするみたいな。
「動かないから意味が無いですよ。」
あぁ~そうでしたわね~
作り方なんて想像も付きませんわね。
「
「実際に作ったら、歩くだけで自己崩壊するお人形よ。」
「うわぁ~言っちゃった~」
機械工学はそんなに甘くはありませんわよ!
「へぇ~そうですかぁ、知らんけど。」
「あのぉ~それでぇ、こないだの話ですねんけどぉ」
「嫌ですわ。」
「そんなん言わんと、お願いしますわ師匠ぉ~」
誰が師匠やねん!ですわっ!
ヨイトセ~ノ コーラセッ!ですわ。
レジスタンスのメンバーに加わって欲しいとお願いされましたの。
そんな面倒臭い事は真っ平御免ですわ。
「私は通り
只の暇つぶしですもの。
「
「お好きになさいなシモーヌ。」
「
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