詩:とりとめのないもの【1】バカすぎる歌

普段は口にしかしないけど 手紙を書いてみたくなって でも愛してるよって どんな字だったか忘れた


君は笑ってバカだねって

愛って字が変になってるよって


頭の中の辞書はすかすかなのに 知ったかぶりをしてるんだ

自分で考えた単語みたいに 君の耳元で囁いてるんだ


普段は会話として言うけど 弾き語りしてみたくなって

でもギターの楽譜が どれかわからん


君は笑ってバカじゃんって

ウクレレの譜面買ってるじゃんって


音楽の基礎なんて知らないくせに シンガーのふりをしてるんだ

自分で考えたメロディみたいに愛を耳元で歌ってるんだ


将来のことなんてわからないのに 幸せになると思ってるんだ

今から考えるプロポーズの 言葉もなぜだか自信あるんだ


バカだろ

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