短歌:とりとめのないもの【2】好きがいっぱい

二歩先を歩くあいつのやわらかな茶色の髪にそっとふれたい



好きという気持ちがこっそり家出して放課後ピアノの鍵盤歩く



僕だって押し入れの中が好きなのになぜか勝手に青いタヌキが



恋愛のマニュアル読むのはもうやめた好きならあたしは自由にやるわ



まだ小さいせいかな「好き」を綿菓子のように飲み込み消せる気がする



つまらない日々にはつまりつまらない私のすべてがつまってるんだ



好きな人あの子に取られそうなこの関係の和は180°



全力で走り抜けたら君がふとふりかえるような風になりたい



クリスマスイブは優しい雨が降り別れ話にちょうどいい日だ



さあここが別れ道だよもう愛はあげられないよ強くなれよな

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