第69話
「はじめまして、ケイトちゃん。」ダンフォース皇子が、微笑んでいる。
「初めてお目にかかります、ダンフォース皇子様」と言って、頭を下げた。
「そんなに、畏まらなくていいよ、君は、晩餐会に来なかったね、会えるのを楽しみにしていたんだけど。」ずっと、見つめながら、微笑んでいる。
(ダンフォース皇子の瞳、皆が言っている瞳と違う、瞳の中心だけじゃない、周りの金の輪の中に星の形で金色になってる。中心と周りだけじゃない。全体的に金色になっているのに、聞いていた話と違うのは、どうして?)
「
「そうだったんだね。ケイトちゃんに、会えてよかったよ。」
「
「ケイトちゃん、頭を上げて、カルヴィンから、ケイトちゃんの話を聞いて、どうしても、会ってみたかったんだよ。会えてよかった。」微笑んでいる。
「ダンフォース皇子、まだ魔法学園の見学の途中です、授業の邪魔になりますので、後ほど、時間を作りますので、見学の場所での見学をお願いします。」
と訝しそうにスチュアート王子が言った。
「そうだね、ごめん。つい、話したくなってしまって、状況を忘れていたよ。魔法を見させてもらうよ。ケイトちゃん、頑張ってね。」と言いながら、見学の場所に戻って行った。
「スチュアート王子、さっきのは、どういう事ですか?ダンフォース皇子は、
防音結界を張ると、スチュアート王子が、結界の中に入ってきている。
「ケイト、違うよ、僕ではないよ、カルヴィンが、連絡したのだろう。
僕には、カルヴィンが、報告を止める事はできないからね。」
「だから、わざわざ、魔法学園の見学ですか?手が混んでいるますね。」
「仕方がないだろ。カポーティブレナン王国から第二皇子の要望だったんだから。」と、少し大声になりながら、言い放つ。
「それにしても、王子、後ほど、時間を作るって言ってませんでした?」
「言ったよ、マティーにも連絡を入れているよ。悪いけど、一緒に会ってもらえるかな。」
「マティー様も、一緒ですよね。」
「そうだ。」少し、嫌そうに返事をした。
防音結界の練習が、丁度終わり、魔法の授業が、終わった。
授業が終わり、教室に戻ると、王子もカルヴィンも教室にはいなかった。
他の生徒達から、スチュアート王子と二人だけの防音結界に入っていた事や、ダンフォース皇子が、わざわざ、
「どうして、あなたの所に行ったのよ。皇子達と何を話したのよ。」
「何故、スチュアート王子が、貴方と一緒に防音結界の中にいるのよ。」
と矢継ぎ早に言ってくる。
ブラッドが、教室に入って来ると、
「おーい、もういいか。」と一言声を出すと、皆が席につき始めた。
「さっきの、授業だが、ダンフォース皇子が、授業の途中で、練習場に入ったから、急遽、防音結界の練習にしたんだ。
攻撃魔法の練習だと何かあっては大変だしな。
スチュアート王子が、ダンフォース皇子に見学場に戻って貰う為に、ケイトの所に行った、急遽変わった防音結界の中に入ってしまったという事だ。
後、ダンフォース皇子は、ケイトの父親が、カポーティブレナン王国との境の森で、魔物に襲われた事を聞いて、状況を知りたかったようだ。
君らも、少しの事で、騒がなくてもいいじゃないのか?」と言ったら、誰も何も言わなくなった。
カポーティブレナン王国からの見学などの一連の行事が終わった。
(やっと、カポーティブレナン王国からの使者が、全て帰ると聞いたわ。後ほど時間を作るって、王子が言っていたけど、忙しかったのね。
ダンフォース皇子は、優しい感じだったなぁ。)
「ケイトさん、スチュアート王子様からの、呼び出しが来ていますよ。」とハンナが、言ってきた。
「呼び出しですか?」
「そうです。明日、王宮へ来るようにとの事です。
バクスター公爵様もご一緒にとの事です。
公爵様から頂いた、ドレスを着ていかれますよね。」と微笑んでいる。
「そうよね。マティー様から、晩餐会に来ていく様に貰ったのだけど、行かなかったからまだ、着ていないのよね、でも、晩餐会でもないのに、どうかしら、おかしくない?」
「あの、ドレスなら、大丈夫だと思いますよ。アクセサリーを付けなければ、使えるますよ。」
「そう、それなら、着ていくわ。マティー様が、喜ぶと嬉しいわ。」
(マティーも一緒に、王宮に呼ばれたのなら、ダンフォース皇子と会う事よね。
カポーティブレナン王国からの使者は、全て帰ると聞いていから、その前に、会う事になるのよね。どんな話をするのかしら。)
次の朝、早くから、ハンナは準備をしてくれた。髪は、ハーフアップにせずに、髪を下ろし少し纏めた感じにした。
「ケイトさん、晩餐会でないので、ハーフアップにしませんでしたよ。
それに、髪の色とドレスの色が同じなので、少しは目立つでしょう。」と微笑んでいる。
「そうよね。マティー様の色のドレスに、髪の色も同じだから、少しはずかしい感じよ。」
「最近では、瞳の色も、似ているので、親子に間違われてもおかしくないですね。」
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