第58話
「ブラッド、お前からマーぷと言われたくないな。」と苦笑いをしている。
「じゃあ、マティー、今回の魔力の枯渇は、学園側にも落ち度がある、すまなかった。ケイトの魔力量を把握出来ていなかった事と、そして、魔法については、中級魔法は本だけの知識だった事だ。
マティー、俺たち貴族はさ、学園に入る前には、実際に魔法を使って、練習し、自分の魔力量をある程度は知っているよな、ケイトには、それが無くて、実際の魔力量を知らなかった。」
「まあ、僕も、ケイトと
「そうだな、所で、マーぷ、ケイトに何か変化があったのか?」
「お前なぁー、変化?そんなの無いよ。そんの あるかよ
あっても困るよ。」
「マティー、何か気になる事があるのか?
有れば教えて貰えるか?これからの事もあるからな。」
「これからの事?魔力の枯渇の事それとも、暴走の事か?」
訝しげに言う。
「魔力の枯渇は今回が初めてだ、魔道具である程度はコントロールしいたようだし、今は全てを外しているからな、判らないと言うのが本当だ。」
「ケイトに小声で、聞いたのはなんだろうな?愛の告白?この部屋に俺もいたんだ、教えろよ。マーぷ」
「ブラッド、さっきから、いい加減にしろよ。まあ、気のせいだと思うのだが、ケイトの瞳の色が、少し薄くなった気がしたんだ。ケイトに聞いたのは、瞳の色が薄くなって、見えずらいかも、と思ったけど、違ったみたいだよ。」
「そうか、マティーが言うんだから、俺たちも少しは、気にするようにするし、ケイトも、何か体調に変化あったら、教えてくれ。すぐに対応するから。
マティー、後は、学園側で対応するから、引き取ってもらおうか。」
(魔力の枯渇かぁ、もう少し考えて、行動をしないと、大変だわ。
中級魔法を少し使っただけだと、思ったのよね。
を使った時の方が、魔力量を必要としははずなんだけど。
また、身体がだるいわ。防音結界は、今日は止めておこう。)
次の日の朝、少しだけ、身体の怠さは残っていた。
防音結界をしていない為、侍女達の朝の忙しい足音や、声が聞こえる。
(そうよね、今日も学園があるから、侍女達は忙しいのよね。
今日は休みを貰っているから、もう少しだけ、寝ても良いかな。)
と、思いベットで、横になり、瞼を閉じると.意識を手放す。
トントン。
ドアを叩く音がする。
「ケイト、大丈夫か?入るぞ。」ブラッドの声が聞こえた。
「少し、待ってください。」
(いつの間にか寝ていたのね。)
と言っている間に、ドアが開けられた。
ドアの所に、ブラッドとスチュアート王子が立っている。
「すまない。王子とケイトの事を話していて、学園が休みにしたが、食事はどうしているのか、と心配になって、来てみたんだ。食事はどうした?」
ベットで横になっていた身体をお越し、
「心配いらないですよ。食べたい時に、食堂に行きますから。」と言いながら、ベットから、出ようとした時に、スチュアート王子が、「そのままでいいから」
と、声をかけてくる。
「 そのままでいいから、少し、話をしても良いかな。」と、優しい笑顔をむけてくる。
(腹黒王子、雰囲気が違う、何?裏があるのかな?それに、
スチュアート王子とブラッドが部屋に入ってきて、防音結界を施している。
「ブラッドから、聞いていると思うが、今回の一件は、犯人の目星はあるが、こちらとしては、手を出す訳に行かない・・・すまない。」とスチュアート王子は、良い、
(マティーが、目の色が薄くなっているって、言っていたけど、見えるのは、今までと変わらないし、大丈夫よね。魔力の枯渇で、瞳の色が薄くなるって、話しを聞いた事も、本で読んだ事も無いのだからマティーの気のせいよね。でも、身体がだるい。)
スイュアー王子の表情が、変わった。
「瞳の色が変わってるよね。昨日の火球ほ他の魔法?ブラッド、報告はなかったぞ。」
ブラッドも、私の顔を覗き込んだ。
「昨日よりも、瞳の色が・・・・」
「ブラッド、昨日の報告では、火球だけたっだよな。」
「王子、そうですよ。火球以外の魔法はありませんでした。攻撃の設定の変更をソフィア嬢が行っただけですよ。魔法は、それ程、使えませんよ。
それよりも、ケイトの瞳の色は、昨日よりも、色が、薄くなって?
瞳の色の変化?そんな事はないはずだが、おい、ケイト、どうした?」
身体がだるかったが、そのままベットに倒れ込んでしまった。
(しまった、腹黒王子の前で、失態だ。身体を早く起こして、詫びないと、身体が思うように動かない。魔力の枯渇のせいなの?)
「ブラッド、どうなってるんだ?魔力の枯渇だけか?」
「いや、違いますね。ケイトの体内で、魔力が暴れている状態みたいです。
引き金は、昨日の出来事でしょうね。・・・・・・・」
そのまま、意識を手放してしまった。
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