第33話
「ケイト、ここまで話せば、解るよね。」
(覚えているわ。自暴自棄になって、やけ酒して、お酒が足りなくて、買いに行く途中で車に跳ねられて・・・寒くて眼が覚めたら、赤ん坊になってたのよね。それから全て、覚えているわよ。
バードとレスから、大事育ててもらい、マティーからも優しく大切にしてもらっているし、村の人達からも、親切にしてもらっている。)
「
「そうだよ、ケイトの事だよ。
そして、この事を話さないといけないのは、ケイトの魔力量が多いからなんだ。
今まで、バードやレス、ギル村長には、魔力量について、話していないよ。ケイトが、身に付けている、魔道具につていもね。」
「マティー、魔道具については、私が話すわ。
アクセサリー制作のエマではなくて、魔道具士エマなの
これでも、王都では有名な魔道具士なのよ。」
「エマさん、魔道具士ですか?今、俺達が作っているアクセサリーの土台は・・・・」と、バードが口を開いた。
「勿論、魔道具の一部として使っているわよ。」とニヤリとした。
「最初はね、マティーが、魔力を吸い取る魔道具を探していた時に、王都でも有名な魔道具を取扱う私の店に来たの、たまたま、知り合いだった、だけなのよ。ただ、元カノじゃないからね。
その時は、魔力を吸い取る魔道具って、囚人にする手枷くらいしか無かったの、普通はね、魔力を補給する魔道具はあるのだけど、そんなの無理って、最初は断ったのよ。でも、マティーからね、ケイトちゃんの話を聞いて、興味も湧いたの。だから、魔道具を作ったてみたのよ。」
「エマさん、魔道具で、魔力を吸い取っているから、魔力がないんですよね。大丈夫なんですよね。」とバードが、眉間に皺を寄せ必死に、肯定してもらうように言う。
エマは、静かに頭を横に振り、
「魔道具で問題は無かったら、話しませんよ。
今、ケイトちゃんが、身に付けている、魔道具は2つ、髪留めとペンダントです。
両方のアクセサリーに付いている魔石は、今の所は魔力を吸い取ってますが、この魔石は、小さくても、魔力を溜める量は、多いはずなの。」
「アクセサリーに魔石をつけてもらっていたのですね。」とレスが、ぽつりと言った。
「魔石事態に魔力を取り込ませる、ただ、子どもの体に影響がない様に、取り込み過ぎずに作った魔道具なのよ。でも、魔石にも、取り込める魔力量の限界がある、たまに、魔石から、魔力を放出していれば、問題は無いけど、ケイトちゃんの魔力量は、多いわ、そしてね、魔法の属性は闇属性以外全て使えるの、今は、魔力検定は魔力なしで、判定してもらえると思う。でもね、これから先も、魔力を取り込ませ続ける事は難しいと思うし、魔法を使って、魔石から、魔力の放出をしないといけない。そして、この魔石の欠点は、魔力を取り込ませた本人でないと、放出してもらえない事。」
「魔力検定で魔力なしとなれば、このまま村に住む事ができますよね。」
「バードさん、少しだけ、考えて貰いたいの、ケイトちゃんは闇属性以外全ての属性が使えて、魔力量が多い。魔法学園で学べば、ケイトちゃんの可能性は広がるの、でも、ここで魔力なしとなって、村に住んでいても、魔法を使うことになるはずよ。それも隠れてね。」
(隠れて、魔法を使う?いやー使わないでしょ、魔力検定の為だけだもの)
「マティーなら、解るでしょ、体内に一定量以上の魔力が体内に溜まれば、魔法を使わないと、体調が悪くなるわよね。だから、防音結界を張るし、転移魔法も使うわよね。でも、これは魔法学園に行っていたから、使える事でしょ。
ケイトちゃんは魔法学園に行かずに、どうやって魔法を覚えるの?」
(マティーが音もなく、後にいる時が、あったのは、転移魔法が使えたから?
「それに、魔力を持っている人は、魔法学園に行く事は義務になっているのよ、それは、平民でもね。その事を踏まえて、ケイトちゃんの保護者のバードさんとレスさんに考えてもらいたいの。
難しい判断だと思うわ、ギル村長とマティーもいるから、相談するといいわ。」
「エマさん、
ずっと、このまま、お父さんとお母さんと暮らしたいの。」
「ケイトちゃん、焦らなくて、いいんじゃない?
魔力検定までに、ゆっくり、両親に相談して、決めるの。
これは、ケイトちゃんの一生の問題になるんだからね。」
3人が、帰った後、バードとレスが、
「ケイトには、知られたく無かった。本当の子供なのだよ。
僕たちにとってはね。村のみんなも知っていたんだ。
でも、敢えて、誰も言わなかったのは、俺たちの子供だと思っているからなんだ。」
「ケイト、私達の子供よ。愛しているの。」
レスの目から、一筋の涙が溢れた。
「お父さん、お母さん、好きよ。離れたくないの。
マーぷから、魔力があるから、魔法の勉強もしているわ。
これからも、ここで暮らしたいの。
隠れてだっていいの、お父さんとお母さんの傍にいたいの。
お願い。」
(素直な、
次の日から、バードとレスは、ギル村長とマティー神父に魔法学園に通った場合と通わなかった時の違いを詳しく話を聞いていた。
『ただ、決めるのは、ケイトなのだから』と言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます