第16話
ほぼ毎日、教会に行き、ジャン達と一緒になって遊び、マティー神父から本を読んでもらったり、文字を教えて貰っている。そして、
そして、もうすぐ2歳になる。
「おか、お手伝いするの」
「ケイト、お利口さんね。お皿を持っていってくれる。」と言って、小さいお皿を3枚渡してくれた。テーブルまで持っていくと、バードが待っている。
「はい、おと お皿」と言って、お皿を渡す。
「ケイト、上手に持ってきたね。ありがと」と言って受け取って、テーブルに並べていく。
(もうすぐ、2歳かぁ。やっとだわ、話も通じるから、最近は不便を感じてないけど、体がね、もう少し大ければ、もっと、色々と出来る事が、多くなるのに、もう少しよね。成長してからよね。)
毎日、少しずつだが、出来る事も、増えてきている。
まだ、体も仕草も2歳児なのだ、失敗も多い。
それでも、失敗しても、バードもレスも怒る事はしない。
どうすれば、良かったのかを、2歳児に向かって、静かにゆっくり説明をしてくれる。
だだ、怪我をしそうなときには、すぐに、手を出してしまっている。
夕食を食べていると、ケイトの誕生日の話になった。
「ねえ、ケイト、もうすぐ2歳ね。お誕生日に何が欲しものある?」
「おか、髪留め、欲しいの」
「髪留め?うん?どうして?」
「おと、おかの目の色の欲しいの」
「目の色の髪留め・・・」
「うん マーぷが、言ってたもん。」
「そっか、神父様が言ってたのか。」
「うん」
(髪留めが欲しいって、我儘だったかな?髪も長くなったから、髪留めが欲しいから、頼んだんだけど、マーティ神父がアビーが付けている髪飾りジャンが上げたものって分かったのは、ジャンの瞳の色だからって言ってたから、バードかレスの瞳の色だと2人からもらった物ってすぐに判るからいいかなって思ったんだけどな。)
次の日、バードが、教会に迎えに来た。
「ケイト、おとは、神父様とお話をするから、もう少し待ってて」
「バード、何かありましたか?」マーティ神父は、少し訝しげに答えた。
「昨日、ケイトの欲しい物を聞いたら、髪留めで、俺かレスの瞳の色の髪留めが欲しいと言うのですよ。何で、俺かレスの瞳の色なのか?と聞いたら、神父様が教えてくれたとね。どう言う事なのかを知りたくてね」
「そう言う事ですか。」笑顔になって答え始めた。
「この間、アビーが髪飾りを付けてきたから、ジャンから貰った物だと話した時に、他の子達から、何故解ったのか聞かれたから、ジャンの瞳の色だからと答えたのですよ。好きな人に贈る髪飾りは、贈り主の瞳の色だから、すぐに解ったとね。
本来は、恋人だけど、ケイトは好きな人はバードとレスだからでしょう。」
「そう言う事ですか。俺とレスの色の髪飾り良いですね。」広角を上げている。
「所で、ジャンとアビーは恋人同士?」
「バード、ジャンも11歳、アビーも11歳ですよ」マティー神父はニヤリとした。
この国では、16歳で成人となり、結婚出来る年齢なのだ。
平民で、農業をしていると、12歳には、働き手となるので、好きな相手を見つけ始める年齢なのだ。
「ケイトに、髪飾りを贈ろう。俺たちの瞳の色にして、そうだ、毎年送ればいいんだ、虫除けになるから」頷きながら、言う。
「ケイトは、今、バードとレスが好きなんですよ。
でも、子供は成長したら、親から離れる。少しは、考えておく事ですね。」
マティー神父は、バードに向かって、厳しく言った。
その後、いつものようにバードと一緒に家路に着いた。
その日は、いつもと、少しだけ、違っていた。
それは、就寝の時、先に1人で寝かせされた事だった。
いつも、バードとレスも一緒にベットに入り、川の字で寝るのに、その日は、2人とも、一緒にベットに入らず、後から入ってきた事だった。
(1人で寝るのは、久しぶりだわ。いつも川の字になって寝ていたから、出来れば、このまま、1人で寝るようになれば良いのだけれど。)
次の日の朝は、いつものように、食事をして、レスが、教会に連れて行ってもらう。
最近では、教会が、保育園と小学校のような感じになってきている。
だから、村の人が1人いつも誰かきている。
今日の当番は、サリーだった。
「おはよう、レス、ケイト」と声をかけられた。
「おはよ、今日はサリーなのね」
「そうだよ。最近は、子供達が多くてね。神父様も大変だよ。」
「そうよね。村からも、もう二、三人欲しいわよね。神父様の手伝いも欲しいんじゃないの?」
「神父様は、私たちじゃどうにもならないけど、村からの手伝いは、ギル村長に頼んでみないとね」
「そうよね、今日、ギル村長と会うから言っとくわ。」と一旦言葉を区切った。
「ケイト、畑に行ってくるわね」と行って手をひらひらさせた。「
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