S3.3 期間限定レイドボスイベント 1月25日

――白雨市 裏路地紅葉――


灯風「さて、と。おいガキ共!今日こそルパン見るから店仕舞の札出してこい!」


紅花「じっくりルパンを見るならお茶漬けですね。焼きおにぎりに紫蘇と梅干し乗っけて梅昆布茶かけましょう」

ウール「森羅くん!」

上ノ瀬「はいはい」

ウール「うんうん、ウールちゃんたち息ぴったり!」


ラウラ「俺はこの案件降りるぞ。付き合ってられねえ」


▶ラウラは札をひっくり返します


紅花「なんだかんだでやる羽目になるフラグ」

清浦「おばんですー突然ひっくり返すとは本当にここは営業時間不定も良いところですね」


灯風「出たな!余分三兄弟!」


上ノ瀬「よかったな俺らは必要だってよ」

清浦「もしかして私に言ってます?」

曜灯 「こんばんは、塩分です」


灯風「ノリが悪い……」


曜灯「他に乗ってくれる人がいませんでした……」

紅花「糖分はもういるじゃないですか」


ラウラ「やーだー冬川様ったら私とご主人様がラブラブで砂糖吐くほどなんて……照れますわ」

灯風「してないしてない……」

ラウラ「えへへぇ……ってあら?」


清浦「どうも、喫茶店でコント公演してると聞いてやってきました観客Aです」

紅花「え、ボクは紅葉の研修の時に男性は大体そういう事に使ってるって聞いたんですけど……」


ラウラ「――悪鬼出現の報告です。場所は住宅地ですね」

灯風「俺はやってない。こいつがポンコツなだけだ。妙だな……位置を見ても原因がわからん」


紅花「女性と見れば誰でもナンパするのに……?まあいいですけど」


灯風「それはそれだ。――それに俺がナンパした女にロクなやつがいねえ」


ウール「過程や原因なんて無くても、消えれば問題ないよね!」

曜灯「ああいうのって、すぐに原因がわかるものなんですか?」

清浦「ナンパしたことで悪鬼を作らせる結果になってるのでは」

上ノ瀬 「ナンパするのやめりゃいいじゃん……」


灯風「生きがいを奪うんじゃねえよわんころすけ!原因っつってもなぁ……計器で測るんだよ。ということでついてこい。原因を探さないと」


ウール「灯風おじさんはプロだから、森羅くんもナンパのやり方が分からなかったら聞くと良いよ!」

紅花「真似しちゃいけないと思うけどなあ」

ウール「……あ、うさくんとウールちゃんは健全なお付き合いだから一緒にしないでね!」


ラウラ「私は床の準備をして待ってますね……」


▶キラキラキラキラ


灯風「しないでいい……。冬川、鍵頼むわ」


清浦「いつのまにこの二人は濃密なことになっていたのだろう……。最初からか」

紅花「はい、分かりました。もしコトに及ぶ時はボクのいない時にお願いしますね」


灯風「だからしねえって……」


――白雨市 住宅街――


▶個人経営の塾がある家の前に、青の悪鬼が滾々と湧いています


灯風「あっなんかわかったかもしれん」


紅花「この時期だから……うーん」

清浦「そういうことですか」


灯風「まあいいか。持ってきたんだし使うぞ。冬川とかうさくんはよく見とけ。この中身なんだかわかるマシーン8号Ver1,34を、こうやってな……」


上ノ瀬「いやーこういうの見るとニンゲンに生まれなくてよかったって思うぜ」

清浦「ネーミングセンスがずいぶんすぎる!」


灯風「開発者のセンスだから俺は知らねえ……。なになに?センター試験の点数が死んでるかもしれない不安感。だってよ」


清浦「まだ結果出てないんですけどねえ……」

曜灯「ちなみに1~7号はどうなったんですか?バージョンアップもしてるみたいですし……」


灯風「噂によると被験者が同じ奴で偉い目に毎回あってるらしい。生きてるみたいだからプロだよな」


紅花「可哀想に……強く生きて欲しいなあ」

清浦 「うっわあ」

曜灯「ということは8号でもひどい目に合う可能性も……?」

上ノ瀬「安全が確認されてるから流れてきてるはずだろ……?」


灯風「バージョン安定してるらしいから……。まあ何にせよ青だしお前らが行って来い。いい経験になるだろ」


清浦「8号にもなって1.34って安定していると言えるのかどうか……。ともかく行くんですね……」

紅花「行きますか」


――塾部屋――


▶中に入ると、塾の狭い教室をにんじんに天使の羽が生えたよくわからないものが破壊の限りを尽くしていますね


紅花「あー話題になった名状しがたい例のアレっぽいのが……」

清浦「懐かしいですねえ」

上ノ瀬「え、なにこの人参の化け物」

曜灯「あんまり美味しそうに見えませんね」

ウール「うさくんも後ろに羽縫ってあげようかっ?やっぱりもうちょっと大きくしてあげた方が嬉しいよね!」


▶にんじんが大車輪のように重力を無視した動きで突撃してきます


▶にんじん 

サモンぶどう(補助。ぶどうを1匹召喚する)

連れ去り林檎(補助。ランダム対象を任意の方向10mワープ移動)

後ろからのきゅうり(補助。物理7d5。きゅうりを召喚していない場合、対象の後ろにきゅうりを召喚する)

聞き取れない英文(魔法。全体精神4d8)

▶清浦 回避判定

 失敗 22ダメージ

 26ダメージ

[紅花:薄い本][曜灯:蚊雷][清浦:蚊雷[switch]薄い本]

[上ノ瀬:薄い本][ウール:薄い本]


▶清浦 ネットサーフィンで判定 恋の御札 高速回復薬 C4

 失敗 28ダメージ 22ダメージ


▶曜灯 ノーガード[雨音]


にんじん「We need an idea for a new cartoon character.」

清浦「こんな四面楚歌ならもう投げまくるしかないわ!おらおら喰らえ喰らえ~」

曜灯「いつもの通りに臨むのが一番ですよ」


▶ぶどう

連れ去り林檎

ダブルラリアット(自分を起点に5m全体物理7d5)

▶上ノ瀬紅花ウール 回避判定

 全員失敗 20ダメージ 


上ノ瀬「うわぁ、なにすんだよ!」

ウール「森羅くんもグローバルになるなら英語はできないとだめだよ!だから戻っておいで!」

上ノ瀬「いらないだろ!俺は日本の生き物だ!」


▶上ノ瀬 ネットサーフィンで判定 通常攻撃

 失敗 成功 53ダメージ[追撃]23ダメージ


上ノ瀬「ぶどうに恨みはないが野菜の仲間として立つなら容赦はしねぇ!!!」

曜灯「野菜、嫌いなんですか?」

上ノ瀬「嫌いっていうか必要ないだろ」

曜灯「ちゃんと食べないと身体に良くないですよ」

ウール「隅っこによけるのは取捨選択じゃなくて、逃げだよ!」

上ノ瀬「なんで仲間からこんな言われなきゃいけないんだよいいだろ別にぃ……」


▶きゅうり

連れ去り林檎

林檎レーザー(補助。自然反応。全体4d6)

後ろからのきゅうり

▶ウール 回避判定

 14ダメージ

 放棄 9ダメージ


ウール「し、森羅くん助けてー!へるぷみー!」


▶ウールは足をじだばだしながら連れ去られていきました


上ノ瀬「しらねぇやきゅうりくらいウールが食べろ」

ウール「ウールちゃん実はきゅうりを食べられない体質!」


▶紅花 セミヒール[柳浪、裂帛、リストーロ]

 29回復


▶ウール ネットサーフィンで判定 諸刃の刃[13消費]

 失敗 成功 33ダメージ


紅花「輝け癒やせ光よ広がれ!いっちょいきますかー……セミヒール!」

ウール「こんなこともあろうかとぉ!天才ウールちゃんは用意しておいたのだ!」


▶うさくんのお腹をぎゅっと押すと、口から包丁が突き出てきゅうりを切り刻みます


▶にんじん

連れ去り林檎

後ろからのきゅうり ウール

聞き取れない英文

▶ウール 回避判定

 21ダメージ

 12ダメージ

[ウール:もこたんの羽]

[清浦:絆庇う ウール]


▶清浦 ネットサーフィンで判定 封魔の御札 牛乳瓶 C4

 17ダメージ

 24ダメージ


にんじん「I agree.How about a vegetable?」

清浦「あああもう! 私はこれしかできないんだよ! あとは任せたわ喰らえC4爆弾!」


▶ぶどうときゅうりがプリントに吸い込まれて消えていきました


▶曜灯 通常攻撃

 成功[人間振り直し]24ダメージ[追撃]23ダメージ


▶上ノ瀬 ネットサーフィンで判定

 失敗


▶紅花 セミヒール[リストーロ]

 23回復


曜灯「でも、やっぱり身体に良くても美味しくなさそうなのは少し、嫌ですね……」

上ノ瀬「あーくそだいぶ遠いな、届かねぇ……」

紅花「う、ぐ……。あ、頭が割れそう……ひ、光よ輝け癒やせ!セミ……ヒール!」

清浦「癒やされる……」

紅花「も、もう打ち止めだからそろそろなんとか……」


▶にんじん

聞き取れない英文

 28ダメージ

[清浦:蚊雷][全員:switch]


▶清浦 C4

 25ダメージ


にんじん「That sounds OK. But,for a stronger impact,give it wings to fly.」

清浦「おらおらC4だぞ、原型なんて留めさせてあげないぞーくらえこのやろー」


▶にんじんはネットミームの闇に囚れて忘れ去られていき、空間がゆっくりと崩れ落ちていきます


清浦「やった! 良かった倒せた……」

紅花「げふっ、は、う、う……。な、なんとか……なったかな……。げほっ、げほっ……」

曜灯「あの形のものの最適な調理方法がわからないとはいえ、爆破調理はいかがなものでしょうか……?」

清浦「あんなものは無に返しちゃえば良いんだよ……。此処の中なら……」


上ノ瀬「いいんだいいんだ。どうせ食べない」

ウール「あ、あれ?またいつの間にか勝ってる!」


紅花「皆元気だなぁ……。ボクはもうギリギリなんだけど……」

清浦「すっごくぐったりした……もう戻りましょう……?」


ウール 「ねーねー森羅くん!ウールちゃん活躍してた?」

上ノ瀬「あー?そうだなぁ俺と同じくらいには活躍してたんじゃね」

ウール「そんなに頑張ってたならまぁよし!」


紅花「もう少し色んな手段を用意するべきか……?うーん……、ちょっと調整してみるかな……」


――白雨市 住宅街――


▶塾の入り口で灯風が黄昏ていますね


灯風「あーあールパンまた見逃したよ……。次元どうなったんだろうな……」


紅花「ボクはもう録画して見る癖がついてるなあ」

清浦「諦めてますよぉ」


灯風「で、中はどうだったんだ?」


紅花「英語のリスニング問題だったかなあ……」

清浦 「英語でしたねえ」

ウール「探偵の次は怪盗か!森羅くんは不二子役やってね!」

曜灯「持っているのは刀ですし、五右衛門役ではないんでしょうか。かなり大きいですけど」

上ノ瀬「大丈夫だろ?そのうち大きくなる、はず」

紅花「はっはー、ボクは不二子役やりたいかなあ。いや、あそこまで誘惑なんてできないけどね?」


灯風「おっおう……。まあとりあえず、ガキ共は全員逮捕だな。残した野菜が待ってるぞー。報酬はラウラが持ってるはずだ。ガキ共以外はそっちで受け取ってくれ」


▶灯風は子供の首根っこを両手でそれぞれ掴んで、引きずっていきます


ウール「ウールちゃんは無実だ!誤認逮捕だー!」

上ノ瀬「はーなーせー!あとで覚えとけよ……」

曜灯「名探偵だったり、怪盗だったり、ウールちゃんは忙しいですね」


灯風「ラウラが帰ったらにんじんのグラッセだってよ。甘くていいよな、アレ」


上ノ瀬「は?俺散歩してくる……!はなっ離せぇ!!」

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