S3 白雨事件ファイル:一刃 1月12日

――白雨市 裏路地紅葉――


▶夕方頃、店の切り替えの合間の閉店時間。灯風はぐったりと息を吐きます


灯風「ふぅ。毎日毎日大変だわ。なんだかんだまだ初詣すら行けてないんだよなあ。ガキ共お茶くれお茶」


紅花「お疲れ様です。杜仲茶にします?ジャスミンティー?それとも梅昆布茶?」

ウール「森羅くん!ウールちゃんはホットココアね!」

上ノ瀬「――適任がいるじゃねーか!」

ウール「森羅くんも給仕用のメイド服着る?一着余ってるよ!」

上ノ瀬「俺がそれを着てどうするんだよ着るならウールの方だろ」

骸「シンラ 決めつけ よくない」


灯風「こいつにお茶くみさせると自称ファンクラブにボコられるんだよ。……梅昆布茶で頼む」

ラウラ「よよよ……私というものがありながら……よよよ……」


紅花「はっはー、というわけで全員梅昆布茶と焼きおにぎりだよ」


▶笠岡が閉店札を無視して入ってきます


笠岡「邪魔するぞ灯風。それっぽい人材がほしい」

灯風「お出口はあちらです。流石にお前の恋人にできそうなのはいない」

笠岡「こいつ……、まあいい。仕事の招集をかけてくれ。きたやつに詳しい説明をする。ラウラ、俺にミートパスタ」

ラウラ「かしこまりました。皆様、奥の部屋でお待ちを」


紅花「料理の追加が欲しい人は早めにねー」


灯風「じゃあ店はしまいだ。ガキ共、札を[笠岡貸し切り。ラノベ好きは集まれ]に変えといてくれ」


ウール「ま、また司法取引だ!やっぱり警察ってつけ込んでくるんだね!でも森羅くんの無実を証明するためならウールちゃん一肌脱ぐよ!」

上ノ瀬「あ、わりぃ。司法取引にしても俺はなんもしてないから灯風がなんかやらかしたんだろ」


▶骸が変えに行ったよ


灯風「ちげえっての。取り敢えずライン送っとくか。は・よ・こ・いっと……」

ラウラ「よよよ……よよよよよよ…………」


――白雨市 裏路地紅葉:奥の部屋――


灯風「ということで俺の雑な招集に応じた暇人共。こいつは笠岡だ、覚えてるな?」


曜灯「あの時大変だった警察の方ですよね」

星名「呼ばれたから来たのに暇人扱いは名誉棄損ですよ。あ、スパゲティお願いします」

清浦「ああ!……あの警官ですね!私も同じものを!」

紅花「はいよー、とりあえず梅昆布茶に焼きおにぎりだ。欲しい人は梅干しもあるからねー」


笠岡「まともなやつらは欠席か……。まあいい、そこの女は給仕するのやめろ。邪魔だ」

笠岡「それでだが、この間川上とかいう女が殺されたのは知ってるな?まあ忘れてても問題ないんだが。今回もガキが殺された。さっきのことだ」

笠岡「灯風のところのガキ共はこいつ、知ってるか?」 


▶笠岡は写真をピラっと机の上に置きます


▶上ノ瀬 カメラ

 失敗

▶曜灯 カメラ[森閑]

 失敗

▶ウール 思い出

 成功

▶ウールは知っていました。名前は日向結翔ひゅうが ゆいと。近所に住むおとなしい男の子で、9歳です


上ノ瀬「んー?知らなねぇなあ。俺は見たことない」

曜灯 「ごめんなさい……。わたしもわからないです」

ウール 「んー?ああ、結翔くんだ!私が会ったときは大人しくて良い子だと思ってたのに……」


骸「ウール 友達?」


ウール「ま、まさか!ウールちゃんは日向結翔くんなんてああ会った覚えないよ!」

紅花「こんな小さい子を……」


笠岡「知ってるか。今回の害者はこいつだ、今からこいつの現場検証をする。……んだが、世の中は警察以外の人間を入れることを良しとは思わん」


清浦「えっそれで、その男の子が?」


笠岡「最近たまたま見たアニメでガキが探偵ごっこをやってるのを見た。ゴールデンなら知名度も高いんだろう。灯風のとこのガキを探偵ってことにして、連れて行こうと思う」


清浦「少年探偵団ってことですか。そんな子供だましな……」


笠岡「こいつでいいか。お前、今日だけ探偵な」


▶笠岡はウールの頭をぼふぼふと撫でるよ


ウール「のわぁ!」

上ノ瀬「おっ、がんばれー応援はしてやるぞ」

紅花「はっはー、頑張ってねー」

骸「ムクロ なにする?」


灯風「ガバすぎるだろ…………。いやうん。りみちゃんとこの方に仕事があるからちょっとはこっちに回せ。神社に行く仕事はこっち。残りは笠岡についていけ」


ウール「実はウールちゃんもしもシャーロキアンになった時のために、こっそり衣装を用意しておいたのだ!」


ラウラ「ドヤヤヤヤヤヤァ……」

ウール「ラウラさん!例のブツを!」

ラウラ「はいはーい!ワトソンくんは犬じゃないと!」

上ノ瀬「いつの間にそんなことして……お、おい!?俺関係ないだろ!?」


▶ラウラは森羅くんごとウールを被服室に連れ込むよ


曜灯「わあ……、ラウラさん何でもできるんですね」

清浦「やっぱ元気ですねぇ。大丈夫かあの二人……?」

紅花「はっはー、楽しそうだねえ」


灯風「あれは……もういいわ。知らん。後は俺が割り振るぞー。星名、お前だけこっちに来てくれ。後は愉快な仲間たちになるだろ。ロリコンは引率とツッコミしろよ」


清浦「まあロリコンじゃないですけど見てあげないと危なそうです。わかりましたー」

星名「……子供まで。あ、はい…わかりました」

紅花「1人で大丈夫かなー?ボクも行こうかー?」


灯風「いや……いいけど……星名星名、ちょっとこっちこい」

星名「?はい……」


▶星名の肩を抱いて部屋の隅に連れていきます


灯風「あれと目を合わせない。どっからかファンが来て殴られる。あれの肌に触れない。どっからかファンが来て蹴られる。綺麗なバラにはトゲどころかロケットキャノンが積まれてるからな……」

星名「え、えぇ……。ちょ、ちょっと待ってくださいよ……」

灯風「絶対関わりすぎるなよ。不法侵入とか普通にあるからな……」

星名「夜叉活動どころか日常生活にまで支障が出るんですか!?聞いてないですよ……」


▶灯風はにこやかに紅花を見て戻ってきます


紅花「うん?なんでボクを見ながら内緒話するのかな?」


灯風「大丈夫だ。美人だから手出すなよって釘刺しただけだ。じゃあそっちは冬川と星名、頼んだぞ」


紅花「はっはー、まあ否定はしないけどね。色々大変なんだよねえ、これが」

星名「も、紅葉の経営に関わるからと、恩人からの言葉なので……は、はは…………ガンバリマス」


笠岡「はぁ……。ガキ共が戻ってこないが先行ってるぞ。車は裏に止めてあるから乗れ。パトカーだ」


骸「トーカ ラウラ 行ってきます。 ヒカリ 行こう」

曜灯「わあ、パトカーって一度乗ってみたかったんです。いきましょ」

清浦「そういえばあの二人は?」


ラウラ「ふっふっふ……私渾身の仕上がりですよ!短パンに膝小僧だけ見せるこだわり!!!ハンチングハットに犬耳!!こんな寒い日にヘソ出し!!!立派なワンソンくんですよ!」

ラウラ「あれ……?笠岡さんいない……」


灯風「みんなパトカー乗ったぞーわんこもはよ乗れー」


清浦「えーこの二人の貴重な服、これはカメラに収めるしかないのにー。早く乗りましょ?」

清浦「――――あとで撮らせてね」

上ノ瀬「……いやまあいいんだけどよ、これはいらないだろ」


▶上ノ瀬は犬耳をもふもふしていますね


灯風「ショタでもいけるのか……なるほど……なるほど……」


清浦「お人形と犬……じゃなくてオオカミだっけ。ロリでもショタでもないですよ!――もう」


ラウラ「いいですもんいいですもん……ご主人様に慰めてもらいますもん……」

灯風「その犬耳取るとラウラが面倒くさくなるから取り敢えずパトカーまでつけといてやってくれ……。ほらー無視したわけじゃないからなー大丈夫だぞー」


上ノ瀬「え、えぇー……わかったよこれでいいんだろ」


灯風「ほら児童ポルノ単純所持もはよのれ……、はぁ……」


清浦「違うってば!」

星名「――俺達も、行きましょうか……」

紅花「行きましょう行きましょうー」


ラウラ「ご主人様ぁぁ………。渾身の出来ですよね?衣装かわいいですよね??私もかわいいですよね???」

灯風「お前もはよ乗れーはいはいかわいいかわいい。ラウラはかわいいぞー」

ラウラ「ふふっ……!元気でました!ご主人様留守番よろしくおねがいします!」


――白雨市 朱鷺森狐火宮神社――


秋枝「あっお久しぶりです紅花さん。後えーっと……」


星名「そういえば、以前はちゃんとあいさつできませんでしたね。星名慧です、よろしくお願いします」


秋枝「ああ、星名さん。灯風さんに荷物とか預かってませんか?」


星名「はい、これですよね」


▶星名は秋枝に荷物を渡すよ


秋枝「中身について紅花さん説明しました?してなければしますけど……」


紅花「全くしてないんだよねえ、これが」

星名「――そ、そういえば、何も聞いてませんね」

星名(目を見たら駄目だ目を見たら駄目だ目を見たら駄目だ……)


秋枝「えぇ……、じゃあ本殿にお上がり下さい。実演したほうが早いと思います」


紅花「道中何度か話しかけたんだけどね……。こんな感じでずっと挙動不審だったからちょっと可哀想かなあって……」


秋枝「シャイなんですよ。今の人は免疫がないってお友達が」


星名「うっ!?い、いやぁ紅葉の人だけと行動するってなかったので……。だ、だいぶ緊張が……」


――白雨市 日向邸――


▶如何にも高そうな家ですね。母親と思われる人がそわそわそわそわしています


清浦「これは格式高い家だ……すごい」


笠岡「失礼。警察の笠岡と申します。こちらは高名な探偵の、『真実は毛皮に包まれた羽毛の中に!』が決め台詞の羽川さんとその助手です」


ウール「ちょっと森羅くん!着替え大変だから手伝ってって言ったでしょー!?」


▶ウールはディアストーカー・ハットとインバネスコートを羽織っています


上ノ瀬「ラウラさんがいるだろそっちに頼めよ……。俺をおもちゃにしてたわ」

ウール「どうもどうも!羽川ウールちゃんです!こちらが本日鑑定するお家ですね!」


日向「えっと……ど、どうぞ?」


笠岡「ありがとうございます。 ――行けたぞ。アニメ様様だな」

清浦「本当にそれでいいんですか……?」


――白雨市 日向邸:リビング――


▶どうやらリビングの後ろで小さい男の子が倒れています。親はずっとオロオロしていたらしく状況は変わってないと思われます


笠岡「何回見ても死体は慣れんな……。では羽川さん、調査をお願いします」


日向「あぁ……結翔……。どうして……」


ウール「うむ!くるしゅうないぞー。では森羅くん!いい感じに頑張っていこう!」

上ノ瀬「お、おう。――頭の上になんかあるの落ちつかねえんだけど」

清浦「笠岡さん、もしかしてほとんど手付かずどころか、警察すらこれを知らないとかじゃないですよね……?」


笠岡「警察は無能だし手が足りてない。実際初動捜査だ。期待しているぞ。アニメのように30分で終わってくれないものか」


清浦「うっそ……」


▶ウール コスプレ

 失敗

▶清浦 観察力

 成功

▶清浦 風向き

 成功[人間振り直し]

▶上ノ瀬 観察力

 成功

▶清浦 嘘発見器

▶どうやら被害者はお裾分けプレイでスマブラをしていたようですね。switchのコントローラーの片方を握っています。男の子の死因はパッと見だと首を切られたことによる出血死だと思われます。テレビがついていて、リンクが拍手をしていますね

▶どうやら即死だったと思われます。あぐらをかいたまま死後硬直が始まっていますね。switchのコントローラー両方に血がべっとりとついています

▶どこからか金木犀の香りがします。おそらくですが、switchのコントローラーから漂っています

▶妖怪の気配はしません。どうやら普通の殺人事件だと思われます


清浦「うーん?この香り……金木犀?え?このコントローラからする?」


笠岡「警察としては現場保存は願ってもいない状況ですが……。お子さんが亡くなられたのにどうしてそのままに?」

日向「え、えっと……。気が動転していて……急で何が何やらわからなくて……取り敢えず110番だけして……」


ウール「うーむ、これは空Nで突っ込んだところを下投げから空中コンボでダメージを稼がれて、必死で横スマで応援したところをガーキャン掴みからの上投げかみなりでバースト……子供になんてむごいことを……」


笠岡「さすが羽川探偵!そういえば奥さん、スマブラはお得意で?」


日向「え、ええ……、最近はピチューを使ってまして。息子にも負けたことないんですよ。その時も息子と一緒にスマブラをしてまして……気づいたら隣で」

日向「それにしても探偵すごいですね……。私の得意バーストを知っているなんて……」


笠岡「そうでしょうそうでしょう!羽川探偵に解けないターゲットを壊せはありませんよ!」


――白雨市 日向邸:玄関――


ラウラ「さて、笠岡さんが気を引いてる間に、犯人の証拠を探しましょう。私達は外から証拠を探します。外部犯なら証拠が必ずあるはずですからね」


曜灯「なるほど……。でもお家の人に許可とか取らなくてもいいんですか?」


ラウラ「ふっふっふ……ドヤヤヤヤヤヤァ」

ラウラ「紅葉の実力を持ってすれば余裕ですよ……!」


▶ラウラは警察手帳っぽいものを曜灯に見せびらかします


曜灯「いえ、直接外を探すって聞いていなかったような……?ま、まあ大丈夫なら大丈夫です!」


▶骸 観察力

 失敗

▶曜灯 カメラ

 失敗

▶どう見ても踏み荒らした跡があります。どうやって入ったかとかはわかりませんでした

▶心霊写真が映ります


曜灯「こうしてカメラで撮ってると、警察の方みたいですね」

骸「誰か 居た 跡 ある」

曜灯「わわわ……。えっと、撮れちゃいけないものが撮れちゃいました……」

曜灯「どうしましょう……」


ラウラ「そういうのは見なかったことにするんですよ。見えないものは見えないんです」


曜灯「なるほど……」

骸「マホ あげる 喜ぶ」


ラウラ「水着写真のほうが喜んでもらえますよ」


骸「ダメ」

曜灯「幽霊の水着ですか……?流石にプールまで行かないと撮れないと思いますけど……。いえ、撮れるかわかりませんけど……」


▶曜灯 ハウスキーパー

 成功

▶どうやら教育ママのようですね。郵便ポストには家庭教師や塾の宿題がぎっしり入っています


曜灯 「うわあ、宿題がいっぱい……」

ラウラ「幽霊は見たことないのでちょっと……」


▶ラウラはシャドーボクシングをしています


▶骸 サバイバル知識

 成功

▶どうやら窓から侵入したと思われます。トイレの窓の端が切り抜かれており、鍵をここから開けたのだと推測できます


骸「トレイ 窓 切られてる 入れる」


ラウラ「本当ですね……これは外部犯でしょう。中にいる人がこれをする理由はないでしょうし……」


――白雨市 朱鷺森狐火宮神社――


▶秋枝は1人で何かを組み立てています


星名「こういう時って、勝手がわからないと手伝うことも出来ないですね」


秋枝「そういえば星名さん、幽霊って信じます?」


星名「幽霊……。そう、ですね。悪鬼という形で人の想いがそういう形になるってことなら、俺は信じてるってことになると思います」


秋枝「そうです。魂というのは死んだ後は大抵他の人に取り憑いたり、輪廻転生したりするんです。地縛霊みたいなのは実は存在しません」


星名「存在しない?」


秋枝「守護霊様になるか、新しい命として芽吹くかの2つに1つになるんです。じゃあなんで幽霊っていう存在が認知されるかって話なんですが」


星名(守護霊か転生……。あの人たちも、もうそうなったのだろうか……)


秋枝「どんな人でも死んだ時に思いを残します。思いが強ければ強いほど羅刹を引き寄せ、羅刹の上質なエサになるんです」


星名 「エサ、って……。そんな……」


秋枝「この、エサとして漂っている思いの残骸。これが幽霊って言われてるものなんです。――そして、これが思いの残骸を汲取るマシーン!通称ラウラさんすごいぞマシーン1号です!」


星名「あれ、そういうノリなのか!?」

紅花「通称の方が長いなあ」


秋枝「ラウラさんの師匠が開発したマシーンにラウラさんが独自改良したものらしいです。これがあれば死人と会話できたりします」

秋枝「スイッチオーン!」


紅花「死人ねえ……対象が選べるなら……」

星名「話が急すぎる!」

紅花「ラウラさんがラウラさんなら師匠も師匠、つまりこの子もまあお察し下さいってことだよねえ」

星名「――そうなんですね」


▶ゴゴゴゴゴゴと音を立てて、目の前に少年が現れます


秋枝「一番最近死んだと思われる人を持ってきました!なんか聞きたいことがあれば是非!……是非!」


▶少年は手に持っていたswitchのコントローラーをぶん投げます


少年「あーかみなりー!!!!自傷ダメージあってもバースト高すぎなんだよなーナーフしてくれよナーフ」


星名「――いや俺はどうしたらいいんだこれ!?……冬川さん、何か聞いてみてもらってもいいですか」

紅花「うーん、とりあえずお名前から聞こうかな」


少年「俺?ユイト!スマブラやってたはずなんだけどなー。ていうかここどこ?」


紅花「うーん、なんて説明すればいいやら」

星名「本人に自覚は無いんですね、えっと誰かと遊んでたってことなのかな」


秋枝「あっ、忘れてましたが私の魔力が持つ内しか起動しないのでお早めにお願いします」


ユイト「そうそう。俺の母さんスマブラ超うまくてさ~。大体のやつでVIPなんだぜ!小学校行ってる間ずっとネットしてんだってよ。ずりーよなぁ」


紅花「ふむん。じゃあ手短に。ゆーあーでっど。残念ですが死にました。死ぬ直前に覚えていることは?」

星名「ちょ……。何もそんなことを伝えなくても……」


ユイト「ピチューにバーストされた!空中戦苦手なんだよなぁ」


紅花「……対戦相手に心当たりは?」


ユイト「母さん。塾の合間とか宿題やった後なら相手してくれるんだ」


紅花「母親とスマブラをしていたら突然死んだと」

星名「――その、君はお母さんのことは好きだった?」


ユイト「嫌いではないよ。でも俺勉強得意じゃねえのに必死に塾とか行かせてさ。バッカじゃねーのとは思ってた」


紅花「勉強が得意になる必要はありませんよ。勉強する習慣が大事なだけです」


ユイト「そういや今日は母さんかいごーとか言うのがあったのは覚えてるよ。だからこれで最後ねとか言いながら持ちキャラ取り出してきたんだよ」

ユイト「俺が勝てるわけねーじゃん……」


紅花「塾か。面白くない気持ちは分かるな……。かいごー?」

星名「かいごー………会合?何かの集まりですかねえ」


ユイト「そうそう。なんか呼ぶんだって。俺が幼稚園とかの頃からやってるやつ」


紅花「呼ぶ?アイドルとか……、こっくりさんとか?」


秋枝「そろそろ限界……きつい……きつい……」

ユイト「えーっと……いやそんなんじゃなくて、もっとでかいやつ」


紅花「隕石?」


▶秋枝が倒れたと思うとブツっと機械が轟音を立てるよ。さっきまでいた少年もいなくなっていますね


星名「何かを呼ぶって、人じゃない……?あっ」

紅花「――つまり、彼の母親は集団で隕石を呼ぼうとしていた……?」

星名「隕石かどうかはなんとも……、って大丈夫!?て、手当てを!」


秋枝「きゅぅ……」


――白雨市 日向邸:リビング――


笠岡「羽川探偵!この悩めるお母様にキングクルールの対策を!」


清浦 「ノリっノリですねえ」

ウール「王冠は上に投げて取らせない!復帰阻止は横からする!掴まれない!以上だ!」

上ノ瀬「何しに来たんだっけなぁ……」

清浦「おもりですよ、たぶん」


日向「最近ピチュー練習しててねぇ……。息子で練習してたのに……こんなことになるなんて……」


ウール「森羅くん!あらゆる事に目を向ける事が真実にたどり着く唯一の方法なんだよ!」


▶ウール 思い出

 成功


日向「そういえば、最後に使ったキャラはピチューじゃないんですよ。持ちキャラは私医者なんですよ。トルネード楽しいですよね。バーストナーフしないでほしいものです」

笠岡「医者?」

日向「ええ。塾の時間が近いので、これで最後ねって本気で殺すつもりで医者選んだような気がするんですが……。何故かピチュー使ってるんですよね」


ウール「異議あり!今のは明らかにこの画面とムジュンしている!」

笠原「ほう?では証拠を見せてもらおうか」


▶ウール 自己アピール

 成功

▶清浦 民俗学

 成功

▶母親の手や身体を見たが、血が一切ついていないよ。switchのコントローラーには血がべったりついており、どうやらプレイしている時に返り血を浴びたと思われるよ

▶母親からは金木犀の香りがしないよ。どうやら母親と犯人は別人だと確信できます


清浦「お母様から金木犀の香りはしないなぁ……。じゃあ誰が……?」

笠岡「ところで、日向さん。警察が来るまでは何を?」


日向「それが……気がついたら息子が死んでいて……気が動転していたので……110番以外は本当に何も……」


▶上ノ瀬 観察力

 成功

▶トイレの観葉植物が不自然に倒れていますね。どうやら侵入はここからだと思われます


上ノ瀬「なあこっち、誰かがこれ倒してったんじゃねーの?」


笠岡「羽川探偵!!犯人をお教えください!」


▶ウール 情報分析

 成功

▶外部犯だ!って言い切るには情報が足りない……。ラウラさんに連絡するのが良さそう


ウール「倒された植木鉢……画面には医者ではなくピチュー……金木犀の香り……」

ウール「ここまで言えば分かるよね?森羅くん!」

上ノ瀬「なんでそこで投げるんだよ俺には無理だから!?」


笠岡「一応ラウラに連絡しとくか。羽川探偵に情報はいるだろう」


――白雨市 日向邸:庭先――


ラウラ「さて、どんどん証拠を集めますよ!」


▶相変わらずラウラはシャドーボクシングをしてるよ


曜灯 「その、幽霊怖いんですか?」


ラウラ「そそそそそんなことあああああるわけじゃないですか!冬泉の精鋭ロボですよ私!?幽霊が来たとしてもワンパンでKO!ですよ!!」


曜灯「ええと、じゃあもし本当に出たら、よろしくお願いしますね……?」


ラウラ「えっ」


▶曜灯 捜査

 成功

▶どうやら庭に水道が通ってるみたいですね。ホースが蛇口から外れています。少しホースに血もついていますね


曜灯「あ、あそこのホース外れてるんですね。というかなにかついてませんか……?」


ラウラ「血ですね……水かホースを使う理由があった……?」


▶曜灯 縄

 成功[人間振り直し]

▶ホースを引っこ抜いて手を洗ったと思われます。トイレの窓手すりとかには血がついていて、それ以降に血がついていません。踏み荒らした跡も濡れていないようですね


曜灯「あ、あそこで手を洗ったんでしょうか。窓のとこやホースには血がついていますけど、他のところには見当たりませんし」


ラウラ「なるほど……むーくん。一応塀とかに血あるか見てくれますか?」


骸「おけまる」


▶骸 情報分析

 成功

▶血は窓とホースの付近以外には見当たりません。血を落としたと思われます


骸「……血 そこしか ない」


ラウラ「そうですか……やはり外部犯と見るのが有効でしょうね……。動機とかはわかりませんが、少なくともお母様ではなさそうです」


ラウラ「おっと、笠岡様から電話が……はい。では、合流しますね」


ラウラ「お呼ばれですよ。探偵の見せ場らしいですよ?」


骸「名探偵 ウール」

曜灯「それじゃあウールちゃんの活躍を応援しに行きましょう」


――白雨市 朱鷺森狐火宮神社――


▶30分くらい経って、ようやく秋枝は目を覚まします。紅花に膝枕してもらっていたみたいですね


秋枝「――――はっ!?」

秋枝「どんだけ寝てました?情けない……」


紅花「いやいや、大した時間じゃないよ」

星名「多分2,30分ほどかな。冬川さんがずっと看護してたけど大丈夫?」


秋枝「大丈夫じゃないです!い、いや私は大丈夫なんですけど大丈夫じゃないです!」


紅花「ちなみに星名くんはボクに近付いたり遠ざかったりおろおろしていたよ」

星名「流石に俺が看護するのはまずいって思ったんですけど……。何もしてられないのはじれったくて……」


秋枝「さっき、というかラウラさんすごいぞマシーン1号を起動させる前に言ったじゃないですか。幽霊は存在しないって」

秋枝「確かに幽霊は存在しないんですが……、怨霊は存在するんです」


星名「怨霊……」

紅花「――幽霊の正体見たり枯れ尾花、なんて言いますが幽霊の正体が怨霊だとは」


秋枝「紅葉の区分けの話なので怨霊って言っても仕方ないんですが、思いとしては死んだことは認識していますが、[ワンチャン生き返れるんじゃね?意識あるし]って思ってるらしいんです」

秋枝「最後の方苦しくてちゃんと聞いてませんでしたが、あの男の子割とはっきり応答できてませんでした?」


紅花 「うーん……………どうなんだろう」

星名「そうですね、受け答えは普通にできたと思います。自分が死んだなんて全然理解もしてなかったような感じで」


秋枝「死んでも思いとしてはお喋りできるんです。――もちろん霊感や夜叉としての素質がいりますが。でも、一般人の人には姿も声も当然見えません。そうなった時、思いはどういった行動を取ると思います?」


星名「話しかけて駄目なら、自分が触れられるものを探すとか?」

紅花「見て貰う為に暴走する?」


秋枝「そうです。気を引く為やいることをアピールするためにものを壊したり、家具を揺らしてみたり、なんとか声を伝えようとしてみたりするんです。ポルターガイストやラップ音って言われる現象になるんです」

秋枝「あんなにはっきりしてて、しかもまだ子供……。私も子供ですけど……。きっとお家に帰ってみてるはずです」

秋枝「そして、絶対に心霊現象を起こします。すると、どうなると思いますか?」


紅花「悪鬼ができる?」


秋枝「そうです……。お父さんお母さんを悪鬼に取り込んじゃって、行方不明にしちゃうんです。――止めなきゃ!」


星名「何だよそれ……。負の感情の発露が先とは限らないのか!」

紅花(ボクの姉さんも父さんも悪鬼に行ったきり帰って来なかったけど……。誰かが呼んでいたのかな?)


▶秋枝は九字を切り出します。すると、ある方向に向かって光の線が現れます


秋枝「気配を見えるようにしました!これで追っかけましょう!」


紅花「――便利だねえ。ボクの時もそれがあればなあ……」


秋枝「思いになった時点で、心残りっていう負になるんです。心残りは思いの原因と無理心中?するようになるみたいです。灯風さんが言ってました」


星名「心残り……。行きましょう、止めるために!」

星名(その子に本当に悪気があったわけじゃない……それなら俺が出来ることは!)


――白雨市 日向邸:リビング――


笠岡「麻酔銃とかいるか……?あるぞ……?」


▶笠岡は清浦にボソボソと話しかけます


清浦「あるなら……あるなら……? え? 打つの? ウールちゃんに?」


ラウラ「さ、さて!探偵の推理を聞きましょうか!人なら殴れるから問題ないですね!」


▶骸はラウラのミットをしていますね


ウール「おほん!さて、少し人数が足りない気がするけどみんな集まったみたいだね!」

曜灯「名探偵、無事に事件は解決できそうでしょうか!」


笠岡「俺たちをこんなところに集めて……誰がこんなむごいことを!誰なんですか探偵さん!」


清浦「あんた警察でしょ……」


日向「え、えっと……、探偵さん、推理をお願いできますか……?」


ラウラ「ツッコミがんばれー目指せご主人様!」


▶ラウラはハイキックを入れ始めます


上ノ瀬「え、そっちはなんでそんなことしてるの」

曜灯 「幽霊ですよ、幽霊」


ラウラ「曜灯様が邪魔にならないように壁とでも喋っとけと……」

ラウラ「おとなしくしてますので……さぁ!」


ウール「まず、状況の整理をしましょう!被害者の男の子はスマブラでリンクを使い、ピチューにボコボコにされた!」


笠岡「さすが羽川探偵!!」


ウール「ピチューは自傷という欠点がある。それ故ピチューを相手取るならとにかくメテオを喰らわずにバーストされないように動けば、自ずと勝機は見えてくるはずだ!」

ウール「上投げは横にずらせばかみなりのメテオは喰らわない!おっと、それと横強は発生と回転率の性能が高く、ふっとばし技として使えるから要注意だぞっ!」


笠岡「ほう!」

曜灯「――なるほど!さすがです!」


ラウラ「わーすごーい!推理ができるフレンズなんだね!」


ウール「あと、ピチューのギザミミとお花の色変えがあるんだけど、やっぱりウールちゃんはギザミミの方が好きだな!」

曜灯「わたしもであります名探偵!」

ウール「その通りひかりちゃん!それこそがこの事件の鍵だったのだ!」


▶全員 反射

 ウール上ノ瀬 成功 骸 ファンブル[何もなし]他失敗

▶突如宙に浮かび、ピンボールのように動くランプを咄嗟に避けます。

 8ダメージ


清浦 「いったっ」

曜灯 「わ、わ、あいたっ」


日向「な、何が……」


笠岡「おっとびっくりした。急に動くものなのか」


▶笠岡は首を傾けてランプを避けます


ラウラ「お、おばけ……?」


▶全員 剛力

 清浦以外成功

▶更に物が浮き出したのを力で抑え込むよ。そうこうしているうちに、switchのボタンが勝手に押されて、スマブラがはじまるよ。使ってるのはリンクのようです


日向「え、えっ……?」


上ノ瀬「あぶねっ、おいふざけてる場合じゃないぞ!」

曜灯「わ、わ、わたしごと空に……」

骸「ラウラ これは?」


ラウラ「知らないです……私は何も見てないです……」


ウール「大人しくしろー!貴様には黙秘権があるぞー!」


▶押さえつけてるのが多いのもあってそんなにものは飛び交ってないよ。ただ誰も触れていないはずのswitchが宙に浮かび、スマブラを遊んでいるようです

▶ウール チームワーク

 失敗

▶ウール ゲーム

 成功

▶リンクを崖メテオできっちり殺しきると、ソファーにswitchのコントローラーが叩きつけられます


ウール「うおー!これは森羅くんの分!これはおねーさんの分だあああ!!!」


▶その瞬間、秋枝達が入ってきます


秋枝「ここです!お邪魔します!!」

秋枝「不法侵入バンザイ!」


紅花「緊急時だからねえ」

星名「お邪魔します!」

曜灯 「珮未ちゃん……?」


日向「あら?警察もいるのに……」

笠岡「ここだな!!!!?今しかあるまい!」


▶笠岡は奥さんに麻酔銃を撃ちます


日向「はらひれほれはれ……」

清浦「あーっ撃ったー」


笠岡「よし!」


清浦「それなら私に撃たせてよー撃ちたかったー」

曜灯「よしじゃないです!」

清浦「……ごほん……」

星名「よく分からないけどよしならよし!その子、怨霊になってしまってるらしいんです!このままじゃ彼の両親まで巻き込んでしまう、止めなきゃいけないんです!」

ウール「これで全員揃って、舞台は整ったわけだ!諸君!」


秋枝「遅かった……。笠岡さんもいて何やってるんですか!魔法陣書いてくださいよ!」

笠岡「あ、ああ……すまん」


紅花「さーて鬼が出るか蛇が出るか…」

上ノ瀬「こっちの出番だな任せろ!」


ラウラ「おばけ怖いおばけ怖い……」


曜灯「ラウラさん落ち着いて。大丈夫ですよ、大丈夫」


▶笠岡が魔法陣を書くとテレビの中に青い悪鬼が出現します


清浦「うあーということはまあ、そうだと思ってましたが」


笠岡「青か。婦人は俺がごまかしておく。早めになんとかしてこい」


紅花「さーて、行きますかー」

清浦「また暴れられるね」


秋枝「わ、私も!」

ラウラ「おいてかないで……1人にしないで……」

秋枝「えぇ……しっかりしてくださいよ……。ね?いい大人なんですからね?ね?」


▶ラウラは寝そべったまま秋枝の足を掴んで抵抗しています


ウール「今日はちゃんと仕入れ先に紐を沢山入荷するように根回ししていたから、持ってきているのだ!」

上ノ瀬「毎度あてにされても困るしな、じゃあいくか」

曜灯「えぇ……。えっと、珮未ちゃんラウラさんをよろしくね……」


秋枝「ねー?おばけなんていませんよー!幽霊いませんって。ロボなんだからわかりますよね?ね?」

ラウラ「りみちゃんのうーそーつーきー!見えてないですもん!怖いですもん!」


骸「ラウラ すぐ 帰ってくる」

星名「すいません幽霊なんていません!後で謝ります!」

ウール「今日こそ因縁のスマブラ対決に決着をつけてやるぞ!ゆうとくん!こっちは全員揃って参戦するから、覚悟してよね!」


笠岡「ゆいと……」


ウール「そうそれ!ゆいとくん!」


――一軒家のリビング:戦場カスタム――


▶さっきまでいた部屋と変わりない様子ですね。ただ、一つ違うのは目の前にリンクがいることですね。しばらくすると、どこからともなくアナウンスが聞こえてきます。戦闘が始まる合図だと思われます


紅花「はっはーん、実際に戦って勝てと?」


▶戦闘前行動 星名 橙


▶リンク 

リモコン爆弾(補助。地形効果。1d2。死亡時に全体魔法4d5)

疾風のブーメラン(風。補助。自然反応4d4。攻撃後キャッチしないと再使用不可)

弓矢(火。補助。自然反応5d5)紅花

DA(自分より遠いごとにダイス両面+1。物理3d5)曜灯

▶清浦曜灯 回避判定

 失敗 2ダメージ 

 7ダメージ 

 17ダメージ 

 失敗 20ダメージ


▶清浦 ゲームで判定 恋の御札 高速回復薬G C4

 18ダメージ 16ダメージ


▶曜灯 ノーガード[雨音]


▶骸 ゲームで判定 ライフガード 毒追加攻撃

 ファンブル[ファンブル行動のシナリオ禁止]


紅花「がふっ……。実家の武器が、残っていれば……こういう時、楽なんだ、けど……全部持ってっちゃった、からなあ……」

清浦「よくもやってくれたね! お返しだよ! えりゃー!!」

曜灯「やることがいつもと一緒なら、わたしもいつもの準備」


▶骸はその場で腕を抑えて蹲ります。大量の冷や汗を流しているようですね


曜灯「……ムーさん?」


▶上ノ瀬 火薬知識で判定 通常攻撃

 クリティカル 29+44ダメージ[追撃]23ダメージ

[ぶっ飛ばし(被ダメージ時、攻撃と逆方向にワープ移動)]

[ストックルール(死亡時、ストック1消費して全快で復活)]

[リモコン爆弾]

 12ダメージ

▶リンクが消滅したと思うと、同じ場所の上に台が出てきて復活して降りてきます


星名「うわっ!やっぱり爆弾は危ないな」

清浦「爆弾使うなんてひどいですよね!」

上ノ瀬「今日はなんだか調子がいいな、剣士として負けないぜ!」

星名「……絶対に止めるんだ!なんとしても」


▶[華扇]星名

 ナズーリン[回復薬G2]回復薬G2 空振

 ルーミア

 16ダメージ[追撃]4ダメージ

[ぶっ飛ばし]


▶ウール 移動


星名「戦えない人がいるなら、俺が少しでも代わりに!」

ウール 「へいへい、ここまで届かないだろー!!」


▶リンク 

 リモコン爆弾 清浦

 弓矢 ウール

 疾風のブーメラン[キャッチ]

 DA 清浦

▶清浦 回避判定

 14ダメージ

 放棄 1ダメージ

 失敗 23ダメージ

[清浦:蚊雷]


▶清浦 牛乳瓶 封魔の御札 チェーンメール

 14ダメージ[追撃]28ダメージ

 21ダメージ

[ぶっ飛ばし]

[ストックルール]

[ガチャ爆死]

 13回復

▶爆弾を空中に上げて爆発させると、上から台が降りてきて、リンクが着地します


清浦「このDMを見た人はリンクを踏んで最低4人に回してください。さもなければ最後の切りふだが5発飛んできて即死します…………っと」


▶曜灯 通常攻撃

[[応援ください] (応援するよ!!)]

 成功 35ダメージ[追撃]34ダメージ


曜灯「必殺の横スマーッシュ!」


▶リンクが場外に吹っ飛んでいくと、台が降りてくることなく空間が崩れ始めます


清浦「おーさっすがー」

曜灯 「えへへ、ありがとうございます。」

上ノ瀬「楽勝だったな!」

星名 「……せめて、もう迷うことが無いように」

清浦「リザルト音楽が聞こえてくるかのようです……」

ウール「幽霊って大変な事ばっかりなんだから!大人しく成仏しておいたらー?」


▶骸は蹲ったまま顔だけ起こして、曜灯の勇姿を見届け再び頭を垂らします


清浦 「やることやったしこれで解決ってね」

星名「入る前が入る前だったから、早く戻ったほうが良いよな……。よそ様の家だし……」

ウール「さぁ良い子は1日ゲームは30分までだよ!」

曜灯「そういえば結局、犯人は誰だったんでしょうか」


――白雨市 日向邸:リビング――


ラウラ「ちょっと落ち着いてきました……」

秋枝「やっとですか……」


星名「無事に終わりましたよ」


▶骸は申し訳なさそうにしています


ウール「ふぃー!やっぱり3ストは時間長くなっちゃうね!」

上ノ瀬「そういえば解決したけど何も解決してなくね?」

清浦「確かに結局ボコっても解決はしてないよね」

曜灯「犯人って結局逃げたままなのでしょうか」


笠岡「ラウラや秋枝のとこの娘と会話したところ、どうやら外部犯が有力らしいな。形状からしてやはり川上と同一事件と見ていいだろう」

笠岡「ガキ共でもうちの他の警察官よりかは使えるのが悲しいところだな。おーい奥さん。大丈夫ですか?」


日向「あ、ああ……。結翔がいるかのような夢をみておりました……」


星名「また犠牲者が出るかもしれない……って、俺たちはここにいるのまずいんじゃ……」

清浦「今日は蝶を見なかったですね……」


笠岡「今日はお疲れでしょう。結翔くんをそのままにしておけませんし、そろそろ遺体搬送の救急車も参ります。本日はホテルにお泊まりください」


日向「はい……」


笠岡「羽川探偵もお疲れ様です!……ささ、こちらへ」


▶笠岡はウールたちを外へ促すよ


ウール「え?8人でスマブラやらないの?」

上ノ瀬「えー俺はいいよウールに勝てねーもん」

骸「帰って やろう」

ウール「森羅くんはウールちゃんがみっちり指導してあげよう!」

曜灯「それにはコントローラーが足りなくないですか?」

ウール「コントローラー!そういえばそうだったね!じゃあ一旦帰ろうか!」


笠岡「……よくやった。警察は人が足りん。今後も捜査に協力してもらうこともあるかもしれん。報酬は明日振り込んでおく」


ラウラ「おばけーこわいー」

秋枝「大丈夫ですからね。終わりましたからね」


上ノ瀬「ほどほどに、ほどほどにな……?あ、そういえばよ。会ったことないとか言ってたけどどうしてウールは日向結翔って名前まで知ってたんだ?」

ウール「ウールちゃんは不必要に友人を作らない主義なの!結翔くんはスマ友だよ!」


――白雨市 城跡公園――


ウールは深夜、1人紅葉を抜け出す。それが一番自由だと知っているからだ

ある日、ウールは目撃する

深夜、誰もいない公園でとぼとぼと歩く1人の男性を見た

間違いない

とぼとぼと歩く男性の周りを遠巻きに白死蝶がひらひらと舞っている


男「はぁ……なぜだ。俺が疑われることないだろ……」

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