S2.3 赤信号皆で渡れば怖くない 1月11日

――白雨市 裏路地紅葉――


▶日付が回る程の深夜、まだ裏路地紅葉は営業しているようですね。ちらほらとお客さんの姿も見えます


灯風「よっ、と。一応オープン札出しとくか」

ラウラ「灯風様。流石に子供を0時超えても働かせるのはちょっと……」

灯風「しゃーねーだろー?後処理が多すぎんだよ。ガキ共あっちの書類もってこい!後敬称のランク落ちてるから。落ちてる落ちてる」


ウール「森羅くん!もってこーい!」

上ノ瀬「まあほらただの子供じゃねーし?よっと、これでいいんだよな」

ウール 「ありがとうありがとうっウールちゃんは普通の子供だからちょっと手が離せななかったんだ」


灯風「さんきゅ。流石に記憶操作は深夜までかかるな。どんだけいたんだよあの白死蝶様は」


曜灯「こんばんは。こんな時間でもやってるんですね」

清浦「こんばんはー! おお、まだやってたんですね、もしかして24時間ですか?」


灯風「おっとロリコン。誘拐犯の手助けはしたくないぞ。110番いるか?」


清浦「なんでそうなるんですか!」

星名 「大丈夫ですよ、俺もいましたから。と言ってもこの時間までやってるとは思いませんでしたけど……」


灯風「今何時だと思ってんだこいつら……」


ウール 「ここの喫茶店はブラックだから、何時何時でも開いてるよっ」

清浦「私にとって今が活動時間ですよー。オカルトめぐりはこの時間から動くのが楽しいので」

上ノ瀬「そもそも法律なんてあってないようなもんだろここ。知らんけど」

ラウラ「いえ、一応ありますから……」

星名「つい休日だからって1日寝てて……。折角なのでこの時間に散歩でもって思ったらたまたま出会いました」


灯風「ロリコンの深夜徘徊と。補導課もあいつだし連絡しとくか……」


清浦「私成人してますからねっ……もう!冷たいです」

ウール 「お姉さんも捕まっちゃうんだねっ、お大事に~」

曜灯「あんまり夜遅くに歩いてると、本当に誤解されちゃいますよ」


灯風「おっと気持ちわりい……。その見た目でそれはダメージきついわ。大好きなロリにとっとと直してもらえよな。――仕事出来る位数揃ってるな」


清浦「直せるんですか……?それはお願いしないとですね……」

星名「個人的には未成年どころか、義務教育段階の子たちが起きてる方が色々思うとこがあるんですけど……。何か手伝えることありますか?」


灯風「まあそれは置いといてだ。この時期にしか見れん悪鬼がある。書類も見たくないし、ついてこいガキ共」


上ノ瀬「誤解させる側が出歩いてんのもどうかと思うぜ……」

ウール「ウールちゃんはこうなる前は超有名なお医者さんだった気がするよ!お姉さんも診てもらうといいかもね!」

清浦「ウールちゃんまで……。もういいです……、直してもらえるならもう……」

ウール「ついてこいガキ共!」

清浦「ああ置いてかないでー」


ラウラ「行ってらっしゃいませ」


――白雨市 城跡公園――


▶営業しているのでラウラを置いて城跡公園に来たよ


灯風「この辺でいいか。オカルトに詳しいならこういうのも見たことがあるだろ」 


▶灯風は地面になにか書いています


ウール「なになに……喫茶店紅葉はもっと従業員を労れ!by森羅くん」

曜灯「こんな記号にそんなメッセージが……。可哀想な森羅くん……」

上ノ瀬「自分の主張は自分の言葉で言ってくれよ」

ウール「人のせいにしちゃだめって教えたばっかりなのに!」

星名「ミステリーサークルか何かですかこれ?」

清浦「ま、魔法陣ですか? またずいぶんなものを……」


灯風「俺はこういうのは専門じゃねえから毎回書かなきゃいけねえんだよ。あいつなら……って詮無いか。っと」


清浦「ではこれはどういう結果をもたらすんです……?」


灯風「見てりゃわかる。結果主義はいいことないぞ?」


▶魔法陣の上に青い悪鬼ができます。ただ、いつものように空間のひずみという感じじゃなく、ただの家のように見えますね


清浦「Amazing……」


灯風「悪鬼には種類がある。負の感情がただただ取り巻いて空間を作っている場合と、目的を持った負の感情が固まって、フィールドごと現実に形成するタイプだ」


星名「目的を持った負の感情……?」


灯風「俺の実力じゃ家程度しか建てられんが、実力を伴うと市内全部とかもできるらしい。俺は見たことないから本当かは知らんがな」


清浦「フィールドを形成……あれですか、VRみたいな……」

ウール「つまり、灯風おじさんはマイホームが欲しかったってことだね!ここテストに出るよ!」


灯風「マイホームはあの家がホームだボケ。お前も住んでるだろうが……。はぁ、この中は最近起きた怖いことのイメージの集合体だ。入ればわかる」


上ノ瀬「市の大きさの魔法陣とか書くのか?ちょっと楽しそうだ……」

曜灯「市内全部悪鬼にするとして、相当広い場所でやらないと人や街が巻き込まれちゃいますね」


灯風「ちゃんとラノベ読んどけよ。見た目はただの家だがれっきとした悪鬼だぞ。巻き込まれるのは結構よくあることだから、それも覚えとくといいかもな」


清浦「ああ、そういうことですか」

星名「なんにしても、これも悪鬼なら行かなきゃですね」

ウール「あ、紐がない!!!さらばだみんな……ウールちゃんがいなくても、うさすけは大事にしてあげてね……」

上ノ瀬「あ、まてまて。ウールの紐あるぞちょっと待ってな……ほらこれ」

ウール「おおおおお!!ウールちゃん森羅くん教に入信することにしたよ!ビーフジャーキーお供えしたらいいかな?」

上ノ瀬「変なもん勝手に作るなよ……肉はもらってもいいけど」

曜灯 「それでは、おじゃまします」


灯風「終わったらちゃんと紅葉に戻ってこいよ。夜食と珈琲くらいなら俺でも作れるからな」


――押し入られる恐怖――


▶君たちが家の中に入ると、扉が自動的に施錠され、出られなくなります。振り向くまもなく、出れない扉の後ろから斧を突き立てられ、チェックの服にジーンズ、ちょっとした異臭のするオタクのような人間のように見えるのがぞろぞろとなだれ込んできます。通路の先に窓があり、ここに飛び込めば戻れるんだろうな、と感じました


ウール「シャトルランだね!ウールちゃん足遅いけど、持久力には自信あるよ!」

上ノ瀬「全部倒せっていうのはさすがに大変そうだよなぁ」

清浦「逃げる系ですかこれ……」

星名「驚いたけど倒さなくていいのか……?」

曜灯「わ、どう見てもここの家の人ではないですよね……」


ウール「ウールちゃんは今日は慈愛の心に満ちてるから、みんなペース配分に気をつけながら水分ちゃんと取って頑張って完走しようね!」

上ノ瀬「心配しなくたって置いてかねえからウールは全力で走れ」

ウール「ウールちゃんはそれくらいで動じないよ!」


▶戦闘前行動 星名 橙


「割と好みが揃ってる」

「襲ったらいける」

「男は?」

「寧ろふぇいばりっと!」

「こわE」

「ショタじゃないと抜けない」


▶不法侵入するオタク軍団 

エロトラップダンジョン(地形効果。対象に通過時に1d20を振らせ、17以上なら正気度を2削る)

こけたら服だけ溶ける水(地形効果。対象を選択して1d20で5以下の場合、転倒し防具をつけていないものとして扱う。踏むと行動終了とする) 

目視遮断(地形効果。目視遮断と通行禁止)

徹夜組の異臭(敵が同じマスにいる場合全員の精神を5削る)

水に落ちた犬を囲んで棒で叩く(オタク集団の生命分だけ攻撃回数を追加する)

2d1の40回攻撃

 計40ダメージ


▶オタク軍団は主に服を引きちぎろうとしたり、腹パンをメインにして殴ってきます


「ショタは殴るもの」

「お腹が綺麗だといい」

「ボロ絵すき」

「全裸より趣がある」

「100万回抜いたわこれ」

「かわいそうだと抜けない」

「かわいそうじゃないと抜けない」


曜灯「や、ちょっと、やめてください……」

清浦「き、きもちわるい……」

星名「あ、圧が強いなこの悪鬼……」

上ノ瀬「あーもう数が多いのめんどくさいなぁ!、ったく……」

ウール「服破けたらぜったいころしてやる!!」

清浦「こんなオタクはこれでも浴びてればいいんだ! くらえーカエンタケ汁ー!」


▶清浦 ネットサーフィンで判定 封魔の御札 カエンタケ汁

 15ダメージ[追撃]7ダメージ

[オタク特有の集団行動(1回のダメージ量を2として扱う。2ダメージにつき、オタクが1人減る)]

[もう臭いのでノーダメ(全ての状態異常を無効化する)]


▶曜灯 ネットサーフィンで判定 通常攻撃

 成功 7ダメージ[追撃]4ダメージ


▶合計でオタクが4人吹き飛ばされていきました


清浦「うー不発……」

曜灯 「他人に迷惑かけちゃダメですよ」


▶上ノ瀬 脱出で判定 通常攻撃

 成功 55ダメージ


上ノ瀬「まずは向こうに行けるようにしないとな、全力で叩き割ってやらぁ!」


▶上ノ瀬は道端に落ちていたルンバのように見えるパンチラ監視機械を叩き割ったよ


[華扇:高速石]

[地形影響「ワープポイント」:ワープ移動があった時、地形影響の場所に強制移動]

▶星名 エロトラップダンジョン判定 溶ける水判定

 成功[人間振り直し]失敗

[ハッチ脱出阻止キャンプ(脱出口の上にハッチ(地形効果。ハッチがあると脱出口が使えない)を設置]

[オタク特有の集団行動]


星名「出口に向かえば……っ!?引き戻される!?なんだ、この感覚……」


▶不法侵入するオタク軍団 

エロトラップダンジョン(地形効果。対象に通過時に1d20を振らせ、17以上なら正気度を2削る)

こけたら服だけ溶ける水(地形効果。対象を選択して1d20で5以下の場合、転倒し防具をつけていないものとして扱う。踏むと行動終了とする)

水に落ちた犬を囲んで棒で叩く(オタク集団の生命分だけ攻撃回数を追加する)

 2d1の32回攻撃

 計30ダメージ 


「こいつ男にしては華奢だな」

「カエンタケ汁のやつ見た目ネコだから掘る」

「つよい」

「脱げてるそこの細い男の娘好き」

「俺は男性っぽい女の子が好き。お前は女性っぽい男の娘が好き。そこになんの違いもありゃしねぇだろうが!」

「違うのだ!!」

「男の娘、ショタ、美少年……全部ホモなのでは?」

「なんだァ?てめェ……」


▶ウール コスプレで判定 諸刃の刃[4消費]

 ファンブル[何もなし]

[オタク特有の集団行動]


ウール「うさくん怒りの横スマーーってうわああああ!?」


▶ウールがずっこけて服が溶け始めるよ


▶不法侵入するオタク軍団 

水に落ちた犬を囲んで棒で叩く(オタク集団の生命分だけ攻撃回数を追加する)

 2d1の32回攻撃

 計32ダメージ


「ロリはいい。首絞めとかロマンある」

「リョナはNG」

「首絞めはリョナじゃないのでは……?」

「うん……?」

「腹パンはリョナじゃない。首絞めはリョナ」

「うん……?」

「ボロ絵や悲鳴はリョナじゃない。腹パンはリョナ」

「うん……?」

「横たわって息が荒いのはリョナじゃない。悲鳴とかリョナ」

「うん……?」

「最後結局ゴミのように死体を捨てるの好き。命乞いしてるのを首絞めて動かなくなるとこの子も生きてたんだなぁってなって興奮する」

「うん……???」

「リョナの定義がわからなくなってきた……」


▶清浦 観察力で判定 恋の御札 C4

 19ダメージ 21ダメージ


▶曜灯 通常攻撃

[[応援ください] (応援するよ!!)]

 成功 15ダメージ

▶上ノ瀬 エロトラップダンジョン判定

 成功 成功

▶ハッチをぶっ飛ばしたよ。通電しました


清浦「あーもう鬱陶しい! 御札もC4もぶん投げてやるわ!」

曜灯 「こぼした水はお掃除しましょうね」


▶一同が窓に入ろうとした瞬間、隣の警報機を押したらしく、轟音が鳴り響きます。すぐにパトカーのサイレンが聞こえてきます。オタクはもがき消えながら逮捕されていくのが傍目から見てもわかります。パトカーに乗っていた警官が君達に向かって敬礼すると、空間が崩れ落ち始めます


上ノ瀬「出口をちゃんと確保して……あっ、なんか押した」

清浦「あー連れて行かれたようで。良かったよかった」

曜灯「他人の家に勝手に入っていいのは、勇者の人だけですよ」

星名「終わったのか……。でもこれはまずいな……、すいません、先に戻ります、事情説明して服借りなきゃ」

ウール 「――はっ!?ウールちゃんが気絶している間に一体何が……」


――白雨市 城跡公園――


▶いつの間にかラウラがいます。すごく大きい鞄を持っていますね


灯風「水筒と、ブランケットとっと……ピクニックかな?」

ラウラ「作ったの私ですよ?鷲羽様」


星名「すいません灯風さん!何か着るもの貸してください!――悪鬼で溶かされるし外は寒いしで命の危機です……真冬じゃ洒落にならないです……」


▶星名は全裸で隠しながら灯風に助けを求めています


灯風「名前名前……っと。スライムでも出たのか?まあいいわ。とりあえず俺のジャンバー羽織っとけ」


星名「た、助かります……。なんでしょう、オタクみたいな人たちがあの手この手で薄い本にしてくる感じというか……寒い」

ウール「森羅くん、紐ありがとーっ!」


▶ウールはほぼ全裸で森羅に抱きついて10ベルを渡します


上ノ瀬「そんなの後でいいからまずなんか着れよ!?」

ウール「じゃあクローゼットまでおんぶして!」

清浦「服を脱がす悪鬼って嫌ですねほんと……」

曜灯「そういえば私達も勝手にお家に入ってましたね。つまり勇者?」


灯風「具現化系の今でも使えるような奴は専門じゃねえと出せねえんだよなぁ。あいつがいればって最近よく思うわ」

ラウラ「防具破壊も定番ですから。――そういえば私の本職、見せていませんでしたね」


▶ラウラ 

サーモグラフィー(体温変化を一定に固定)

ステルス(一般人に見られず移動)

▶ラウラは目からビームを出し、一同の周りに赤いオーラのようなものを纏わせます


ラウラ「とりあえずこれで人権は守られます。寒くもないはずなのでゆっくり、歩いてきてくださいね」

清浦「寒さがなくなくなるとかすっご……」

曜灯「わ、急にあったかく。すごいです」

星名「あ、寒さが引いて行く……?凄い、こんな魔法もあるのか……。ありがとうございます、灯風さん、ラウラさん。1週間ぐらいタダ働きしても返せないぐらいの恩です」

上ノ瀬「今のロボット、そんなことできんの?ドラえもんじゃん」


ラウラ「魔法、というより冬泉の叡智ですから。報酬と夜食もあるのでもう少し紅葉でどうぞ」


星名「人の、叡智の結晶……。人を守るための、可能性の光……。感謝、します。あらためて」

清浦「なかなか常識というものが曖昧になってくるね。こういうの見てると……」

ウール「みんな寒かったんだね!かわいそうにー」

上ノ瀬「つってもなんかなあ動き足りねぇ……。先に走って帰るか」


灯風「範囲があるんだよ範囲が!出てくな出てくな」

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