S1.2 こういう奴は大抵弱い 12月19日
――白雨市 裏路地紅葉――
▶灯風が図面とにらめっこしているようですね
灯風「えーっとこれがこうで……?」
ラウラ「コンセントはあちらですよ灯風様……」
灯風「忠義心が薄れてくるとご主人様からランクダウンするのはやめろ」
上ノ瀬「灯風ーなんか手伝うか?」
▶骸は二人の後ろから怪しげな様子を訝しむように覗き込んでいます
灯風「動物園がうるさいから筐体の場所変えてるだけだぞ……」
骸 「動かす ムクロ 手伝う」
灯風「まあ待て。そのうち客が来るからこれは後だ。むーくんは準備しとけ」
ラウラ「諦めましたね……」
鷹見「もう喫茶店としては閉店か?食事をしようと思ってきたんだが……」
清浦「どうもー今日はせっかくなのでご飯をーと思いましたが、もうそういう時間でしたかー」
灯風「そうだな。料理人がちょうど定時で出てったし軽いもんしか作れんぞ。というより仕事があるから嚼んでけ」
鷹見「はー運が悪い。まあ、稼げるんだからそれはそれで……いいか」
清浦「やっぱり間と運は悪いんだなー私」
星名「はー、はー……。寒い……。お邪魔します」
灯風「有給取ってるのもいるから人はいないが、まあ4人以上いるなら任せれるだろう。わんこー皿洗いしてないで出てこーい」
上ノ瀬「そろそろわんこで出てきてやらねーぞ、んでなんだ」
灯風「ちょうどいいところに生け贄も。ロリコンと不運共もこっち来い」
清浦「ご飯食べたかったなー……」
星名「今日は何も出ないんですね。人数もいつもより少ないし……」
ラウラ「そろそろバーになりますから。お酒中心で軽いものしか作らないんですよ」
星名「そういえば、お昼と夜で違うんでしたね。切り替えるのも大変そうなら、何か手伝いますよ」
ラウラ「ええ、お時間があれば是非」
▶灯風は奥の部屋に案内するよ
――白雨市 裏路地紅葉:奥の部屋――
灯風「集まったな。とは言っても紅葉だったらどんなやつでもやってる定例行事みたいなものだ。それなりに金になる素材もあるし、何より特訓にもなるからうちとしては万々歳なやつだ」
ラウラ「僭越ながら私から。ゲームセンターでは度々奇声をあげるお客様がいらっしゃいます。ご主人様によると猿だの動物園だの言っております。ご主人様曰く、キチガイゲージっていうらしく、これは負になり得るものなのです」
鷹見「素人を特訓するのは理にかなってると思うが、ここ室内だろ?何ができるんだよ」
ラウラ「少しお待ちを……」
▶ラウラはいそいそとなにか地面に書き始めたよ
灯風「俺らの中だとガンダム道場と呼んでいるやつだ。新人の特訓にちょうどいい負しか集まらない上に定期的に発生する悪鬼だな」
星名「動物園……は一旦置いておいて聞きたいんですけど、そもそも夜叉としての力?ってのはどうやって鍛える物なんですか?まさか、実際に戦うあるのみってわけじゃない……、ですよね……?」
灯風「まあ戦うカンってのは実戦あるのみだが……。――ほら、ベルっての渡しただろ?子供銀行みたいなやつ。あれを寝る前に枕の下に置くと妄想力が上がる。鎧を固くしたり、魔法を唱えやすくしたりだな」
灯風「妄想こそが刃になる。オタクになればなるほど基礎能力が上がるわけだ」
星名「な、なるほど……」
清浦 「ほんっとオカルトチックでいい使い方ですね!」
上ノ瀬「それでこここんなにゲーム多いんだな、ありがたいようなそうでもないような……」
灯風「妖精さんに色々お願いするんだわ。やってることはかわいいが儀式が近いな」
ラウラ「それはうちの社長の趣味です。できましたよ」
▶魔法陣が出来上がります
灯風「この状態で……破!」
▶青い悪鬼が出てきますね
灯風「この魔法陣は周辺の負を集める効果がある。微量の負を集めて悪鬼にするわけだな。掃除みたいなものとはいえ、ちゃんと死ぬから準備しとけ」
ラウラ「まあこれを人間に作用するものもあるわけですが……まだ先ですね」
清浦「例のキノですね!!」
上ノ瀬「ふーん、なんかまだ面白そうな仕掛けがあるわけだ」
星名「なら、今ここでこれに勝てば、少しだけでも見知らぬその人たちのためになるんですね」
鷹見「脱出まではサポートしてないんだな。訓練用なら、そこらへんいい感じにしておいてほしいもんだ」
ラウラ「無理なご相談ですね……。脱出は帰りたいという気持ちを作用するわけなのです。帰りたい気持ちというのは作れません」
清浦「いずれ直接脳に書き込めるようになってみたり!」
星名「心、か。意外と抽象的っていうか、イメージが大事なんですね」
灯風「そうだ。オカルトっぽいとはいえ、実際は世間様には言いにくいが理屈っぽいものだ。何事も原理がある」
ラウラ「ご主人様は説明を聞き流していただけなのでは……?」
灯風「じゃあわんこ頑張ってこいよ。帰ったらジャーキーやるからな」
骸「シンラ ジャーキー 好き?」
上ノ瀬「話をそらすのに俺を使うんじゃねえ!」
星名「……賑やか、ですね。不思議な感じだ……行きましょう」
骸「ラウラ トーカ 行ってきます」
清浦「行きましょう!」
上ノ瀬「いやまあジャーキー嫌いじゃねえけどよ」
ラウラ「ご武運を」
――薄暗いゲームセンター――
「雑魚の癖に3000使ってんじゃねーよカモですわカモwww」
「本当弱いのが来てくれて助かるわ」
▶中に入ると、裏路地紅葉と内装はほとんど変わりありません。ですが、かなり薄暗くなっているようですね。テナガザルみたいなのが日本語っぽいのを超早口で喋りながら手をパンパンとクラップ音を叩いています
清浦「ああ、こういうのたまに見るよねー、うんうん」
星名「ですね……」
骸「動物園」
鷹見「普通なら関わりたくない連中だな」
上ノ瀬 「えぇ……山じゃねえんだぞ……」
▶戦闘前行動 星名 橙
▶鷹見 仕事知識で判定 迫撃砲
失敗
鷹見「そういえば俺も攻撃できるらしいな。ちょっと君らの武器、借りるぞ」
「レッド改でGセルフ2回も落としたのに相方のバルバトスに2落ちされて流石に糞だったわ~助かりました!」
▶猿 灰皿ソニック(風。魔法4d6)清浦
11ダメージ[清浦:蚊雷]
[勝ち煽りシャゲダン(敵の攻撃に対して2回スキルカウンター)]
▶灰皿が高速で飛んできて手裏剣のように4つほど飛んできます
▶清浦 仕事知識で判定 高速回復薬 小型ボム
失敗 12ダメージ
[勝ち煽りシャゲダン]
[相方対面覗きこみ(敵のスキルを1つ任意で使用できる):小型ボム]
10ダメージ[清浦:蚊雷]
清浦「その踊りが全く気に食わないけれど、いつものように、怪しげな指向性グレネードを一発お見舞いする!」
「当たってねえだろおおおおおおおお!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!?」
▶上ノ瀬 待機
▶骸 仕事知識で判定 ライフガード 毒追加攻撃
成功 2+1+1ダメージ[迫撃砲]8+2+5ダメージ
成功 16ダメージ
[勝ち煽りシャゲダン:怪音波(自然反応。全体2d6)]
4ダメージ[清浦:蚊雷]
骸「肝臓 壊死 ウイルス お前 もう 死ぬ」
鷹見「援護攻撃だ。……爆ぜろっ!」
星名「こういう時やれることが無いのはもどかしいな……。とりあえずこれ、使って」
上ノ瀬「お、わりーな。ありがと!」
「おおおおおおおおおおいいいいいいいいいいいい相方ああああああああああ!!!!!!ゲドラフ使ってんじゃねええええええええええ」
▶星名 落ち着かせで判定 回復薬
失敗
▶上ノ瀬 ライフガード 通常攻撃
成功 25ダメージ[迫撃砲]9ダメージ
上ノ瀬「今度は当てるぞ……そら、真っ二つだ!」
鷹見「そら、もういっちょおまけだ」
「は?判定広すぎだろ修正しろやあああああああああああ!!!!??????」
▶猿は花火のように爆発して消えました。薄暗いゲーセンの床のタイルが端からゆっくりと崩れ落ちていきます
星名「ゲームセンターとはいえ、あんなに騒がしいと迷惑でしたね」
清浦「静かになってくれてよかったわ」
鷹見「どうせ次の日には元気に騒いでいるさ」
上ノ瀬「ふぅ、やっと始まった感じだな……。強くなるぞ」
骸「帰ろう ラウラ トーカ 待ってる」
清浦「いい事したー」
鷹見「しかしゲーセンの空気は良くないな……」
――白雨市 裏路地紅葉――
▶やっぱり灯風が筐体を動かそうとしていますね。図面とにらめっこしています
灯風「結局これどこに置けばいいんだ?」
ラウラ「禁煙室とかどうでしょう。灰皿は危険です」
清浦「不用意に投げつけられますしね」
鷹見「しかも分裂するしな」
骸「ただいま ラウラ トーカ。 ムクロ手伝う」
灯風「おっと戻ったか。アレ、特訓相手にはいいだろ?」
星名「いい、んですかね。あれ……」
清浦「精神修行にもなるような相手でした」
上ノ瀬「ああいうの定期的に出せるんだよな?」
灯風「そうだな。次は一月くらい待たないとダメだが」
ラウラ「負を祓いましたから。あっちにシャワーあるので浴びていってください。その後に報酬の15万円と130ベルをお支払いいたします」
星名「でもこうやって解決すれば、一月は爆発するほど溜まらないってことなんですよね。なら良いこと尽くめだと思います」
清浦 「一ヶ月後投げる灰皿が倍になってたりしてね」
星名「そうならいように在ってくれるのが、1番いい事なのに……。難しいですね」
灯風「おらわんこージャーキーだぞー」
上ノ瀬「あーーくっそ今回だけだぞ釣られてやる……」
骸「シンラ 現物支給」
▶骸は大変満足そうですね
清浦 「ペットって感じがすごくするなー」
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