熟女が好きです
タイトルを見て「いきなり何なんだこいつは」と思われそうですが、そのままです。
30〜50代の女性が特に大好きということです。普段私はだいたいこの年頃の女性はお姉さんと呼び習わしているのですが、お姉さんだと範囲が広すぎて。かと言っておばさんも何か違うというか。
おばさんっておじさんに比べたらあまりいい意味で使われないじゃないですか。
それじゃ熟女は適切なのかというとそれもちょっと違う気もしてますが、他に言葉もないので、取り敢えず熟女としておきます。もしいい言葉をご存知でしたら是非教えてください。
私は小学生の頃から熟女が好きでして。
年上の大人の女性にどうも惹かれるたちのようなのです。
私が学生百合よりも社会人百合、大人百合を書きがちなのも、そんな性癖が出ているせいかもしれません。いや、絶対そうです。
百合というと女の子同士のイメージが強いと思うんですよね。社会人百合よりは学生百合の方が数的にも多いですし。
百合好きな方の中には「大人同士は生々しくて嫌い」「大人同士は萌えない」という人もいたりして、時折私は複雑な気分になったりもするわけです。
だから百合を書き始めたばかりの頃、なるべく若い人が恋愛してる話がいいのかなと思うこともありました。
キャラクターの年齢も35歳は越えない方がいいだろうと、うっすらセーブしていることもあったんです。
多くの人に少しでも読んでもらうには、ある程度、読者に受け入れてもらいやすいキャラクター設定も大事なので。
でも書いてて、私としてはもっと年上を出したいって気持ちが強くなって。
世の中を見渡せば35歳以上の素敵な女性だってたくさんいるわけです。
女性は30過ぎたらおばさん。女としての価値は下がるなんて雰囲気ありますよね。若くないと女としての価値がないとはっきり言う人もいますから。こういうことを言う人は男性だけじゃなく女性にもいます。
けど熟女好きな私からしたらふざるけな、なんですよ。30過ぎたって可愛くて素敵な女性いるのに、目に見えてないのかと思うわけです。
百合としてあまり年上すぎない人を出すべきという自分と、別にそんなの気にするなという自分同士の戦い。
話を作っていると、キャラクターとしてもっと年齢を上げたい。その方が自分の中でしっくり来る。
やっぱり小説は自分にとって好きなことなのだから、好きに書くべきだと思った私は一つの話を書き上げました。
それが「独身の理由」という読み切りでした。
この話は39歳の
40代にしてない、30代ぎりぎりなのは上記の葛藤がまだあったからですね。
あまり受けないかもしれないなと思っていたのですが、蓋を開けたら予想よりも読んでもらえて。
主人公39歳なんて別にハードルにならないんだなって分かって、すごい嬉しかったです。
それからこの話は「恋する理由」として連載ものにまで発展していきました。
理子の相手は25歳の部下の
彼女は作中で何度も理子を褒めます。でも理子は自分が「おばさん」という意識があるので、あまりに褒められたりすると、
何で私みたいなおばさんを?と戸惑ったりします。
でも由茉は理子が大好きなので、そんなことは気にしません。
もちろん理子が好きだから。好きな人だから年齢なんて関係なく愛おしいし可愛いんです。
これは私の気持ちも入っていて、自分なんてただのおばさんだ、若くないからだめだと思ってる女性に、そんなことはないって言いたい私の思いでもあるのです。
女性は年齢をいくら重ねたって、可愛くて素敵な存在なんです。若くなければ可愛くないなんてことはない。
そんな気持ちを込めていたりします。
「恋する理由」でギリ30代な理子を出して、これは40代も全然いけるなと思った私。
そこで主人公の片想いする相手を40代にした話を書きました。それが「夢のような時間が恋に変わるまで」です。
主人公の
私はとても真歩を気に入っていて、何よりこの話は百合小説を書く前からあったネタ。
まだ多少葛藤もあって、真歩の年齢はもう少し若くすべきか、なんて迷ったりもしました。
ですが自分の中のイメージ、当初からの設定を崩したくなくて、真歩は40代のままで話を書き上げました。
結果として某投稿サイトでは自作の中でもっとも短期間で多くのブクマを得ることができました。
カクヨムでも私の作品の中では読んでもらえてる話です。
百合に年齢なんて関係ないと確信することができました。
今はもっと40代50代の出てくる百合も書きたいです。
「おばさんの百合なんて見たくない」という人もいるでしょう。実際見たこともあります。でも私はもうそういう人を読者として想定してません。
百合に色んな年代の女性が出たっていいじゃない。恋してもいいじゃない。
これからも自分の好きは曲げずに書きたい百合を書いていきたいです。
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