第2話

野宿では、地面が硬かったから今度は、獣を狩ろう!んー。いないなぁ…。あ、ホワイトウルフの群れだ。私が一つだけ使える魔法。それは、

「水圧弾!」

この水圧MAXの殺意溢れる球体は、ホワイトウルフの群れにプレゼントされた。ホワイトウルフたちは、もがき苦しみ死んでいった。

「あれ?人がいるじゃん。大丈夫?」

鎧を全身に纏い、豪華そうな剣を持った人だった。

「お、俺はルイ。ここから北東に五日ほど歩いた町に住んでいた。勇者なんだけど、お付の人に一日前に逃げられてしまった。」

「私は、レイル。魔法使いの村を追い出された。王都に向かおうとしてたけど、道に迷った。」

ちょっと嘘をついた。迷ってはいない。行く道を忘れたんだ。うん。

「こんな小さな子が…。追い出すなんてヒドイ!俺が面倒を見てやるよ。だから…俺の仲間になってくれない…かな?」

え!仲間?憧れのNA・KA・MA!?やったぁ!

「よろしく!ルイさん。」

「あぁ。よろしく。レイル。さんはいらねぇぜ。レイルは、命の恩人だからな。」

ルイさんは、勇者のスキルのこと。生まれ故郷のこと。その他諸々を、話てくれた。

「レイルの職業、スキルはなんだ?」

「職業は、魔法使い。スキルは…わかんなぁい。」

だって、私の村はちびっこ過ぎてそんな鑑定機見たいのあるわけないもん!

「マジか…。お金を貯めたら行くか。まずは、これだな。」

ルイは、ホワイトウルフの群れがあった場所を指で指した。

実は、これねー。保存しているんだよねー。だから、消えてるように見えるんだ!異空間保存ってゆーやつね。

「ふぇ!?消えてる?」

「あ、お話中に傷むとダメだから…。直しちゃいました。異空間に。」

「なんで追い出されたんだよ。」

ルイの話を聞くとなんと異空間保存は高位の魔法らしい。ルイは仲間にしたことを良かったと言っていた。まぁ、これ売りに行こー!そして、今私は王都に向かっている。群れの撃退で金貨五枚、素材の売却で金貨8枚。合計で金貨13枚だ。これだけあれば色々と行けるだろう。まぁ、その予想は裏切られたが。勇者ルイによって。馬車もお付の人に盗まれたらしくてその代金が金貨12枚と銀貨5枚。残されたのは、銀貨五枚…。宿に泊まれるかギリギリといったところか…。少し、この旅が不安になってきた。

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