第10話 妖精の氾濫と情報収集 1

※誤字脱字、探せていません。

 なにか見つけても、見なかったことにしてください。

 もうしばらくこの見苦しい言い訳が続くと思います。


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □


 ……そういえば、私が役所棟に来るのって二回目?


 王都プロヴァルは、王城を囲む貴族街と内街、そのさらに外側を囲む外町とで構成される巨大な街だ。

 私が生活をしている離宮は王城の中にあり、王城でも王族の居住区に分類される奥まった場所にある。


 王城は大きく五つに分類される、と以前アルフレッドから説明されたことがあった。

 王の居城や離宮のある王族たちの居住区、城で働く使用人たちの居住区、騎士棟や訓練所のある騎士たちのための区画、役人たちの居住区、それから王や大臣の執務室のある役所棟や図書館のある区画で五つだ。

 以前、アルフレッドに連れられて会議を覗かせてもらったのが、この役所棟である。


「こちらへ呼ばれたということは、執務中のところへお邪魔するのですよね?」


「叔父上からはそう聞いているが……人払いはされているだろう。ジシン……と言ったか? あの現象についての話を聞きたいと聞いている」


 執務の最中ではあるはずだが、それほど周囲の人は多くない。

 緊張をする必要はないぞ、と言ってくれるのはありがたいのだが、だからと言って緊張せずにいられるかといえば無理だろう。

 私はこれでも、そこまで図太い神経はしていないつもりだ。

 廊下から繋がる扉の中すべてで仕事をしている人間がいるのだと思えば、雑談ですらも遠慮した方が良い気がして声が自然に小さくなる。

 もっとも、今日のところは声を潜めなくとも、周囲の喧騒に飲み込まれてしまっただろう。

 おそらくは地震が原因だと思うのだが、廊下を走っているような粗忽者はいないのだが、なかなかに騒がしい。

 扉の前を通るたびに、中の話し声がボソボソと聞こえた。


 ……そこのにゃんこ。こんな時に笑わせようと変顔しないでください。


 今は被っていないのだが、ディートフリートが小脇に抱えた猫頭の被り物に親近感でも湧いているのか、ディートフリートの頭や肩の上に全部で三匹の猫頭をした妖精が乗っていた。

 馬車の中ではこの猫頭の妖精に驚かされたのだが、不思議なことにディートフリートはこの猫頭の妖精の姿が見えていないらしい。

 これだけ好かれているように見えるのに、だ。


 完全に感覚でしかないのだが、見える人間と見えない人間は半々ぐらいな気がする。

 性別や年齢に関係なく、見える人間は見え、見えない人間は本当に何も見えないようだ。

 妖精の声が聞こえる人間ともなると、さらに少なくなる。

 離宮では私とサリーサだけだった。

 そして、不思議なことに声が聞こえる妖精は『生まれた』妖精だけのようだ。

 生まれた妖精曰く『作られた』妖精である子守妖精は、感情は豊かだがまだ一言も声を発してはいなかった。


 私を笑わせようと奇妙な顔を作る猫頭の妖精に耐えていると、ディートフリートが足を止める。

 目的地に着いたのだろうか、とディートフリートの前へと意識を向けると、フェリシアが立っていた。


「ご苦労様、ディート。あとはわたくしが案内するわ」


 少し輪郭が柔らかくなった気がするフェリシアは、相変わらず美しい。

 以前は美しい肢体を見せるために漫画やゲームの悪女風の際どい衣装を着ていたのだが、さすがに人妻となったからか、人の親となったからか、単純に場所が職場であるためか、露出は控えめで楚々としたドレスを纏っている。

 文句の付けようがない美女だ。


 その美女に微笑まれて、しかしディートフリートは一瞬だけ不満そうに眉間へ皺を寄せた。

 すぐに皺が消えたのは、ヘルミーネの教育の賜物だろう。

 ディートフリートは自分の感情をそれなりに隠せるようになっているようだ。


「クリスティーナ嬢への遣いは、私が国王クリストフからいただいた命です。叔母上に押し付けるわけにはまいりません」


「父とアルフの他に集まっているのは王爵だけよ。お勉強を頑張っているディートなら、この意味が判るわね?」


 確認はしていないのだが、フェリシアがわざわざこういった言い方をするからには、ディートフリートはまだ王爵を得ていないのだろう。

 逆に考えれば、ある程度の責任を持った人間のみが集まる場へと、私は呼ばれているらしい。

 考えただけでも緊張してしまう。


 少し悔しそうな顔をしたディートフリートに礼を言って別れ、今度はフェリシアの案内で廊下を進む。

 廊下にいくつもある扉のどこに止まるのかと構えていたのだが、フェリシアは背筋を伸ばして真っ直ぐゆったりと歩く。


 ……新発見。フェリシア様の美しさは、妖精にも効果あり。


 楚々と歩く淑女然としたフェリシアだったのだが、その足元や廊下の端には何人もの妖精が集まっている。

 みんなフェリシアに見惚れ、道を譲って廊下の端へと避けていた。


 ……でも、フェリシア様には妖精が見えていないっぽい?


 フェリシアの反応を見る限り、特に変化はない。

 とはいえ、相手はフェリシアだ。

 本当に見えていない場合もあるだろうが、賛美の篭った視線など人間も妖精も同じものだと判断し、あえて気づかない振りをしているという可能性もある。







「ここよ」


「……え? 中庭、ですか?」


「場合によっては盗み聞きなどされたら困るもの。だったら、お行儀の悪い子が隠れられない場所でお話しをするのもおつなものよ?」


 フェリシアが案内してくれたのは、廊下を抜けた先にある中庭だった。

 手入れの行き届いた見晴らしの良い庭の中央に、東屋がある。

 東屋の中にある椅子に座っているのは国王であるクリストフで、アルフレッドと以前挨拶をしたことのある王爵が三人、私とフェリシアを出迎えるように立っていた。


「急に呼びたててすまないな、クリスティーナ」


「いいえ。わたくしの方こそ、ナディーンの進言で地震についてを報告書に纏めていましたところですので、直接お渡しできる機会をいただき、ありがとうございます」


 まずは報告書をどうぞ、とレベッカに運ばせた封筒を提出する。

 国王の前に連れて行く侍女ということで、本来は離宮で一番の地位にいるナディーンを連れてくるべきなのだが、ナディーンは地震に驚いて腰を痛めてた。

 そのため、侍女のレベッカを同行させている。

 気心が知れているといえば一番はサリーサなのだが、サリーサは平民どころか孤児である。

 こういった場へは連れてくることができないのが、少々どころではなく面白くない。

 とはいえ、無理に連れてくれば嫌な思いをさせられるかもしれないのはサリーサだ。

 こればかりは私が弁えて振舞わなければならないだろう。


 ……慰めてくれるカリーサが地味に可愛すぎる。


 よしよし、とクリストフからは見えない角度で、肩の子守妖精が私の頬を撫でる。

 サリーサは連れてこられなかったが、他者ひとから見えるかどうか判らない子守妖精は今日も私の肩の上で私の護衛として頑張ってくれていた。


「……クリスティーナは仕事が早くて助かるな」


 クリストフたちが報告書へと目を通している間に椅子を進められ、座る。

 私が座るとアルフレッドたち王爵も椅子に座った。


「早速、あの『地震』という現象についてを知っている限り聞かせてほしい。なにしろ、あのように大地が揺れるのは初めてのことで、何が起こったのかすら判ってはいないのが現状だ」


「それなのですが……」


 さて、どう話したものか、と少し悩む。

 普通の地震であれば、本当に判る範囲で話すだけで良いのだろうが、『普通の地震』とは言えないのではないか、と今の私は気づき始めている。

 となれば、その気づいた部分を伏せて話すことは、あまり得策ではないだろう。

 国王としてのクリストフを、私は信頼している。

 民に被害が出ているのでは、と心配するクリストフに、さらなる何かが起こるかもしれない、と警戒を促さずにいて良いはずもない。


「……クリストフ様は、この子が見えますか?」


 悩んだ結果、正直に一から話してみることにした。

 ここにはアルフレッドがいるので私の足りない説明を補ってくれるだろうし、他にいるのはそれなりの地位と責任を持つ王爵だ。

 自分の発言の重さについても自覚をしているはずなので、軽はずみなことはしないだろう。


 肩へと手を伸ばすと、子守妖精が私の意図を汲み取って手のひらへと移り乗る。

 それをそのままクリストフに見えるように、とテーブルの上に置くと、反応は半々といったところだ。

 私の手の平の上を見て目を見開いたのはクリストフとアルフレッド、王爵が一人で、全部で三人だった。

 フェリシアと他の王爵には子守妖精の姿が見えていないらしい。

 不思議そうな顔をして、視線が私の手のひらから私の顔へと移動してくるので判りやすい。


「これはまた……随分と可愛らしい連れだな。人形を肩に乗せているのかと思ったのだが……」


 クリストフの発言を受けて、自分は人形ではない、と示すように子守妖精はその場でくるりと回る。

 最後にちょこんっと礼をして可愛らしく挨拶をしたところで、王爵の表情が崩れる。

 子守妖精の愛らしさに、さすがに王爵も表情を隠しきれなかったらしい。


「これが噂の悪戯妖精か」


「カリーサとしては、わたくしの子守をしていたのだと思います。レオナルド様が不在にする冬以外は、遠くへ運ばれることもほとんどありませんでした」


 子守妖精についてはこれだけ判っている、とサリーサと二人で検証した報告を加える。

 今は子守妖精の話で盛り上がっている場合ではないので、お互いに簡単なことしか話さなかった。


「……それで、地震の話に戻りますが」


 大地が揺れる現象を『地震』と呼び、地震自体は日本ではそれほど珍しくもない現象だったが、あれほどの大きな揺れは珍しい。

 しかし、だからこそおかしな地震だったとも確信をもって言える。


「報告書にも書きましたが、地震は普通縦と横に二度揺れるはずなのです」


 余震については報告書にも書いておいたので、今は触れない。

 触れてしまえばあれもこれもと脱線し、時間ばかりかかると判っているからだ。

 今必要なのは地震に関する細かな知識ではなく、そこから予想される災害と人災についてだろう。

 ここに妖精といった不思議な存在まで関わってくるのだから、本当に地震についてを語っている暇は無い。


「横揺れが未だに来ないことが気になります。これは震源地が近すぎて縦揺れと同時に来た、とも考えられますが……余震もありませんよね? 揺れたのは、あの一回だけです」


 他にもおかしいことはある、と気が付いた限りでおかしな箇所を上げていく。

 あれだけ揺れを感じたというのに、家具が倒れたり、ガラスが割れた形跡がなかった。

 離宮には食器棚も当然あるが、割れたのは台所女中キッチンメイドが驚いて落としてしまった皿だけだ。

 食器棚に収められていた食器たちは、今回の地震でまったくの無傷である。

 元・日本人の私が驚いて外に飛び出すほどの地震だったのだが、これはやはり不自然だ。


 この地震は私が知っているものとはどこか違う、と結論づけて、再び話題を子守妖精へと戻す。


「あの揺れ以降だと思うのですが、わたくしとグルノールから連れて来た女中メイド以外にも妖精の姿を見る者が現れはじめました」


 大体離宮に詰めている者で半数、この場でも半数が妖精を見ているようだ、と続けると、アルフレッドが眉をひそめ、クリストフは緩く首を振った。


「クリスティーナ、妖精については後だ。私も非常に興味があるが、まずは今回の地震で被害を被ったであろう民たちのために動きたい。そなたの知っている地震とは少し様子が違うようだが、それでも国王わたしだからこそできることはあるだろう」


「……はい」


 普通の地震とは違うようなので、私が想像するよりも被害は出ていないかもしれない。

 そう思ったのだが、やはり国王であるクリストフには割り切って楽観できるものではないようだ。

 民のためにできることはないか、と聞かれるままに地震によって引き起こされる二次災害や人災についてを話して聞かせる。

 まだ電気のないイヴィジア王国には関係がないので停電については名前だけだし、津波や土砂崩れといった自然災害、倒れた家具や家屋の倒壊による圧死、窒息死、崩落や倒木によって道が塞がれることで起こる交通網の分断といった感じに、本当に思いつく限りを挙げていく。

 電気同様に水道管の破裂による断水はなさそうだが、井戸の水が濁って飲めなくなる可能性もあるだろう。

 人の営みが築かれる町や村は、川などの水源を確保した場所にできる。

 飲み水に関してはすぐに手を差し伸べる必要はないかもしれないが、海と繋がる川付近の町や村は津波や逆流してくる水を警戒する必要もあるだろう。


 ……まあ、今回の地震では要らない心配かもしれないけどね?


 心配しすぎて悪いということはないだろうが、この地震はなんだか普通とは違っている。

 ガラスや食器が無傷だったことから、本当に地震だったのかも怪しくなってくるぐらいだ。

 惜しむらくは、お茶の時間の地震ではなかったことかもしれない。

 お茶の時間の地震であれば、カップの中のお茶が揺れたどうかが私の記憶に残っているはずだ。


「……どれほどの被害が出ているのか、想像もできぬな」


「日本ででも、滅多にない大きさの揺れでしたからね」


 にもかかわらず、建物への被害がまるで出ていない、とまた先の話に戻る。

 ナディーンの証言によれば、これまでイヴィジア王国には地震らしい地震などなかったということだ。

 そんな国に、耐震設計のされた建物などあるはずがない。

 にも関わらず、屋根が落ちるどころか、東屋に置かれたテーブルセット一つズレてはいないという、大きな揺れとしては理解し難い結果だけが残っていた。


 ……うん?


 ひとしきりクリストフの疑問には答えられただろうか、と口を湿らせるためにカップを口へ運ぶ。

 出された時はちょうど良い温度だったのだが、今は少し冷えていた。


 が、気になるのはお茶の温度ではない。


 気が付けば、東屋を囲むように何十匹という妖精が集まっていた。

 匹と数えたのは、子守妖精や頭だけが猫だったディートフリートにくっついていた妖精とは違い、今度の妖精は明らかに人型とは数えにくい姿をしているからだ。

 見た目は完全な猫なのに背中に蜻蛉かげろうのようなはねのついているもの、柔らかな光を放つ珠、前世で見た踊る花の玩具のようなもの、毛皮を纏った小鬼、と、見るからに様々な種類の妖精が集まってきていた。

 中に数体だけ人間ほどの大きさの存在がいるので、もしかしたら彼らは精霊だろう。

 精霊と妖精が大きさで判別できるのなら、だったが。


 最初はまたフェリシアに惹かれてやって来たのだろうか、とも思ったのだが、妖精たちの間で交わされている会話に耳を住ませると、妖精たちも情報を求めてやってきたことが判る。

 一つひとつは小さなつぶやきなのだが、意味が広い取れる言葉を抜き出すのなら、彼らも混乱しているようだ。

 何が起こったのか、これはどういうことだ、と言って不安がっている。

 人間に自分たちの姿が見えるだなんてことは、神話の時代ぶりだ、と。


「……クリスティーナ、彼らの言葉が判るか?」


「混乱しているみたいです」


 妖精が見えたアルフレッドたちは、この異常な事態に気が付いたようだ。

 妖精の見えていないフェリシアたちは地震から予想できる被害の大きさに、次にどう動くべきかと話し合いを始めていて、こちらの様子には気が付いていない。

 どうしたものかな、と少し考えてから、思いきって当人たちに聞いてみることにした。


「ねえ、何が起こったか知っているの?」


 言葉としては、たった一言だ。

 このたった一言で、ざわめいていた精霊たちは水を打ったように静まる。

 周囲の視線が一度に私へと向けられ、少々どころではなく居心地が悪い。

 この場の人間の数などたかが知れているが、精霊と妖精の数はそろそろ百匹はいそうな勢いに増えていた。


 ……多いのは、半透明でふわふわとした子?


 私でも目を凝らさないと見えない姿の妖精がいる。

 ふわふわとして宙に浮いており、形らしい形はない。

 球体にも、人型にも見える、不定形の妖精だ。


 ――人間が話しかけてきたぞ。


 ――どうせ ぼくらのこえ きこえない。


 ――でも、あの子、じっと僕等のこと見てる。


 ――あのこ しってる。おうさまの だいじなこ。


 ――ああ、そういえば。


 ――王の友人ではないか。


 ――王を傷つけた人間だ。


 ――でも おうさまが きずつけちゃ だめって いってた。


 ――僕等が言えなかったことを、王様に教えちゃった人間だ。


 ――王を看取る人間だ。


 ――ならば、この事態も解決してくれるのではないか?


「……いえ、そこまで期待されたら困ります」


 なにやら妖精同士が話し合っていたのは判ったのだが、雲行きが怪しく変わってくるのが判ったので即座に訂正を入れさせていただく。

 何が起こったのか、と話し合い、情報を求めている段階でしかないのだ。

 この事態の解決を私に押し付けられても困る。


 自体の解決を押し付けられるのなど、断固拒否する、と伝えると、妖精たちの中でおそらくは精霊だと思われる人間ほどの大きさをしたものが進みでてきた。

 足元まで覆う毛皮に、頭部には剥製と思われる鹿の頭を被っている。

 おそらくは、鹿の精霊かなにかなのだろう。


「それで、何が起こったのか、精霊あなたたちは判っているの?」


 判っているのなら教えてほしい、と伝えると、鹿の精霊は僅かに耳を揺らす。

 てっきり被り物だと思っていたのだが、頭部が鹿と考えた方がよさそうだ。


 ――それは我等が知りたい。精霊の世界が突然人間ひとの世界と繋がれた。


「世界が繋がれたせいで、突然精霊や妖精が見えるようになったの?」


 ――おそらくは。


 鹿の精霊によると、何者かの手によって、精霊の住む世界と人間の住む世界が強引に繋げられたらしい。

 そのせいで、妖精が見える人間と見えない人間がいるようだ。

 完全に離れればまた精霊は人間の目に映らなくなり、完全にくっ付けば誰にでも精霊が見えるようになるだろう、という見解も聞かせてくれる。

 現在の見えている人間と見えてない人間については、精霊としてはたまたまだろう、とのことだった。


 ……そして本格的に容疑者な気がしてきたよ、カミールさんっ!

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