レオナルド視点 ジゼルと帝都の顛末

 ティナは長旅の後に必ず体調を崩す。

 カミールの洞窟からアウグーン領まではなかなかの長旅であったため、また体調を崩すのではないかと様子見を兼ねてアウグーン城へと滞在する。


 国境へ集められた兵士を思えば、あまり悠長にもしていられないのだが、だからといってティナに体調を崩させるわけにもいかない。

 ティナは俺と違ってもとから体力がなかったうえに、今は体力どころか筋力まで失っている。

 旅の空で熱でも出せば、あっという間に動かせなくなるだろう。

 それどころか、悪くすればティナを死なせてしまうことにもなる。

 付け加えるのなら、今は秋だ。

 これからますます寒くなってくる季節に、ティナの体調の変化を見逃すわけにはいかない。


 ……とは思っているんだが、肝心のティナが動き回りたがって……どうしたものかな。


 ティナが動きたがる理由は簡単だ。

 ティナの知らない場所に来たので、いつものようにカリーサを探し回りたいのだろう。


「熱なんてありませんよー。わたしは元気です」


 熱を測るために額へと触れている俺の手を、ティナはわずらわしそうにペチペチと叩く。

 熱があると判断されればベッドに放り込まれると解っているのだろう。

 そんなことになってしまえばカリーサを探せなくなる、と抵抗しているのだ。


「熱があるのか、興奮して体温が上がっているのか、微妙なところだな」


 本当にカリーサを探すつもりか? とティナの青い目を覗き込んで確認すると、ティナは当然だとばかりに薄い胸を張る。

 カリーサを探していない場所がたくさんあるのだ、と。


「ティナが体力づくりをすると考えれば、城中を歩き回るのもいいかもしれないが……」


 今回は付き合いきれそうにない、と正直に伝える。

 洞窟では他にできることもなかったのでティナに付き合って歩き回っていられたが、今は違う。

 神王領クエビアとの国境に向けて、数日中には旅立つ予定なのだ。

 アウグーン城に滞在している間にやりたいこと、やらねばならないことがある。


「ティナがどうしてもって言うんなら、ベルトラン殿に同行してもらえるよう頼んでみるか。城内とはいえ、孫娘と散歩ができるんだから嫌とは言わな――」


「嫌です。レオが一緒に来てくれないと、カリーサは探しに行けません」


 ぷくっと頬を膨らませ、ティナが俺の腕へとしがみつく。

 一緒にカリーサを探しに行きましょう、という妹のおねだりは非常に可愛いのだが、俺だって毎回ティナのおねだりに屈するわけにはいかない。

 今回のティナ救出に関しては、あらゆるところでの後始末が残っているのだ。


「城中を歩き回る余裕はないが、三階の部屋には行こう」


「三階……何があるんですか?」


「三階には怪我人がいるから、お見舞いにでも顔を出して、少し話し相手になってやってほしい、ってカルロッタ様が言っていただろ?」


 帝都トラルバッハから運び込まれたジゼルは、アウグーン城の三階にある客間で静養中らしい。

 セドヴァラ教会で見た時はもう駄目かと思ったが、なんとか持ち直してくれたようだ。

 まだベッドからは離れられないようなのだが、意識ははっきりとしているし、生きる気力もあるようで、早く動けるようになってティナを探しに行かなければ、というのが近頃の口癖なのだとか。


 ……たぶん、アウグーン城の中でカルロッタ様の次にティナが顔を見せるべき相手だよな。


 ティナは覚えていないようなのだが、この二年間ティナの傍で世話をしてきたのはジゼルだ。

 騎士としては役に立たなかったかもしれないが、侍女としてはよく働いてくれたと思う。







「レオナルド様……! ご無事だったのですね。ジャン=チャックからは橋が崩落してそのままと聞いていたのですが……」


 部屋へと入ってきた俺の顔を見て、ジゼルが目を見開いて驚く。

 そして、すぐに俺の腰にある小さな手に気がついたようだ。

 ジゼルの目が期待に輝き、ティナの方は部屋の住人を確認するようにおずおずと俺の後ろから顔を出した。


「ティナお嬢様……」


 自分を呼ぶジゼルに、ティナは「誰?」と俺を見上げて首を傾げる。

 ジゼルだぞ、と教えてやると、グルノールにいるはずのジゼルと同じ名前ですね、と答えた。

 どうやら本人を目の前にしても、ジゼルがジゼルだと解らないらしい。


「ティナ、ジゼルは……」


「いいのです、レオナルド様。クリスティーナお嬢様をお守りできなかった役立たずのジゼルは、グルノールの街にいるのでしょう」


 はじめまして、ティナお嬢様、とジゼルがティナに向かって挨拶をする。

 ティナは少し迷った後、俺の後ろから出てジゼルへと挨拶を返した。


「……すまないな」


「いいえ。クリスティーナお嬢様が元気なだけで、私は」


 他に望むことはない、と微笑むジゼルに、せめてこのぐらいはと椅子までの距離をエスコートする。

 静養中のはずのジゼルは、先ほどからずっと立っていた。

 俺とティナを出迎えるために、というよりは、アーロンと同じように少しでも早く動けるようになろう、と体を動かしていたのだろう。

 服装も寝間着ではなく、部屋着だった。


 ジゼルを椅子に座らせると、俺もしばらくはこの部屋から動かないとティナは判断したようだ。

 カーテンの裏を覗き込んだり、引き出しを開けたりとして、遠慮なくカリーサを探し始めた。


「……まだしばらく静養が必要だと聞いているが、歩いたりなどして大丈夫なのか?」


「傷口は塞がっていますので、少しずつ歩く程度なら大丈夫です」


 薬師の言うことには血が足りていないらしく、走ったり、長距離を歩いたりは禁止されているようだ。

 切られていた足の腱も一応は繋がったようで、少しずつ歩く練習をしているのだが、ゆっくりと歩くだけでも足首に突っ張るような感覚があるらしい。

 話を聞いてみれば、走るどころか歩くことですら大変そうだ。


 ……となると、ティナ以上に旅は難しいか。


 荷馬車に載せることができるとはいえ、今の容態のジゼルを連れ出すことは難しいだろう。

 普通の旅でも難しいが、今回の旅はエラース大山脈をぐるりと迂回して大陸をほぼ半周することになる。

 それも、ティナを探している兵士から隠れ、逃げながらの旅路だ。

 守りの薄い神王領クエビア側の国境を抜ける予定ではあるが、自分の足で歩くことも難しい今のジゼルを連れ帰ることは、困難を極める。


 逃げながらの旅が困難といえばティナも条件は似ているのだが、旅の最中に目を離すことができない人間が一人か二人かという違いは大きい。

 ジャン=ジャックと出立前に合流できればまた条件は変わってくるが、荷馬車の手綱を握る者とティナを見守る者はどうしても必要になる。

 ジャン=ジャックの代わりにジゼルの世話をする同乗者を増やすという方法もあるが、今度は人数が増えすぎて別の問題が出てくるだろう。

 ジゼルと一緒に帰ろうと思うのなら、出立の時期をずらしてジゼルの完全回復を待った方がいい。

 この場合、ティナのアウグーン城での滞在が伸びてカルロッタは喜ぶだろう。


 ……問題は、いつまでも見つからないティナを皇帝が諦めてくれればいいんだが……。


「それはないでしょうね。エデルトルート皇帝陛下は短慮な方だけど、御歳のせいか根気強くもあるのよ」


 根気強く、とは聞こえの良い言い方をしただけだ。

 悪い言い方をすれば『執念深い』に変わるのだと思う。


 どうにかジゼルを連れ帰れないものか、とジゼルを見舞った後、サンルームにいるというカルロッタを訪ねたら、こんな感想をいただいた。

 ズーガリー帝国皇帝の性格は短気で執念深く、死体も見つかっていない状態ではティナの捜索を諦めるはずがない、と。

 兵士たちはいつまでもティナを探し続けることを強要され、そのうち功績を挙げようとした誰かが背格好の似た死体を用意するだろう、ということまでカルロッタは予想している。

 ティナに似た死体などすぐに用意できないと思うのだが、そこは皇帝が遺体を検めたいと言い出した時に虚偽の報告がばれないよう、腐乱させたものを用意するだけの知恵はあるのがズーガリー帝国の人間だ。

 その程度の機転が利かなければ、皇城に勤めてなどいられない。


 時々自分の名前が出てくる俺とカルロッタの会話に、ティナがボビンレースの図案から顔をあげる。

 なんでもないのよ、とカルロッタがティナの頭を撫でると、ティナは再び図案へと視線を落とした。


 カルロッタの前では淑女という名の猫を被るティナは、サンルームでもおとなしい。

 ジゼルの客間では断りもなくカリーサを探し始めたのだが、ここではいきなりカリーサを探し始めることもなかった。

 丁度ボビンレースの指南書と睨めっこをしていたカルロッタに、どこがわかりませんか、と自分から近寄ってもいる。

 ティナとカルロッタは相性がよさそうだ。


「クリスティーナさんにはいつまでも居てほしいけど、安全を考えたら今のうちに国外へ出たほうがいいわ。帝国うちにもたまに仕事熱心で優秀な兵士がいるのよ」


 そういった兵士にうっかり見つかる前に帝国を出たほうがいい。

 ジゼルのことなら気にするな。

 どうせ無理に連れ出すことができないのなら、このままアウグーン城へ置いていけばいい、とカルロッタは言う。

 ジゼルはあれでなかなか冷静なところもある娘だ。

 自分の体調については自覚しているし、説明をすれば見捨てられたとは考えないだろう、と。


「完治するまで責任をもってお預かりさせていただくわ。あの体で故郷へ帰りたくない、新しい生活をしたい、と言うのなら、アウグーン領に住まわせてもいいし、ここで雇ってもいい」


「ジゼルは跡取り娘だったはずだ。このままここに、というわけにはいかないだろう」


「あら残念」


 残念ということは、カルロッタはジゼルも気に入っていたらしい。

 騎士であっても腕っ節はまるで役に立たないが、誠実で、何事にも懸命に挑む娘だ。

 カルロッタが好ましく思っても不思議はない。


「なら、こうしたらどうかしら?」


 コーディは旅の商人なので、これからもズーガリー帝国へとやって来る。

 アウグーン領へも顔を出すことが可能なはずだ。

 そのコーディに、今回も活躍してもらえばいい。


「ジゼルが回復したら、彼にイヴィジア王国まで送ってもらいましょう」


「……たしかに、それが一番安心できるな」


 コーディであれば、人となりをそれなりに知っている。

 ジゼルを預ける人間として、これほど心強い相手はいないだろう。

 ジゼルにとっても、王都で一度は会っている顔だ。

 そういった意味でも、安心できるはずである。







 アウグーン城での数日の滞在中、ティナはほとんどの時間をカルロッタと過ごした。

 俺がカリーサ探しに付き合えない、どうしても城の中を探したければベルトランと行動するように、と言ったせいだとは思うのだが、ティナはカルロッタにべったりだ。

 とはいえ、それは俺が意図してカルロッタの執務室に顔を出しているからこそのことだった。

 カルロッタがティナと過ごしたがっているのは解っていたし、カルロッタには今回のことで返しきれない恩がある。

 ついでに言えば、アウグーン領の領主はカルロッタだ。

 領内で一番情報が集まってくるのが、カルロッタの執務室である。

 つまりは、カルロッタへのささやかな恩返しとして執務室にティナを連れ込み、俺は俺で執務室へと集まってくる情報へと目を通させてもらっていた。

 双方に利のある、じつに合理的な行動とも言える。


 ……エドガーの家は叔父が継いだのか。


 帝都での騒動の顛末が簡潔に纏められた報告書へと目を通す。

 つり橋の崩落から神王に救われ、気がついたらひと月も過ぎていて、そのあとはカミールの洞窟へと身を隠している。

 あの騒動の後、帝都がどうなったのかを知る機会はこれまで少なかったので、いい機会になった。


 旅の準備は俺とティナの分の食料を荷馬車に積み込むぐらいだったので、もう終わっている。

 あとはティナの体調を警戒している時間を使って、情報収集とこれまでの後始末をする必要があった。


 皇城からティナが連れ出されたと知った皇帝は、兵士を使ってティナを探し始めたらしい。

 まずは皇城の周辺から、と探している過程で谷底のエドガーの遺体が発見された。

 主人の遺体発見の報せに、エドガー邸で働いていた使用人たちの行動は早い。

 その日のうちに宝石や装飾品、売れそうな家具などを持って街の外へと逃げたようだ。


 ……このあたりはズーガリー帝国らしい話だな。


 主人亡きあとの屋敷が荒らされる、というのは、それほど珍しい話ではない。

 普通は主人の伴侶や跡継ぎがすぐに使用人を制して抑えるが、使用人の質によってはイヴィジア王国でも起こり得ることだ。

 多くの場合、館の物に手をつけた使用人は見つけ出されてそれなりの処分を受ける。

 エドガー邸にいた使用人の大半も捕まり、それなりの処分を受けたようだ。


「当主の指輪が見つからずに大騒ぎになっている……というのは、あれか? 紋章付きの指輪」


「その指輪ね。お国に帰ったら指輪を保管している人に伝えてあげてくれるかしら。あの指輪を使って、今回の件の損害賠償を求めればいいのではないかしら、って」


 長く当主の指輪として各家に伝わってきたものだから、当主の指輪を取り戻すためならそれなりの額を支払うだろう。

 ティナの誘拐によって失われた命は戻ってこないが、遺族に多少の金は残せるはずだ、と。


「あ、交渉をするのなら早めに動いた方がいいと思うわ。そのうち皇帝陛下の矛先がウーレンフート領へ向くと思うから、お家が取り潰されたら損害賠償もなにもないもの」


 神王領クエビアに顔が利くのなら、法と秩序を司るソプデジャニア神殿を間に挟むと話が早く進むだろう、とカルロッタは肩を竦める。

 各地に点在するソプデジャニア教会を頼ってもいいが、教会よりは神殿の方が話が早く、効果がある、と。


 ……皇城では、その後の方が殺されている人数が多いな。


 皇城への侵入は、兵士を行動不能にする必要があった。

 しかし、俺たちはそれをほとんど行っていない。

 結果の話でしかないのだが、ジャスパーが先にそれをやってしまっていたのだ。

 あの夜の皇城では、俺たちが兵士の命を奪う必要などほぼなかった。


 にも関わらず、皇城での死亡報告は多い。

 夜が明けてティナが連れ出されたと気付かれた後、まず牢番が皇帝の命で首を刎ねられている。

 次に交代要員として城に詰めていただけの牢番も首を刎ねられた。

 その次は見張りの兵士が十二人。

 門番も何人か首を刎ねられ、城壁の外へと捨てられていた。


 ……山賊の方は、ジャン=ジャックが先に解体してくれたか。


 皇城での死者を数えるよりも、他に知るべきことが山ほどある。

 帝都の様子を一通り読み終わると、今度はカルロッタや老紳士側から見た顛末を聞く。


 ティナ救出の際に連れていた山賊たちは、ジャン=ジャックが解散させ、それぞれの町や村へと帰らせてくれていた。

 帰路で情報を集めてアウグーン城へ送れ、という指示まで出しているあたりがさすがのジャン=ジャックだ。

 そうしてアウグーン城へと集められた情報の中には、山賊たちが帰路で見つけた検問の位置や兵士の数が書き込まれている。

 少し惜しいのは、山賊たちの故郷が俺の辿ってきた旅路に沿ってあることだろう。

 これから必要になる神王領クエビア方面の情報については、少々心もとない。


「ジャン=ジャックに従っている行く当てのない者たちは、俺のところへ来い、と伝言を頼めますか」


 山賊などやめて真面目に働く気があるのなら、働き口を世話することもできるだろう。

 山賊をやめる気がなくとも、俺の元へ来た暁には足を洗わせるつもりである。

 その先に待っているのは、やはり真面目な働き口だ。


「真面目に働く気のある子なら、わたくしが雇ってもいいわよ」


「……そのあたりは本人たちの意思に任せます」


 いくら行く当てがないとは言っても、いきなり国を捨てて俺について来いと言われても悩むだろう。

 その点、アウグーン領ならば国を捨てることはないし、領主カルロッタの評判もいい。

 山賊たちの更生は、十分に可能なはずだ。


 山賊たちの扱いについてをカルロッタと話し合い、神王領クエビア方面の情報を仕入れる。

 いよいよ出立という日になっても、ジャン=ジャックがアウグーン城に顔を見せることはなかった。

 俺とティナを探しに出かけたようなのだが、いったいどこまで行っているのか。


「あまりゆっくりお話しできなかったわね。無事に家へ帰ったら、お手紙をちょうだい」


「はい」


 必ずお手紙します、とカルロッタに答えるティナはしっかり淑女らしい言葉の選択をしているのだが、表情かおはまるで駄目だ。

 オレリアの友人という、自分自身が気に入ったカルロッタとの別れに、ティナの顔は泣き出す寸前だった。

 なんとか泣かずに堪えられているのは、染み付いたハルトマン女史の教育だろう。

 ハルトマン女史はティナへ『淑女は簡単に感情を乱すものではない』というようなことを教えていた気がする。

 ハルトマン女史の淑女教育のおかげか、ティナがカルロッタの腰へとしがみついて離れなくなるようなこともなかった。


 ……そして見送りのベルトラン殿へは相変わらずの素っ気無さだ。


 俺たちと同じくアウグーン城へと滞在中のベルトランが見送りに出てきたのだが、ティナの対応は素っ気無いというより、むしろ冷たい。

 今のティナにベルトランへの苦手意識などないはずなのだが、カルロッタやカミールに見せていた別れ際とは雲泥の差がある。

 『ばいばーい』と愛想よく手を振ってはいるのだが、寂しそうな表情など一切見せなかった。


 ……いったい何が原因なんだ?


 疑問ではあるが、今考えても仕方がないことなので、思考の片隅へと追いやる。

 ティナの心情については、ティナが回復してからゆっくりと話し合えばいい。


 俺もカルロッタとの別れを済ませ、ジャン=ジャックへの伝言を頼んでから荷馬車に乗り込む。

 先に荷馬車へと乗せられていたティナは、すぐに俺の腰へと抱きついてきた。

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