第53話 従兄弟とのお茶会 2

「はじめまして、クリスティーナ。僕はきみの従兄弟のアリスタルフだ」


「はじめまして、アリスタルフ様。父とベルトラン様の間には何か諍いがあったようなので、わたくしの方から『従姉妹』と名乗ることは控えさせていただきますが、サロモンの娘クリスティーナです」


 アリスタルフにはなんの非もないのだが、従兄弟と呼ぶことに少しだけ抵抗を感じて、意地悪な物言いをしてしまう。

 祖父を拒絶する以上は、同じ孫だからといってアリスタルフへ従姉妹と名乗るのはなんだかずるい気がした。


「アリスタルフ様は病弱だと聞いていたのですが、お元気そうでなによりです」


「僕だって、一年中寝込んでいるわけではないよ」


 金色の前髪の奥で、アリスタルフが柔らかな光を湛える紫色の瞳を細めて微笑む。

 紫の瞳といえばベルトランと同じだが、金色の髪と紫の瞳といえば、父のサロモンと同じ色だ。

 両親の間に男の子がいたのなら、アリスタルフと同じ色をしていたのかもしれない。


 不意にぬるっと足元で黒い影が動き、視線が誘導された。

 私は足元の黒い影こと黒犬オスカーを視界に納めたのだが、バシリアは黒犬の登場に小さな悲鳴をあげてアリスタルフの背後へと隠れる。

 私を壁にするよりも、アリスタルフの方がやや大きな壁になると判断したようだ。


「オスカー、どこに行っていたんですか?」


 ジークヴァルトの館に到着してすぐ姿を消していたのに、と黒犬の頭を撫でる。

 黒柴コクまろはアルフレッドの命令を聞いたり、おやつを持ってくるソラナに尻尾を振ったりと、結構私の側を離れがちなのだが、黒犬は私の側から離れることが少ない。

 館について早々に姿を消したことを不思議に思っていたのだが、戻ってくるのも突然だった。


「こんなところにいたのか、アリスタルフ」


「お祖父様」


 ゲッと飛び出しそうになった言葉を飲み込む。

 姿を消していたはずの黒犬が、突然戻ってきた理由がわかった。

 黒犬は姿を消して戻ってきたのではない。

 ベルトランをここまで案内してきたのだ。


「ソフィヤ殿がクリスティーナを呼んだというから、紹介してやろうと思っていたのだが……」


「クリスティーナとはもう会えました。今、お互いに自己紹介をしていたところです」


 ベルトランの視線がアリスタルフへと向けられているうちに、とそろりそろりと後ずさる。

 そっと距離をとって逃げ出そうと考えていたのだが、そんな私に気が付いた黒犬が、はしっとスカートの裾へと噛み付いた。


 ……オスカーっ! 離してーっ!!


 裾を取りかえそうと引っ張ってみるのだが、スカートに噛み付いた黒犬は離れない。

 この黒犬は頭がいいし、普段ならこんなことはしてこないのだが、絶対的にベルトランの犬なのだ。

 離宮へ勝手に住み着いている状態ではあったが、ベルトランと私とでは、ベルトランを優先する。

 今だって、私がベルトランから逃げようとしているからこそ、私の足止めをしようとしているのだろう。


「コクまろ!」


 黒犬を追い払って、と願いを込めて黒柴を振り返るのだが、黒柴はつぶらな瞳で私を見上げていた。

 私はたった今黒犬から撤退を妨害されているのだが、黒柴には私と黒犬が遊んでいるようにしか見えないのかもしれない。


 ……まろっ! まだまだ修行が足りませんっ!!


 グルノールの街に戻ったら訓練師の下へと送り返してやるぞ、と気迫を込めて睨みつけると、意図が通じたのか黒柴の尻尾がしゅんとおりる。

 自分が求められていることには気が付いたようなのだが、黒犬に牙を剥いて対抗する気概はないようだ。


「クリスティーナ」


「犬の躾けはきちんとしてください、ベルトラン様」


 スカートを引っ張りながら黒犬の飼い主を睨みつける。

 被害者は私だ。

 加害者いぬの飼い主にへりくだる必要は無い。


「……久しぶりだな、クリスティーナ」


「子ども同士で仲良くおしゃべりしていたのですが、大人は邪魔ですよ。どこかへ行ってください」


 ベルトランの合図でスカートを放す黒犬に、裾を持って確認をする。

 グルノールの街ではスカートに穴を開けられたが、今回は少し涎がついた程度で牙の穴は開いていない。


 ……フェリシア様が作ってくれたふくろうの上着に噛み付いていたら、なにかの罪を捏造できそうな気もするんだけどね。


 私のスカートへと噛み付いたぐらいでは、飼い主の責任問題は問えないだろう。

 せいぜいが、クリーニング代を請求できるぐらいだ。


「相変わらず、可愛げのない……」


「わたくしはレオナルドお兄様の可愛い妹ですが、ベルトラン様の可愛い孫になる予定はございませんので、ベルトラン様に対しては可愛げなど必要はありません」


 黒犬のせいで戦略的撤退を阻まれてしまったので、しかたがない。

 あとは開き直って胸を張る。

 私はレオナルドの妹であって、ベルトランの孫になるつもりなどない、と。


「クリスティーナはお祖父様に対して、随分と物をはっきりと言うんだね」


わたくしも、クリスティーナ様がこれほど攻撃的に物を言うところは初めて見ましたわ」


「いつもこうではないの?」


「いつもはお兄様にべったりな甘えん坊ですの」


 横からこんな会話が聞こえ、少々毒気が抜かれる。

 なんだか思った以上に気が合いそうなバシリアとアリスタルフに、思わず眉をひそめてしまった。


「……そんなに、わたくしは攻撃的ですか?」


「正論で武装をしてくることはございましても、最初から攻撃的な姿は初めてですわ」


 正論で武装というのは、初めて会った日のことだろうか。

 私へと突然水をかけてきたバシリアに、大人気おとなげなくも正論を並べて泣かせてしまったことがある。


「ベルトラン様へは特別仕様です。付け入る隙など与えません」


「なぜ、ベルトラン様には特別仕様なんですの?」


「え? ……母を悪く言うから、でしょうか?」


 バシリアからの指摘を受け、しばし考える。

 祖父だ、孫だと言い出す前は、気のいいお爺さんとして慕っていた自覚は、私にもあった。

 それなのに、祖父だと判明した途端に私はベルトランから距離を取っている。

 家族レオナルドから引き離されたくないということも大きいが、顔を合わせるたびにベルトランが母を悪し様に罵るのも嫌なのだ。


「あくまで、他所のお爺さんとしてなら、そこそこ? 気のいいお爺さんだとは思っています」


 他所のお爺さんの語る息子の嫁と、私の母は別人である。

 それでも外で他人様を罵るのはどうかと思うが、私の母が罵られるのと、他所のお嫁さんが罵られるのでは、私の受ける印象だって変わってくるだろう。


「クリス――」


「クリスティーナ、ベルトランとやり合うのなら、私を混ぜろ」


 そのための保護者役である、とベルトランの言葉を遮って貴族令嬢でできた人垣を掻き分けながらアルフレッドが話しの輪に加わった。







 身内同士の話になるので、ということで場所を変える。

 もともとアリスタルフと伯母が面会するための茶会であったため、別室に小さなテーブルセットが用意されていた。

 ミカエラに断りを入れて部屋を借りると、バシリアは身内同士の話ならば、と部屋に入ることを辞退する。

 お見合いならばぶち壊すと言って茶会へと付いてきてくれたのだが、とてもそんな雰囲気ではないと理解したのだろう。

 そして、バシリアは辞退したが、自分から話しの輪に加わってきたアルフレッドが辞退などするはずもなく、別室にまで通されてきたアルフレッド王子の登場に、伯母のソフィヤの持ち直した顔色がまた青くなった。


 ……もしかして、アリスタルフよりソフィヤ伯母様の方が体が弱いんじゃない?


 そんなことを考えながら、席に付く。

 円卓の正面にはアリスタルフが座り、両隣はアルフレッドとソフィヤだ。

 必然的にベルトランは一番遠い席となる。


「身内同士のお茶会に、アルフレッドさまに同席していただくだなんて、恐れ多いことです」


「私はただのクリスティーナの保護者代理だ。そうかしこまらなくとも良い」


 身内同士の集まりとは聞いていたので、保護者代理として顔を出した。

 私の保護者は現在外せない仕事で王都を離れているため、自分が代わりに出席しているのだ、と。


 ……ソフィヤ様には悪いけど、保護者代理は王子アルフレッド様じゃなかったら王女フェリシア様だったと思うよ。


 王子と王女でどちらがマシかと考えれば、跡取りとしては女性が求められるこの世界の常識的に、まだアルフレッドの方がソフィヤの心労は軽くなるだろう。

 おそらくは。

 きっと。


 ……微々たる差だけどね。


 ソフィヤは、自分が私の保護者代理を務めるつもりだったようだ。

 息子アリスタルフとの面会を口実としてベルトランが声をかけ、その時には私が姪であると知っていたソフィヤとの間で話が膨らみ、今回のお茶会が計画されたらしい。

 私の警戒心を取ろうと、場所をジークヴァルトの館に指定したことは、失敗だっただろう。

 世話好きのミカエラと、私のバシリアを同行させたいというおねだりにより、身内だけのささやかな茶会のはずが、ミカエラの友人知人の集められる中規模のお茶会と化してしまっていた。

 ついでに、保護者代理としてアルフレッドが同行してくれているため、さすがのベルトランも実力行使に出ることができない。


 ……私、グッジョブ。


 バシリアを巻き込んだおかげで、身内を名乗る人間との一対多といった分の悪すぎる茶会への出席が回避できている。

 ソフィヤとアリスタルフの面会を見守るだけならば別になんとも思わないが、そこへベルトランが加わって、「家に戻れ」と三人がかりで畳み掛けられてはたまった物ではなかっただろう。


「ソフィヤ様ではベルトラン様は抑えられませんから、アルフレッド様に救われましたね。たとえば、ベルトラン様がわたくしを拉致監禁に走った場合、離宮に戻らないわたくしにフェリシア様たちが黙っているとは思えませんから」


 この場合、誘拐の実行犯がベルトランで、ソフィヤは共謀者だろうか。

 いずれにせよ、なんらかの罪には問われるだろう。


「祖父が家出した息子の忘れ形見を家に連れ帰って、なにが拉致監禁か」


「わたくしは祖父とは認めず、あくまで誘拐犯だ、と証言してさしあげます」


「いやに自信満々なところ悪いが、私はこれでもこの国の英雄でな。平民の娘より、王の覚えは私の方がめでたい」


「自信満々なところ申し訳ございませんが、平民わたくし英雄ベルトラン様でしたら、王はわたくしを取ると思いますよ?」


 どう思いますか? とアルフレッドへと話を振る。

 ベルトランの英雄としての評価は、言ってしまえば戦で殺した人の数だ。

 対する私の価値は、セドヴァラ教会のある地すべてで、いずれまた秘術が失われるその日まで人を救い続けるものである。

 生かすか殺すかという違いはあるが、単純な数としても私の影響の方が大きいだろう。


 ……これがクリストフ様の言っていた『武器』か。


 自分の存在価値を示して、より上位にいる権力者アルフレッドの支持をもぎ取る。

 私の言葉は否定ができないのか、アルフレッドは小さく肩を竦めた。


「私の一存だけで決められる範囲でも、クリスティーナを本人の意に沿わぬ方法で連れ去れば、ベルトラン殿の蟄居は免れないな。その場合、家督は成人もしていないアリスタルフしか継ぐ者はいない」


 可能であれば私から物理的な距離をとらせて領地での蟄居を命じたいところだが、セドヴァラ教会の報復を考えれば領地は取り上げて王都の屋敷へと閉じ込めるしかないだろう、とアルフレッドは続ける。

 伯母であるソフィヤは誘拐に関与していないと証明できれば、ベルトランに家から追い出されていることもあって無罪。

 しかし、ベルトランを祖父に持つアリスタルフへは、なにもしていないにも関わらず類が及ぶだろう、と。


「……なんですか、それ。わたくし、そんなに触ったらダメなものだったのですか」


 改めて並べられる予想に、我がことながら少し引く。

 気に入らない人間へと故意に不利益を運んでやろうとは思わないが、それにしたって私に手を出したあとの制裁が怖すぎた。


「自覚しろ。おまえに手を出すのは、後先を考える頭のない馬鹿だけだ」


「いつぞやの白騎士は、その後先を考えない馬鹿だったのですね」


「あれは本物の馬鹿だろう」


 離宮警備のために配置されていたはずの白騎士が、その離宮の中へと侵入者を手引きしたことがある。

 仮にも騎士を名乗る人間が、護衛対象へと故意に危険を運び込んだのだ。

 馬鹿というよりも、根本からして頭がおかしい。


「なんの話だ?」


「どこぞの困ったご老人が、王城でわたくしのことを『自分の孫だ』と触れ回ったおかげで、それを真に受けた白騎士が離宮へ夜這いの斡旋をしてきたのですよ」


 功爵の娘など、と軽く扱われたのだ。

 それまでは私の出自はすべて伏せられていたため、頭の軽い白騎士であっても手出しはしてこなかった。

 まかり間違って王族の隠し子であった場合に、その離宮へと侵入者を許したとあれば自分たちが罰せられるからだ。

 けれど、功爵の娘であれば話は変わってくる。

 功爵以上の家の人間であれば、揉み消しも可能だと、軽く考えたのだろう。


「なんだその話はっ!?」


 テーブルを叩いて怒鳴るベルトランに、アリスタルフとソフィヤがビクリと体を強張らせた。

 もしかしなくとも、彼らの日常はこんな感じなのだろう。

 突然切れて怒鳴り声をあげる舅と祖父に、繊細な神経を減らし続けるのだ。


「アーロンとオスカーたちが犯人を捕まえてくれましたし、もう終わった話ですよ」


 自作自演の誘拐計画もありましたか? とベルトランの孫だという噂が流れたせいで引き起こされた事柄を挙げていく。

 いくら頭の軽い白騎士とはいえ、ベルトランが私を孫だと宣伝しなければ自重できていたかもしれない事柄ばかりだ。

 もちろん犯行に及んでしまった彼らが一番悪いのだが、ベルトランのせいで道を踏み外してしまったと言えないこともない。


「ベルトラン様には不利益を被らされてばかりですね。その分オスカーが働いてくれていましたが、オスカーはベルトラン様の犬ですし」


 先ほど裏切られたばかりなので、恨みがましい目を黒犬へと向ける。

 黒犬は私の視線に気づいているはずなのだが、澄ました顔で扉の前に伏せていた。


「わたくしとしては、自称するだけの祖父などいない方が平和です」


 跡取りならアリスタルフがいるので、私を連れ戻す必要などないだろう、といつか言ったことと同じ言葉を繰り返す。

 私は王族から子どもを産むことを望まれていないので、跡取りにはなれない、とも。


「アリスタルフではひ弱すぎて、功績など立てられぬ」


「わたくしだって腕力も体力もありませんので、武功なんて立てられませんよ」


 ひ弱、と祖父に断言されたアリスタルフの表情が凍りつく。

 隣に座っているせいで、ベルトランにはアリスタルフの表情が見えないのだろうか。

 祖父に否定されて傷つかない孫などいないだろう。


 ……私は祖父だなんて思ってませんから、平気ですけどね。


 アリスタルフの傷ついた表情を見ていると、ムカムカとベルトランに対して腹が立ってきた。

 少し話しただけだが、アリスタルフは素直な良い子だ。

 ベルトランが望むような武功はたしかに立てられないかもしれないが、それ以外の方法でならまだ功績を立てる可能性はある気がした。


「たとえ功績などなくても、次代から平民に戻るだけではありませんか。問題ありません」


「おまえには国に対する忠誠心というものがないのか!?」


「クリストフ様のためになら少しぐらい無い知恵をしぼりますけど、忠誠心なんて祖父とも思えない人間に強要されるものではないと思います」


 そもそも、忠誠心と次代から平民に戻ることには、なんの繋がりもない。







「……孫に功績を立てさせて忠爵になりたいと言うのなら、方法がないでもないぞ」


 どこまでも続く平行線に、アルフレッドがこんなことを言い始めた。

 私が持っている功績を、アリスタルフに譲ればいい、と。


「わたくしに功績なんて、まだ……」


「つい先日、結果が出ていただろう。あれ一つで功爵から忠爵になることぐらい簡単だ」


 私としてはただ日本語を読んだだけのつもりなのだが、聖人ユウタ・ヒラガの秘術の復活は、本当に大きな功績だったらしい。

 このままレオナルドの家族として暮らしていくのなら、レオナルドが功爵になるのと同時に妹である私の功績で忠爵になることも可能なのだとか。


「では、わたくしの功績を手切れ金としてアリスタルフ様に譲る、ということができるのですね?」


「功績自体が譲られるわけではないが、おまえの功績でカンタール家を功爵から忠爵にすることは可能だ」


 二度と私に近づかないことを条件に、ベルトランが跡取りに求める要素を用意できる、とアルフレッドがベルトランに言う。

 ベルトランはまさか突然目の前に功績をぶら下げられるとは思ってもみなかったのだろう。

 珍しくも呆然とした顔をしていた。


「跡取りはアリスタルフ様がいますし、必要な功績はアルフレッド様が取り計らってくださるようですし、ベルトラン様はもうわたくしには用がございませんね?」


 これでベルトランに今の生活を壊される心配がなくなる、とホッと安堵していると、アルフレッドがなにか言いたげな顔をする。

 なんだろう、と首を傾げて見上げると、アルフレッドはゆるく首を振った。


「……ティナはそれでいいのだな」


「はい。わたくしに功績など必要はありませんし、それで平穏が買えるのなら安いものです」


 なぜ念を押されるのだろうか、と不思議に思っていると、アルフレッドには退室を促される。

 私の希望が決まっているのなら、それに合わせてあとの話は自分がしておく、と。


 ……そういえば、最後だけなんで愛称ティナだったんだろうね?


 やっとベルトランから離れられる、と部屋から退室して、ふとそれが気になった。

 なにか私は間違ったのだろうか。

 物言いたげな顔をしていたアルフレッドがどうにも気になり、すぐ隣へと腰を下ろした黒柴の頭を撫でた。

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