髪色
文化祭が近づいてきたが、暑さは一向に治まらないし、茅蜩も鳴きやもうとしない。
九月も下旬に差し掛かり大会が近づいているものの、まだ弓を引けずにいた。青葉はというと、相変わらず文化祭の練習をしている。
「青葉、舞台に立つんだったら、その髪黒くしたほうがいいんじゃないの。先生にも注意されそうだし、何より部員がそんな髪だったら入りたい子も入りにくいんじゃない。」
そう助言すると「そうですね」と意外にも素直に頷いた。
次の日、青葉の髪が黒くなっていたので笑ってしまった。やはり黒のほうが似合う。的の黒のようなその髪は、光に当たると綺麗な土色に輝いた。
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