四月だからといって、何も特別なことはなかった。


 私はいつも通り完璧なスケジュール管理の下、勉強と弓道に打ち込んでいた。終礼が終われば学校の弓道場に行き、家に帰ったら勉強する。機械的な日常に安心感さえ抱いていた。


 クラス替えはあったものの、案の定新しい友達はできなかった。自分とクラスメイトとの間に、厚い壁があるようだった。この壁は私が普通でないからだろうか。

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