第21話 和平の恒久化策


 さて、本命を創れた事を言い訳にしつつ、魔王領と人類領の国境線上空に魔王と浮かんでその前後1.5kmずつくらいを深さ1kmくらいに削り込んだ。もち、3Dプリンターの操作スクリーンを透過させて、1クリックの簡単操作!

 さらに、削り込んだ地面は、新たな国境線の両側、崖の縁にどかんと乗っけていきました。削り込みと置換も1セットで、崖の両側に長さ2kmずつくらいをさくさく削って乗せてを繰り返し、約1500kmの国境線の削り込みを一日で終えました。

 自分のやる事に慣れてきてた筈のマクリーニャさん他も唖然としてたし、魔王は魔王で最初は何が受けてたのか大笑いしてたのに、だんだん顔がマジになってきて怖かった。


「お前もう人間じゃねーわ。ていうか人間て名乗るな。他の人間の迷惑だろ」


 とか言うな。マクリーニャは抗議してくれてたけど、陽奈は微妙にうなずきかけてたのをぎりぎりで踏みとどまっていた。


 長い国境線の3カ所には長さ約3km、幅100mの大通路を創ったというか、削り込みの時に残しただけ。さらにその通路の中程に、円形の台地みたいのを作り、その中央には闘技場を創った。

 何で戦うかと言えば、もちろん搭乗する小型MSというより、これはボト○ズのアーマードトル○パーが近いのかな。でも、外に持ち出して戦えないように調整された機体。

 アーマード○アみたいなカスタマイズを前提とした機体だけど、ルールは可能な限りシンプルにした。ステータスは、耐久度、攻撃力、素早さ、防御力の4つのみ。プレイヤーパイロットは、100ポイントを与えられて、これを余さずに使わなければいけない。


 その他、設定に関するルールをまとめるとこんな感じ。

・どのステータスにも、最低で1割り振らないといけない。割り振りは最低で1以上で、小数点単位での割り振りは出来ない

・攻撃力が防御力を上回っている値が、相手に攻撃を当てた時に相手の耐久度を減らすダメージとなる。先に耐久度がゼロになった方が負け。同時なら引き分け

・防御力が攻撃力を上回っていても、最低でも1ダメージは受ける。つまり、耐久度1、攻撃力1、素早さ1、防御力97にしていても、一度攻撃を当てられてしまえば負けとなる

・素早さに極振りする事で、相手の攻撃を全回避し、一方的に攻撃して勝負を終わらせる事が有効な戦法になるかも知れないが、機体のステータスによらない操縦者の操縦スキルが重要なファクターとなってくる

・先ほどの素早さ極振りへの対抗策として、耐久度10、攻撃力2、素早さ86、防御力2とした場合、相手より一回り素早さは落ちるものの、相手の攻撃タイミングを捉えてカウンターに持ち込めれば、一撃で相手を沈められる。相手は十回連続で回避に成功しなければならないが、自分は一回当てるだけで勝利できる、などなど


 武器や防具の類は、とりあえず無しにして、殴り合いにしてみた。ただでさえ、魔法の武器とか出回ってる世界だし、そのレアリティと性能で勝負が決まってしまうとこの闘技場と機体へのステ振りの意義が無くなってしまうからだ。


「でも、これがどうして和平の恒久化策になるんですか?」

 聞いてほしい事を聞いてきてくれるマクリーニャには感謝しかありません。

「ついこないだまで殺し合いしてた間柄だしさ。いきなり自分みたいのがしゃしゃり出てきて明日から仲良くしろ、そう決まったから従えって言われても、納得できない人はできないだろうし、そういった不満はずっと貯まっていって、どこかで破裂して和平を終わらせる事になると思う。

 だとしたら、互いに合意したルールで、平和的にぶつかりあう場が用意されててお祭りみたいに出来れば、ちょっと楽しめるものにならないかな、って思ったんだ」

「なる、でしょうか?」

「お互いがそう望めればね。闘技場では殺し合いにはならないように幾重にも制御装置を用意するし。自分の世界では殴り合ったりする格闘技みたいのもあったけど、そういうのをゲームとして楽しむ装置もあってね、結構人気があったんだよ」

「まぁ、やってみればわかるって!俺は創司のアイディア、悪くないと思うぜ!」


 試作機は身長約5m。寸胴なボディに、ひょろ長い手足。頭部は円を縦に潰した感じでカエルの様なモニターカメラが二つついていた。(雰囲気的には大きめのメカトロヴィ○ゴというのが一番近い)

 コクピットのモニターに映されるのは、このモニターカメラに映る映像のみだけど、頭部の向きはパイロットの頭部の向きに連動するし、頭上や背後に回り込まれたりしたらセンサーが反応して敵がどこにいるか教えてくれる。


「創司、早速やろうぜ!」

「いやだ。絶対に負ける。俺は知ってる。俺は格ゲーは弱かった。コクピットみたいな筐体に乗り込むロボットゲーでもさんざんに負けまくった。だから練習してから相手するとして、陽奈、代わりにお願い」

「そうね。連コインして悔し涙を流した創司の仇を取ってきたのはいつも私だったし」

「そういうの言うなし!」


 まぁ、二人はさっさと乗り込み、搭載AIによる操作チュートリアルと、自由訓練を10分ほど行うと、ステ振りの時間になった。これが1分。そして戦闘開始1分前には変更不可となり、相手にも自分のステータスが伝わる。

 今回、魔王はお試しとして、全ステータスに25ずつ均等に割り振った。対する陽奈は、耐久度と防御力に1ずつ、残りは攻撃力と素早さに49ずつという思い切ったものだった。


「へぇ、そういうのわかりやすくて好きだぜ」

「魔王に好かれても迷惑なだけなので、速攻で終わらせます」

「やってみな!」


 そしてベタなゴングが鳴り響き、直径50mの半球状に結界が張られた。リングの大きさについては魔王ともいろいろ話し合ったけど、身長5mの機体が素早さ1で1m進むとするなら100近くまで極振りすれば端から端まで0.5秒もかからないので、試験的にこの大きさにしてみた。

 魔王の機体はまっすぐ突っ込んできたけど、陽奈はその2倍近い素早さで天井部分に足を向けて飛び、結界を足場にして三角跳びを決めて、自分のスタート位置に飛び込んできていた魔王の機体へかかと落としを放った。


「やるなっ!」

 魔王は急停止しながら両腕を頭上で組んで攻撃をブロック。もしまともに攻撃が通っていれば、陽奈機の攻撃力49が魔王機の防御力25を上回った24がダメージとして与えられ、魔王機は耐久度残り1となっていた筈だったけど、ブロックされても攻撃力と素早さの合計値のせいか勢いを半分くらい殺されながらも、陽奈機の踵は魔王機の頭部をごつんと叩いた。

 判定としては、ダメージは理想値の半分入ったとされ、魔王機の耐久度は約半分、残り13となった。

 陽奈機は、打ち付けた踵を支点として、魔王機の背後に飛び降りながら回し蹴りを放った。

 うん、こういうの、ほんと、素のセンスなんだよね。俺には無理。ゲームキャラの操作ならまだともかく、これ、自分自身の体として機体操作してる感じだし。


 魔王機は、ふりむきざまの片手で陽奈機のつま先を跳ね上げた。下手に防御すれば耐久度を削られてしまうのをうまく避けた。今の攻防でも魔王機には1のダメージ判定が入った。これで、最初の一撃と同じ感じのを再現出来れば陽奈の勝ちとなるけど、魔王は魔王だ。そんな甘い筈も無かった。

 陽奈機のつま先を跳ね上げつつ体を半回転させながら踏み込み、陽奈機の着地地点へと拳を振り下ろしていた。

 陽奈は、自分の体だけだったら余裕でかわしていたのだろうけど、今は機体を纏っている。その外郭分の差も認識して避けようとしていた筈が、魔王機の拳は確かに陽奈機の横面をかすめた。かすっというよりは、がりがり、って感じで。

 ダメージもしっかり1入って、陽奈の負けとなった。


 戦闘が終わると、機体は自動停止してその場でハッチが強制開放される。まぁ、死体蹴り的なやりすぎを未然に防ぐ為の手段。


「再戦を要求する」

 陽奈の声が震えていた。マジモードだ。

「ちょっと待ってね。やっぱり、殴り合いだけだと、格闘家が有利になりすぎかな?」

「そうだな。体捌きは剣士でも身に付けはするが、求められる程度が全く違ってくる。この女がさっきやってみせたような範囲にまで対応するとなると、素手の戦闘だとかなり厳しいだろう」

「ですな。やはり剣や盾は必須になってくるのでは?」

 最近めっきり陰が薄くなってた元近衛騎士団長さんが会話に割り込んできた。大歓迎だけど。

「でも、そうすると槍とか弓も持たせろって人達も出てきませんか?剣はまだ腕の延長って感じのリーチ差ですけど、身長5mの機体で扱う槍なら10mは越えてきます。そうすると、同ステータス同士の戦いだとしても、かなり有利不利が分かれますよね?」

「ふーむ。それは確かに・・・」


 まぁ、魔王とは二人ですでに話し合っていた事で、解決策というか落とし処も見いだしてたけど、こういうのは双方が納得しながら進めないと失敗しちゃうしね。


「武器を持つ事を、スタータスポイントから割り振れるようにするのはどうだ?腕の長さが2倍になるのと等しいけど、攻撃力は変わらない剣なら1。やはり防御力は変わらないけど、相手の攻撃を受け止めたり流したりできる盾も1。

 やはり攻撃力は変わらないけど、リーチが実質3倍近く伸びる槍は3。弓は、弓は本体で1、矢は1本につき1でどうだ?」


 まぁ答えを知ってる魔王はとっとと話し進めたくてすぐゲロっちゃったけど、許容範囲だろう。


「剣と盾、槍の扱いはおそらく妥当でしょう。弓もそうですが、矢には、攻撃力は反映されるのですか?」

「される方が望ましいと思いますが、いかがでしょう?」

「そうすると、素早さに極振りした弓兵が強くなりすぎませぬか?」

「戦場が、一対一なら今の大きさで、端から端まで精密射撃を出来る人もいるでしょうけど、盾を構えた同じくらい素早い敵が迫ってきたら、相手の耐久度を削りきれない内に矢は尽きて、その後は一方的に攻められて負けてしまいますよ」

「なるほど確かに。しかし集団戦も行うと?」

「はい。お互いの不満というかくすぶってるものをぶつけあう場でもありますからね。東西と中央にそれぞれ一カ所ずつ闘技場は設けましたから、一年で各闘技場で最優の成績を残した者を3名ずつと、魔王側なら魔王の1名を加えて10名。

 人間側はもう誰もが推す最強の存在がいればその一人を加えて十人にするか、東西中央で十人ずつ選んで、中央の大会で上位十人に絞るかでもいいかもですね」

「あの、創司様?相手方の大将を魔王が務めるというなら、こちらの大将は勇者が務めるに決まっているではありませんか?」

「うん、まぁ、そうできたらいいなと思ってるし、混ざりたいと思う自分がいるのも確かなんだけど、みんなの足は引っ張りたくないし、自分はどうなるかちょっと読めないとこがあるんで、基本、勇者の代理騎士みたいのを立てる感じになると思う。自分なら、陽奈になるよ」

「任せて!きっと信頼に応えてみせるから!」

「とはいえ、この世界の人族と魔族の間の交流を生む為のものでもあるから、自分や陽奈はあまり出しゃばりたくないってのもあるんだ」

「そんなぁ・・・」

「創司様、さすがです」

「勇者たる創司様のお気持ちはわかりました。ポイントの重み付けなどは、実際の戦績に応じて調整していけばよろしいでしょう。それより、剣や盾や槍や弓矢などもどうせもう創作済みなのでしょう?見せて下さい。それと私も訓練時間がほしいですな」


 その後は訓練がてら、剣や盾、槍や弓矢を互いに装備した時に、どの程度の有利不利が生まれて、それがどの程度ステータスに影響してくるか、模擬戦を挟みながら議論は熱を帯びていったのだけど、映像を中継してた帝国では新皇帝となっていたマーシャさんとその近衛騎士達がすぐにでも乗り込んで訓練すると意気込んで大至急迎えにきてくれとか言い出したし、抜け出してきたのだろう魔王を探してやってきた魔王の親衛隊のメンバー達からも似たようなリクエストは受けた。


 その翌日から彼らへの機体も用意しつつ、十対十の集団模擬戦も何度かやってみた。自分も指揮官役や兵卒役で時折混ざり、お世辞半分としてもそう悪い評価は得なかった。一安心。


「で、その年一度の大会に勝った方には、どのような特典が与えられるのですか?」

 当然と言えば当然の疑問を尋ねてくれたのはマーシャさん。さすがです。

「きっとこの大会は、この闘技場だけでもものすごい観客を集めるでしょう。年間を通して九人なり十人の代表を決めていくプロセスでもそうですし、魔王領と人類領の間を安全に通れる道路と宿場町としても栄えるでしょう。

 それにどちら側にも、望まれず混血としてどちら側でもつらい日々を過ごしてたり、奴隷として虐げられている人達がいるでしょう。ここや東西の広場も、そういう人達の為の場所というか街にしたいと思います」

「俺はいい考えだと思う。奴隷達はすぐに全員見つけられないだろうが、見つけられてそいつが望むなら解放していくし、混血とかで行き場を失ってるような連中には三カ所の中間の街へと移住を斡旋補助してやってもいいと思ってる。まぁ、魔王領のどこでも今は人手不足だから、ゆくゆくはって話になってしまう部分もあるだろうがな」

「魔王側が応じるというのなら、人類側でも応じられるよう、各国で協調するよう努力する。帝国は真っ先に応じられるよう努めるが。

 それで、創司様。先ほどの問いへの答えは?」

「一つ目は、勝った側が、勝者の証の旗を、勝利した側の門の上に立てられる権利を得ます。翌年の大会で次の勝者が決まるまで」

「なるほど。良い象徴となりますな」

「二つ目は、その翌年までの広場の都市の統治権を得るか、その翌年の大会の興行収入を得るか、どちらかを選ぶ権利」

「そうか。この狭間の都市は、魔王領でもないし人類領でも無い扱いになるのですね」と帝国の現宰相さん。

「そうです。この中央のは、魔王と皇帝の間で、いろいろ決めやすいでしょうが、東西のはそれぞれが複数勢力の判断が絡んでいろいろもめやすくなるでしょう。だからこそ、広場の都市そのものも、双方の中間の存在達に橋渡しを担って欲しいと願います」

「勇者様の意向とあれば従う王達の方が多いでしょうから、おそらくは大丈夫でしょう。それでも間接的になんとか支配下に置けないか試みる者達は後を絶たないでしょうが」

「それは各都市の自治を担う方達に何とかしてもらいましょう」

「大変重い責任になりますが、勇者様か魔王の威光が揺らがない内は大丈夫でしょう」

「そう望みます」

「それで、先ほどの統治期間か翌年の興行収入かというのを、もう少し詳しく説明しては頂けませんか?」

「どうせ止めたって人々はいろんな物事を賭事の対象にしますよね?誰が十人の代表の座を射止めるかとか、どちら側がその年の勝者となるかとか。その胴元って、ぶっちゃけ、かなり儲かるんじゃないかと思うんです」

「まぁ、確かに」

「しかし、統治する事を選んだ側が、税率やら戦闘のルールやらをいろいろ変えていけば、その興行収入もかなり変動して旨みも減ってしまうのではないでしょうか?それに統治期間がどちらか一方に偏り続けた場合、その逆側に不利な統治内容となっている事が避けられないのではないでしょうか?」

「うん。だからそこは、三年とか五年とか続いてしまったら、少なくともその翌年は逆側の統治にするって一文を添えれば済むかなと。それに最初の十年の間に、都市の者達での自治が可能になれば、興行収入だけの権利に出来るかな、と」

「それは妙案かも知れませぬが、その興行収入は一年でも最大の経費がかかるでしょうから、その利益だけを持ち逃げされれば自治は成り立たないのでは?」

「自治が確立された後は、自治政府が興行収入の半分を得て、残り半分を勝者側が得る事にすれば釣り合いが取れないでしょうか?」

「むう、それならばおそらくなんとか」

「お待ち下さい。先ほどの、どちらか片側に統治期間が偏ってしまった場合、人材もまたどちらかに偏ってしまっているでしょう。まともに引継も行われないようであれば、一年の切り戻しだけでまともに機能するとも思えません」

「その質問をお待ちしてました。東も西もこの中央のも、中間の広場都市の行政府を構成する役人は、魔族と人類と半数ずつで構成して下さい。どちらかが多くなってしまう場合もあるでしょうけど、その場合でも全体の一割未満で抑えて下さい。それから幹部会議みたいな上級役人達も半数ずつで揃えて下さいね。どちらかが全体の一割だけど、指導層はその一割に占められてるとか、ありがちな話ですから」

「それは、なかなかに実現が難しいのでは?」

「だから、互いの混血の者達に自治を行って欲しいのですよ」

「むっぅぅ、なるほど」

「それと、間の広場都市では共通通貨を発行して流通させます。発行元には自分がなって、自分で創ります。量産にはドワーフの各氏族にも手伝ってもらいますし、彼らには、今はほぼ土台しかない都市インフラも整えていってもらう予定です。

 で、この共通通貨を、魔族側と人類側とで流通させたいんですよね」

「魔族側に関しては、俺は了承した。現在発行して流通してるのを随時回収して、創司に新共通通貨として創りなおしてもらう」

「その通貨再発行も、各広場都市で自動で出来る装置を据え付けておきますよ。盗難とか襲撃防止機構も準備した上で」

「魔王側がすでに受け入れを判断しているのであれば、帝国も受け入れを検討します。皇帝たる私個人としては受け入れても良いと判断しますが、臣下にも問いかけ協議しなくてはなりませんので」

「あ、ついでに言っておくと、冒険者ギルドには各広場都市や通路出入り口となる門の警備、商業ギルドには建設される都市への流通と、新共通通貨の商取引への利用と流布について協力の合意をそれぞれすでに得ています」


 主に帝国の重臣の皆さんが頭を抱えていたが、魔王は楽しそうににやにや笑い、皇帝たるマーシャさんは苦笑いしていた。


 ま、そんな風に、自分がいなくなった後も和平と交流が平和裏に保たれるよういろいろ策は講じておいた。狭間の門や崖の上や壁面には、それなりな火器類をAIと共に備え付けていて、道路や崖や空中からどちらかから侵攻しようとする動きがあれば、これを撃滅できるくらいの火力は準備しておいた。


 自分が準備を終えて、旧オメガの世界の何かに失敗して消え去ったら、即座に和平も水泡に帰すとか、悲しいしね。

 そんな風に自分がいなくなった後へも保険をかけながら、課題の準備を整えている内に月日は駆け足で過ぎ去っていき、いよいよ、後回しにしてきた課題へと挑む日がやってきてしまったのだった。


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