グレーテルの記憶

焼け落ちたお菓子の家で

泣いているあの子はだあれ?


あれは鏡に写る影

あれはこの世のものではない


けれどもあんなに泣いている

あの子を泣かしたのはだあれ?


それは昼間にすむ獣

それはあの子以外のすべて


あの子はいつまで泣いている?

あの子を迎えに来るのはだあれ?


それは誰も知らない

それは誰も知ってはならない


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る