【炉辺閑話】流行り?それとも・・・

最近、街中にいくと、おなかを出して闊歩している若い女性をよくみかける。丈が短くて体にぴったりとフィットしたトップスがおなかのアタリを露出するデザインになっている。どの女性も髪をきれいに染め上げて、お化粧もばっちりと決めて、スタイルも抜群だったりする。うーん。眼福、眼福。

ははあん。ひょっとしてこれはNiziUをリスペクトしてるってやつだな。YogiboのCMに出ているメンバーがよくこんなカッコしてるもんなぁ。なんてことを思いながら、眺めさせていただいている。

そう言えば、こういう現象って、昔もよくあったようだ。例えば、数年前に引退した安室奈美恵さんはその人気のあまり、1996年ごろにアムラーと呼ばれる安室奈美恵さんのファッションをそっくりに真似した若い女性達が大量発生していたという。さらに遡ると、1980年代には、松田聖子さんがデビューした直後にしていた髪型が大流行。聖子ちゃんカットと呼ばれて、街中に聖子ちゃんカットがあふれていたらしい。

「好きな芸能人」という誰しもが持っている普通の存在でも、その思いが高じていって強い憧れというものにかわっていくと、その人の真似をすることでその人に近づこうとする心理が働くのだという。心理学では、これは「モデリング」と呼ばれる行為の一種として認識されている。すごいなぁ。そんなことまで学術的に解説されちゃってるんだねぇ。ためになったねぇ~。

なんてことをつらつらと考えていて、はっとあることに気がついた。これって、ひょっとして『コスプレ』なんじゃなかろうか。好きなキャラクターになりきる。好きな芸能人の真似をしてその人に近づこうとする。やっていることは本質的に一緒なんじゃない???別に『コスプレ』自体がまったくもって悪いことではないし、最近はだいぶ一般化してきているから奇異な目で見られるようなことでもないわけで、『だから何だ』って話ではあるんだけど、一度そう思ってしまったら。それまで、ばっちりとお洒落にキメて颯爽さっそうと歩いているように見えていたスタイル抜群のクールなお姉さま方が、単なるコスプレイヤーにしか見えなくなってきてしまって、なんだか可笑しくて仕方なくなっちゃったのである。しかも、彼女達は普段の生活をコスプレで過ごしているということになるわけで、そこまで想像が広がるとこれはもうギャグにしか見えなくなってきてしまう。だって、モノホンのコスプレイヤーの人達が日常生活をコスプレで過ごすことがあるか、と言えばさすがにそれはないわけで。もし、そういう人がモノホンのコスプレイヤーの中にいれば、きっと単なる変人扱いだよね。

おなかを出して歩いているお姉さま方は、普通のファッションの一種とも受け取れるような恰好なので違和感なく受け入れられているけれども、このことに気づく人が多くなってしまったら、ちょっと見られ方も変わってきてしまうんじゃないかしら???

なんて、バカなことを考えてしまったのである。うーん。さすがにこの話は怒られそうだし、怒られても仕方ないだろうなぁ。と思いつつ、面白い発見をしたので読者諸氏にもおすそ分けしたいと愚考した次第。


そう言えば、モノホンのコスプレイヤーのお姉さま方の中にもきれいでスタイル抜群な人がいっぱいいるよなぁ。

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